今回取り上げていくのが、ソニー、ソフトバンク、ファーストリテイリングの求人について。とくに今、3社が注力している新規事業や海外展開を担う求人募集に注目した。どういった求人募集を行なっているのか見ていこう。
（2019年2月現在の求人となります。求人は掲載終了となる場合がございます）
ソニーで見受けられたのが新規事業の立ち上げをミッションとする「ビジネスクリエーター」職の募集。とくにユニークだったのは、ソニー内で知見の少ない新領域でビジネススキームの構築を手がけていくところ。現在所属しているメンバーは、ブロック上の小さな電子タグ、4K超短焦点プロジェクター、LED電球スピーカーなどのプロジェクトを手がけているという。
もうひとつ、教育領域の新規事業における営業ポジションの募集も行なわれていた。同事業では「～300年後の未来を作る教育～来たるべき社会の教育インフラを創造する～」をビジョンとして掲げており、その壮大さが伺える。テクノロジーを活用した教育サービスを手がけていくようだ。
ソニーは、新規事業開発プログラムとして「SAP（Seed Acceleration Program）」や、AIやロボット分野の研究開発を手掛けるベンチャーに出資する「ソニーイノベーションファンド」などを立ち上げ、社内外を巻き込み、イノベーションが起こる仕組みづくりを進めている。
2017年度、売上高、純利益とともに過去最高を記録したSONY。好業績を背景に、さらに新規事業の立ち上げに注力していくはずだ。
投資やM&Aを次々に仕掛け、世界中で攻めのビジネスを展開しているSoftBank。一般的には通信キャリアのイメージが強いかもしれないが、グループ企業は891社を数え、その事業領域を年々拡大させている。
こういったSoftBankでは、AI、IoT、ビッグデータ、クラウドに関わる新規事業開発担当の募集が行なわれていた。
主な業務として記載されていたのが、「投資を含む新規事業案件の計画立案、事業計画の策定」「海外パートナーとの条件交渉、英文契約書の社内処理」。つまり、新規事業の立案から、グローバル規模でのパートナー探し、その立ち上げまで担っていけるようだ。
同社は今、こうしたAI、IoT、ロボット、FinTech、ブロックチェーンなど、先端テクノロジーの領域に積極的な投資を行なっている。求人からも攻めの姿勢が見受けられた。さらに、新規事業における投資企画や経営企画、技術調査担当者などの募集もあった。今後もSoftBankの仕掛けるビジネスには目が離せない。
2017年、売上高は1兆8619億円を記録。「GAP」を抜き、アパレルメーカーの中で世界3位に躍り出たファーストリテイリング。
成長の大きな要因の一つが積極的な海外への展開だ。主力ブランドであるユニクロ店舗では、2013年から4年間で海外店舗数は2倍超の1089店舗へ。2018年2月決算には、海外売上高が国内売上高を上回った。
求人募集を見ていく上でユニークなのが、その多くがグローバルを前提としたものであるということ。たとえば、2018年8月に見受けられた、「海外への事業展開における業務システム領域」の担当。新規国に進出する際、その国における各ブランドや各店舗の特徴などを把握し、最適なシステム設計を行なっていくという。
その他に、グローバル基準の人事制度設計担当や、グローバル物流企画・開発担当などの募集もあった。グローバルなフィールドで自分の力を試したいという方にとって見逃せない求人が多いと言えそうだ。
自身の経験やスキルがこういった企業の人材要件に当てはまるか、求人だけでは読み解けない場合もあるかもしれない。そういった際、ぜひ求人にある「興味あり」を押してみてほしい。事前に自身の合格可能性を受け取り、応募に進むことが可能だ。
