AI/人工知能、自動化ツール、オープンソース…今後さらに開発の自動化・効率化が進むとされる昨今。ITエンジニアに今後求められるであろう役割について考察。そして広がる新たなキャリアのカタチとは?
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いわゆる “上流” は人が、“下流”は自動化へ。こういった流れが加速している昨今。まず注目したいのが、人工知能が開発にどのような影響を及ぼすか。
まず人工知能における得意分野は膨大なデータ処理などだ。特に「音声/画像認識、自然言語処理」はここ数年でかなり注目されている。これは「決まった目的を達成するため、最良の手段を選ぶ」ということに貢献するだろう。
同時に、「何が課題となっているか特定し、目的を設定する」といったことは人の得意分野だ。実際にクライアントとの対話を通じて事業課題を探ったり、要件を定義したり。こういった知見を持つ上流のスペシャリストは依然として市場価値が高いといえそうだ。
エンジニアにおけるキャリアパスにおいても、もはや画一的なものではなくなっている。
たとえば、IT出身であっても、スタートアップでの開発責任者、事業会社におけるICT戦略責任者、ITアーキテクト、データアナリストなど、さまざまな道を歩むケースが出てきた。
こういった部分からも「職種名」や「役職」ではなく、より一層「スキルセット」と「マインドセット」が重要になるといえるだろう。
そのなかで、共通して重要になってくるのが「コンサルティング」「ソリューション」の部分。いかに問題を発見し、課題が解決できるか。裏をかえせば、このスキルが高ければ高いほど、フィールドにとらわれず、活躍できる可能性が高いといえる。
「第3次人工知能ブーム」「FinTech元年」とも言われた2016年。新技術を用いたサービスが盛り上がりを見せている。
試しにAI関連のエンジニア求人を見ると、年収700~1000万円を提示する企業が多数出てくる。魅力的に映る求人も多いはずだ。
同時に、キャリアの観点から「果たしてその市場は立ち上がるのか」「先々の投資に優位か」というのも気になるところ。
その見極めは重要だが、未来予測が困難な時代において、そういった不安は果たしてどこまで持つべきものだろう。安泰といわれていた業態・業種であってもどうなるかわからない時代。既存ビジネスがテクノロジーよって一夜にして様変わりすることさえもある。
自身が仕事をどう捉えていくか。なにを仕事で実現したいか。そういった観点で、今後、どういった分野に携わるか、見ていってもいいだろう。
もうひとつ、キャリアの可能性を探る上で「海外」も重要なキーワードだろう。グローバル化が叫ばれて久しいが、その言葉さえ、もう古いものになりつつある。
海外進出する国内IT企業も増加。たとえば、「NTTデータ」が2016年に米Dell(現Dell Technologies)のITサービス部門(Dell Services部門)を買収したことは記憶に新しい。
また、ベトナムでのオフショア開発サービスを提供する企業(「EVOLABLE ASIA(エボラブルアジア)」「GMO-Z.com RUNSYSTEM」)や、中国・バングラデシュなどでのアプリ開発を手がける企業(「Sekai Lab Pte. Ltd.(セカイラボ・ピーティイー・リミテッド)」「Bravesoft Vietnam」)などが挙げられる。
海外と日本の橋渡し役となるブリッジエンジニア、現地エンジニアを束ねられるエンジニアのニーズはまだまだ高い。
また、世界で通用するソフトウェアを開発するためにUI変更や外国語用語の表現などを担当する、ローカライズエンジニアの求人も見受けられる。
開発の自動化・効率化が進んだとしても、グローバルなチームにおいて、人が介在していくプロジェクトはゼロにはならないはず。エンジニアの売り手市場は、しばらくは続く見通しもある。今から新たな選択肢も視野に入れることで、長くIT業界で活躍できる人材へと成長できるはずだ。
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