INTERVIEW
株式会社LegalForce|代表取締役CEO角田望

累計調達額45億円、契約書をAIで即時チェック『LegalForce』の快進撃

掲載日:2021/10/05更新日:2021/10/05
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AIを活用し、わずか10秒で契約書チェックができる『LegalForce』が躍進を続ける。運営元、株式会社LegalForceは、2021年2月に30億円を調達、累計調達額は45億円となった。同社が挑むのは、契約業務のDX。今回は、CEO角田望さんに、今後のビジネスの可能性、得られるキャリアについて伺った。

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契約書チェックを10秒で。『LegalForce』が求められるワケ

LegalForceは主に2つのプロダクトを提供している。

1つは、契約書チェック業務を、AIによって瞬時に契約書チェックをサポートする『LegalForce』。もう一つはAIで契約管理するシステム『LegalForceキャビネ』だ。

『LegalForce』については、2019年4月の正式ローンチから約2年で導入社数は1000社を突破した(2021年7月時点)。

「AI契約書チェック」の分野では草分け的な存在として、市場を牽引する。契約書チェックの時間がただ早くなるだけではなく、その高い精度も高く評価されているポイントだ。

「契約書チェックは法務担当者の業務の中でもとくに大きな課題でした」

こう語ってくれたのが、株式会社LegalForceの代表取締役CEO、角田望さんだ。

「契約書チェックをミスなく、すばやく行うことができる『LegalForce』は、時間削減としてはかなりのインパクトをもたらします。とくに、複数人の法務担当者が在籍する大手企業などであれば、なおさら。具体的な使い方としては、契約書をアップロードすると、AIが注意を要する箇所をピックアップし、該当箇所にはコメントで注意すべき理由や修正案などを提示する。これにより、法務担当者の目によるチェック箇所の洗い出し・書籍を用いた該当箇所の突合を行なう必要がなくなります」

聞けば、ユーザーアンケートの結果、導入企業の94%が業務時間を削減できたと実感しているという。*2020年12月LegalForceユーザーアンケート(n=93)より

「契約×テクノロジーの領域は、大きな可能性があります。契約は全てのビジネスにおいて発生します。日本だけではなく世界中が契約を扱っています。契約には時として自社に不利な条項が含まれるときがあります。そういった「契約リスク」を認識し、対応を準備するなどして制御可能にし、安心してビジネスできる世界をつくりたいと考えています」

契約業務の領域において、LegalForceが果たす役割とは。そして今後のビジョン、そして同社で得られる経験について、角田さんに伺った。

LegalForceプロフィール

代表取締役CEO 角田望
京都大学法学部卒業後後、弁護士として森・濱田松本法律事務所に勤務。その後、2017年3月、弁護士時代の同期である小笠原匡隆氏と共に、法律事務所ZeLoを、同年4月に株式会社LegalForceを設立。現在、株式会社LegalForceのCEOであり、法律事務所ZeLoの副代表も兼任。休日は釣りやアウトドアを楽しむ。

LegalForce(画面)

『LegalForce』の仕様画面イメージ。注意すべき該当箇所にハイライトを入れ(左側)、注意点をコメントで提示する(右側)。『LegalForce』を使えばチェックポイントを網羅的に洗い出せるため、導入企業のなかには新人法務の教育に活用するケースもあるという。

変化の激しい時代、より重要性が高まる「契約書チェック」

あまり聞き馴染みがない「契約書チェック」ですが、多くの企業においてその重要性は増しているのでしょうか?

そうですね。あらゆる企業の法務では、自社を守るためにも契約締結前の契約書チェックが欠かせません。

ただ、これまで「人の目」で行なっていたため、どうしても担当者の知識や経験、能力に依存してしまう。さらに見落としが発生するなど、精度が安定しないことが課題でした。これをテクノロジーで解決していくのが、『LegalForce』です。

さらに「契約締結後のリスク管理」も課題になっていました。

契約書の中身が社内で把握されていない、管理ができていないとコンプライアンス違反と知らずに業務を遂行してしまう。

「契約書の紙面を紛失してしまって内容が確認できない」あるいは「契約書は手元にあっても忘れてしまう」といったことが起こっていました。

そこで、契約を締結したあとも書類を一元管理し、契約内容を把握してリスクの管理、義務の遵守、権利の行使をしていくために契約内容を可視化していく『LegalForceキャビネ』の提供も2021年1月にスタートしました。

そして、2021年8月時点で導入社数は200社を超え、SaaSのサービスとしては好調な滑り出しを見せています。

AIが契約情報をデータ化し、更新期限や契約上の義務、権利を可視化し、契約マネジメントを可能にします。企業が安心してビジネスを進めていくことに貢献できると考えています。

『LegalForce』と『LegalForceキャビネ』により、契約業務を一貫してサポートすることが可能となります。AIで契約書をレビューできる、または管理できるサービスを開発・提供している企業は、まだ多くありません。市場としても、今まさに黎明期です。新市場開拓し、お客様に価値を提供し、法務業務におけるスタンダードなサービスへと成長させていく。そんな経験ができるのは稀有かもしれません。LegalForceで一緒に法務のスタンダードをつくる挑戦してみませんか。

「現役の弁護士」が立ち上げたテクノロジー企業

サービス着想のきっかけを教えてください。

前職時代、法律事務所で弁護士として、企業内法務として契約書チェックをしていて。当時、契約書チェックの負担の大きさを実感値として持っていたことが大きいです。

どういった負担があるかというと、1つは「責任の重さ」です。契約というのは、一度締結すると不可逆。後戻りできないんです。ミスが許されないので、契約締結前にしっかりと契約書を読みこまなければいけません。それには、すごく時間もかかりますし、終わったとしても「何か見落としがないか」「気づけなかったものがあるのではないか」という不安が常に拭えません。

そしてもう1つが、「業務の煩雑さ」です。文言に関しては一言一句細かくチェックしますし、形式面のチェックもある。例えば1つの契約書をチェックするだけでも。約60項目ものチェックポイントがあるということもザラです。

この契約書チェックは、どの企業でも行なうもの。同じように大変な思いをしている法務担当の方がたくさんいるはずだと思ったんです。そして、テクノロジーによって、精神的にも物理的にも、負担を軽減できるようなサービスを何か作れないか、と。それが全ての始まりとなり、前職の同期でもあった小笠原と共同で創業しました。

ただ、2人ともサービス開発は未経験。現在、取締役CTOを務める時武をはじめ、テクノロジーのスペシャリストを仲間に迎えることで、少しずつサービスを具現化していける体制を構築していきました。

また、当社の創業とほぼ同時に、共同創業者の小笠原とは弁護士事務所も立ち上げており、弁護士事務所がすぐ近くにある環境だったので、開発するたびに想定されるユーザーである小笠原や他の弁護士たちに使って試してみてもらっていました。「これは使えない」など、シビアなフィードバックももらいながら、トライアル&エラーを繰り返して開発を進めていきました。

LegalForce(笑顔)

リーガルテックは今まさに立ち上がってきた本当に新しい領域。

短期的、中長期でのビジョンを伺わせてください。

短期的には、サービスを広めることを、まずは日本でやり切る、そして世界へと広めていきます。そのうえでは、そのための組織づくり、採用に注力をしていきます。

現在働く社員でいえば、「SaaSに挑戦したい」「リーガルテックの意義を、弁護士、法務の方々に対して啓発したい」「業界の在り方を変えていきたい」「契約業務におけるリーディングカンパニーで挑戦したい」など、それぞれ様々な思いを持って来てくれています。

いずれにしても大事なのは、「新たなマーケットで、我々と共に事業を成長させていくことにワクワクできるかどうか」ではないかと思っていて。

すでに、労務や人事など、コーポレート部署に対しての「◎◎テック」というのは、世の中にたくさんありましたよね。ただ、そのなかでもリーガルテックは今まさに拡大し始めている領域。それこそ、リーガルテックの黎明期と言われるようになったのは2019年頃からで、まだまだ本当に新しい分野です。こういった環境下で、事業を成長させていく機会があるのは、当社ならではだと思います。

Legalforce(集合)

社員の構成比としては、開発部門が48%、営業部門が37%。IT・Web業界出身者だけでなく、金融業界をはじめその他様々な業界からの出身者が在籍している。

弁護士としての安定したキャリアよりも、イノベーションを

最後にみなさまに伺っている質問なのですが、角田さんにとって仕事とは、いったいどういったものなのでしょうか?

仕事とは、人生そのもの。仕事をしていないと、むしろストレスがたまる、そのくらいおもしろいものだと捉えています。もちろん、週1回くらいは、趣味の釣りやアウトドアで気晴らしもしますが、あくまで仕事に没頭していくためのリフレッシュといった感じ。

当然、仕事は楽しいことばかりではないですよね。創業してまもなくは、撤退するかどうかという、瀬戸際も経験しました。ただ、今振り返ってみても辛かった記憶は不思議となくて。

単純に、面白そうだから試したい、という衝動が大きかったんです。法律とテクノロジーを組み合わせた領域に大きな可能性を感じていて。弁護士として、企業内法務の仕事に携わる中でテクノロジーで改善できそうなポイントはいくつか思いついていたので、面白そうなアイデアを思いつくと試したくなるじゃないですか(笑)

たしかに大手の法律事務所で働き続けていれば、ステータスや安定などがあったかもしれません。ただ、私自身はそこにはあまりこだわりはなくて。弁護士になったのも「おもしろそうな仕事ができるから」に過ぎなかった。そう考えると、法律事務所で働き続けるより、起業したほうがおもしろそうだと思ったんです。

契約×テクノロジーの領域は、まだまだ可能性のある領域です。日本だけではなくて世界中が契約で繋がっています。日本だけでなくて世界にも広がっていくこの領域で、チャレンジしたい。そんな方と、ぜひ一緒に働きたいですね。

お疲れ様でした!
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