REPORT
どうなる?アパレル業界。

ファーストリテイリングが海外事業のさらなる強化も

掲載日:2019/05/22更新日:2021/02/18

グローバルで飛躍を続けるファーストリテイリング。たとえば中国市場では、ここ5年で3倍の規模へと拡大を遂げるなど、驚異的な成長曲線を描く。なぜ彼らは海外でこれほどまでの成長を遂げられるのか。その戦略に迫っていこう。

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海外売上高が国内を上回る

2018年、ファーストリテイリングの売上高は2兆円を突破。今やその規模はアパレルグループで世界第3位。売上高は5年間でほぼ倍増と、スペイン「ZARA」、スウェーデン「H&M」を猛追している。

成長の背景にあるのが、主力事業であるユニクロの海外における躍進だ。たとえば、特に著しい成長を遂げているのが中国・香港・台湾をはじめとするグレーターチャイナ地域。2013年からの5年間で店舗数は約3倍にまで拡大、売上高は3倍を超える規模となった。

世界全体で見ても、展開地域は21を超え、2019年秋にはインドへの進出を予定。今や国内を上回る収益を海外事業で獲得している(2018年度)。

そして2018年、柳井正会長兼社長が海外を中心に事業推進を担う体制へ、組織を改編。海外事業へのさらなる強化体制を整える。

中国でEC売上高は1000億円へ。グローバルの成長戦略

なぜ、彼らは海外でこれほどまでの成長を遂げることができるのか。そこには、日本流の質の高い商品・サービスに加え、各地域のニーズに寄り添う戦略があると言えるだろう。

たとえばECが盛んな中国では、店舗とオンラインが融合した新たな小売スタイルの構築が進む。具体的には、ネットで購入した商品のユニクロ店舗における引き取りサービスを導入。商品をいち早く届けるため、店舗在庫から発送するシステムづくりの整備も進めている。

2019年、ECにおける売上高は1000億円に達する見込みだ。

また、東南アジアでは商品計画の専門チームを立ち上げ。気候、文化、宗教、ファッションの嗜好など、各エリアで異なるニーズに合わせ、商品展開を仕掛ける。2018年には売上高としても、1400億円規模にまで成長した。

Google、アクセンチュアなど、テック企業と連携強化

そして今、彼らが活発化させているのがデジタル領域における取り組みだ。たとえば、全商品でRFIDタグの導入、AI・IoT・ロボティクス技術による自動化倉庫の開発など、世界でも先端的なサプライチェーン構築を進める。

こうした中、積極的なのが、グローバルにおけるテクノロジー企業とのパートナーシップの強化だ。

たとえば、2015年9月に提携を発表したのが、アクセンチュア。合弁会社を設立するなど、モバイル・クラウドを活用したオムニチャネル化を推進している。さらに、2018年10月にはGoogleとの提携を発表。AIを軸に新たなサービスモデルの共同開発を発表した。

こうしたファーストリテイリングの求人を見てみると、「海外へのシステム導入担当」「グローバル採用ブランディング担当人事」「グローバルEC倉庫開発担当」など、グローバルでのキャリアを前提とした募集が多く見受けられる。ぜひチェックしてみてほしい。

参考
2018年8月期決算資料ーファーストリテイリング
https://www.fastretailing.com/jp/ir/library/pdf/20181011_results.pdf
2013年8月期 決算サマリーーファーストリテイリング
https://www.fastretailing.com/jp/ir/news/pdf/fr_ir_n20131010_524q_summary.pdf
トップインタビューーファーストリテイリング
https://www.fastretailing.com/jp/ir/library/pdf/ar2018_04.pdf
好調ユニクロ牽引する中国事業。ブランド化成功させた立役者のキャリアーBUSINESS INSIDER
https://www.businessinsider.jp/post-189137

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