「100年に1度の変革期」と言われる自動車業界。2019年8月にはトヨタ自動車とスズキが資本提携へ踏みきり、大きな話題となった。関連求人とともに、動向を見ていこう。
今回の資本提携には、「双方の技術や優位点を活かし、相互補完をしていきたい」といった狙いが込められていると言えるだろう。
たとえば、トヨタは今後世界市場において「トヨタブランド」の底上げを目指す。その中で、ひとつカギになっているのが、インド市場の攻略だ。スズキが持つ「インドにおける圧倒的なシェア」という利点を活かし、インド自動車市場での生産・販売力強化を進めていく。
また、スズキにとっては「次世代技術」を取り入れるというメリットがある。実際に、今回の資本提携でトヨタから調達する960億円のうち、200億円を自動運転関連の研究開発に投入するという方針も発表。今後、技術革新を推進していくと言えるだろう。
2019年9月13日現在、多岐にわたるポジションで、トヨタ、スズキの関連求人募集が行われていた。
スズキでは「四輪商品企画」の募集を行っていた。市場調査からはじめ、グローバル商品計画の戦略立案に関わるという。加えて「海外営業」「海外経理・監査」「国際税務」といったなどの求人も。いずれも、グローバルという舞台でビジネス推進を担うと言えるだろう。
また、トヨタ自動車のコネクティッドカー戦略における企画・実行を担う「トヨタコネクティッド株式会社」では、コールセンター運営・管理に携わるオペレーターを。グループ各社では「生産技術」「ソフトウェア開発」「生体・人間工学領域の先端開発業務」といった募集も見受けられた。
経験やスキルを生かして、活躍の舞台を広げたい――そう考える方にとって、自動車業界には今格好のチャンスが広がっていると言えるかもしれない。興味を持った方は、ぜひ実際の求人をチェックしてみてほしい。