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家庭用ロボットは普及するか?技術開発、Webマーケ、ECサイト運営…求人最前線

掲載日:2020/03/01更新日:2020/04/02

ロボットが人間のパートナーとして、コミュニケーションを取りながら生活をサポートする。そんなSFのような世界が間近に迫っている?今回はこうした「家庭用ロボット」の動向に注目。関連求人とともに見ていこう。

2025年、ロボット市場は4兆5000億円超の規模へ

今、ロボット市場が目覚ましい成長を遂げている。実際の数字で見ても、2019年、世界の業務・サービスロボットの市場規模は1兆9000億円超へ。さらに2025年には、4兆5000億円を超える規模に成長するという予想もある。

こうした中、企業の動きも活発となってきた。たとえば国内大手企業で言えば、2019年4月、日立製作所がアメリカのロボットシステムインテグレーターを1500億円超で買収(*2)。さらにコミュニケーションロボット開発「GROOVE X」が87億円超の資金調達を成功させるなど、有力なロボットスタートアップも登場している(*3)。

生活やビジネスのさまざまなシーンでロボットの活用が進む中、「家庭」における普及も進む。今回はこうした「家庭用ロボット」の動向について見ていこう。

家庭用ロボットとは?普及が進む、3分野を紹介

そもそも家庭用ロボットとは、「一般家庭での生活サポート」を目的としたロボットのこと。掃除、洗濯、料理などの家事の手伝いにとどまらず、ペットや話し相手として人の心をケアを主な目的とするコミュニケーションロボットなどもある。

それでは今、具体的にどういったロボットが登場しているのか。とくに普及の進む3つの分野を紹介していこう。

コミュニケーションロボット

「コミュニケーションロボット」は、その名の通り、人間とのコミュニケーションを目的としたロボット。言語を理解する能力などを備え、ロボット自身も実際に動いたり話をする。

同分野でとくに今、注目を集めているのがGROOVE Xが開発する『LOVOT』。愛らしい見た目と、まるで本当に生きているような繊細な感情表現ができるのが特徴だ。2018年12月、一体約30万円という価格でありながら、初月出荷分が約3時間で完売したことでも話題となった。

掃除ロボット

「掃除ロボット」は、床掃除などの家事を自動的に行うロボット。家電製品のカテゴリーではあるものの、人工知能が搭載され、実質ロボットと呼ばれるような製品が増えてきている。

たとえば、有名なところではルンバもその一つ。2020年2月に発売された新モデル「ルンバs9+」は、3Dセンサーが搭載され、より人間に近いクオリティで掃除が可能となっている。

AIスピーカー

「AIスピーカー」はAIアシスタントが搭載されたスピーカーデバイスのこと。すべての操作を音声によって行うことが特徴だ。

世界中に普及しつつあり、とくにアメリカではAIスピーカーの普及率は40%を超える(*4)。用途は音楽鑑賞、天気予報、アラームなど、さまざまな目的で活用されているようだ。

国内でも、大和リビングが今後数年で、AIスピーカー『Google Home Mini(グーグルホームミニ)』を管理する30万戸分に導入することを発表(*5)。“入居者専用コンシェルジュ”のような活用を目指していく方針だ。

技術開発、マーケ、ECサイト運営…家庭用ロボットに携わる求人とは?

普及も進む中、家庭用ロボットの開発企業における求人募集も多く見られるようになってきた。開発に携わる研究開発職から、販促企画、マーケティングなどのポジションで募集が行われている。それでは、具体的にどういったミッションを担っていくのか、実際の求人をもとに見ていこう。

▼世界の家電業界トップシェアを誇る外資系電子メーカー

次世代ロボット、家庭用ロボットに関する研究開発職を募集。「次世代向けロボットに関する研究開発」や「家庭用ロボットに関する技術開発」などを担っていくという。ロボット開発の最前線で活躍したい方にとって、見逃せない求人だと言えそうだ。

▼外資系家庭用ロボットの総合メーカー

世界52の国・地域で家庭用ロボットを提供する。同社では、Eコマースサイト運営の募集が見受けられた。販売戦略の立案、売上分析、運営全般を幅広く管理し、国内での商品の普及を担う、重要なポジションだと言えそうだ。

▼コミュニケーションロボットを手掛ける日系ベンチャー

ユニークなコミュニケーションロボット、癒し系ロボットなどを開発。WEBマーケティング職の募集が見受けられた。データ収集・分析、売上拡大に向けた施策の立案・実行など、デジタルマーケティング全般を担っていくという。

家庭用ロボットは、少子高齢化や人口減少などの課題解決のソリューションとしても期待される。今、同領域に飛び込むことで、これからの日本を支え、新たな市場を切り拓いていく。その担い手としてのやりがいも得られると言える。ぜひ実際の求人をチェックしてみてほしい。

(*1)様々な業界で導入が広がる業務・サービスロボットの世界市場を調査ー富士経済
https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=19055&view_type=1
(*2)日立、1582億円でロボットSIの米JR Automation Technologies社を買収ーロボスタ
https://robotstart.info/2019/04/24/hitachi-jr-automation-technologies.html
(*3)87.5億円調達の「LOVOT」 ── 教育分野で“プログラミング要素なし”を決断する理由ーBUSINESS INSIDER
https://www.businessinsider.jp/post-192665
(*4)アメリカでスマートスピーカーは2018年に臨界質量に達した(世帯普及率41%)ーTechCrunch
https://jp.techcrunch.com/2018/12/29/2018-12-28-smart-speakers-hit-critical-mass-in-2018/
(*5)大和リビング、管理30万戸に「AIスピーカー」ー全国賃貸住宅新聞
https://www.zenchin.com/news/30ai.php

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