営業、事業企画、VC、デザイナーなど、働き方のアップデートが進むなか、より注目度も高まっている「副業・兼業」求人。キャリア形成、スキルアップ、収入源の多様化を実現する重要な手段となりつつある。企業にとっても柔軟な人材確保やイノベーション促進の鍵に。新たな成長・挑戦機会を得たい、他業界でも通用するか腕試しがしたい、転職前のトライアルに――そういったキャリアの可能性を広げる「副業求人」特集をお届けする。
▽ アンビ(AMBI)編集部 PICK UP求人【2025年2月】
営業・事業企画関連職
マーケティング・企画職
コンサルタント職
人事、その他バックオフィス関連職
デザイン・その他、クリエイティブ関連職
エンジニア職
副業・兼業の需要拡大の背景について
・2025年、さらなる需要の高まりを見せる「副業・兼業」求人
・採用側はフルコミット採用のコスト・リスクを軽減しながら、社外のノウハウ・知見を取り込む狙い
・働き手の意識も変化し、キャリア形成・スキル習得の新しい選択肢に
・リモートワークやフレックスタイムも「副業・兼業」の追い風に
・営業や事業企画の副業求人が増加へ






53.1%――これは経団連が2022年に調査をした「副業・兼業を認める企業」の割合だ(*)。その割合は年々増加し、求人数の増加からも活況が見て見て取れる。
特に目立つのは、新規事業や短期プロジェクトにおける副業求人だ。企業側は、事業への挑戦が失敗した際のコスト増、余剰人員など「リスク管理」の課題に対し、副業人材の活用を推進。また、ピンポイントでの専門スキル・知見の確保、さらに他業界や異なる企業で培った知見を取り込み、イノベーションや多様性の向上を図りたいといった背景も目立つ。特にスタートアップや新規事業部門では、こうした「外部の視点」が事業の差別化や成長の推進力になっていくため、多くの企業が注目する取り組みとなっている。一方で、求職者にとっても副業はキャリアの選択肢を広げる手段となる。特に、物価上昇や生活費の増加を背景に、収入源を多様化したいといった動機は高まっている。また、副業を通じたスキル習得や経験の蓄積は、自己成長や将来のキャリア転換にもつながっていく。さらにリモートワークの普及により、さまざまな「働き方」の制約が緩和され、時間を柔軟に使える環境が整いつつあることも、この流れを後押しする。
企業と求職者の双方にメリットをもたらす副業市場。その拡大は、個人の可能性を広げ、社会全体の労働環境を変革する原動力となる可能性がある。新たな挑戦、成長の場として「副業」を検討していきたい、そういった方はぜひ最近の「副業求人」をチェックしてもらいたい。
(*)https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2022/1027_04.html