今、注目を集める「ノーコード」。それまでプログラミングを必須としたソフトウェア開発に、大きな変化の波が訪れようとしている。「ノーコード開発」は、ソースコードを書かずにサービスがつくれるツールやプラットフォームの総称。どういった領域でノーコード開発が進んでいるのか。詳しく見ていこう。
ここ数年、キーワードとしても注目されるようになった「ノーコード」。たとえば、近年よくテレビCMで見かける「オンラインショップ開設」サービスなどは、わかりやすい例だろう。
その他にも、WEBサイト制作、スマホアプリ開発、ゲーム開発など、多岐にわたる領域で「ノーコード」が広まってきた。
とくにインパクトが大きいとされているのが、toB向けのサービスだ。世界的な潮流でいえば、Google、Amazon、MicrosoftなどがBtoB向けプラットフォームなどに参入。Googleがノーコード開発ツールの「AppSheet」を買収したことも大きな話題となった。
日本でいえばサイボウズ社が提供する『kintone』も広義のノーコードツールと言える。コーポレートを担うメンバーが自身で業務システムを作成し、現場での業務改善に活かしていく。業務効率化にとっても欠かせないツールのひとつだ。
このノーコードが注目される背景のひとつに、エンジニア不足もあると言われている。あらゆるサービスにおいて、オンラインとオフラインの境界線が無くなっているなかで、現場の課題をいかにすばやく解決するかは、事業における重要課題に。
一方で、エンジニアが足りていないことでスピーディーな対応、課題解決がなされないケースも多い。そういった時、その企業のあらゆる従業員が自ら業務改善、サービス改善に活用できるシステムがつくれれば、飛躍的に課題解決のスピードをあげていける。
ノーコードはDX推進に直結していく考え方。ますます市場としても拡大が期待される。関連サービスを提供する企業の求人もチェックしておこう。