INTERVIEW
株式会社ニューピース | Visioning Producer

リクルートの新規事業マネージャーを経て『NEWPEACE』へ。非連続的に社会をアップデートするためのキャリア選択

掲載日:2020/05/25更新日:2021/02/18

リクルートで住宅領域の新規事業マネージャーを担当してきた渋谷麻里さん(29)。当時28歳、彼女が選んだ次なる舞台が『NEWPEACE』という精鋭15名のクリエイティブカンパニーだ。規模も知名度もリクルート比べれば決して大きいとはいえない同社。彼女が求めたのは「現状の改善ではなく、非連続的に社会をアップデートしたい」という志だったーー。

『NEWPEACE』
2014年6月、 CEO高木新平氏によって創業された。「20世紀的システムから人々を解放し、多様性が爆発する社会をつくる」をビジョンに掲げ、「VISIONING」という独自の方法論を武器に、自動運転、LGBT、SDGsなど新たな社会文脈を創り出している。事業としてはクリエイティブを通じた企業の課題解決、さらに日本初の招待制・会員制カレーブランド「6curry」など自社事業も手がける。

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今はマイノリティでも「新しい未来を創る」サービスを手がけたい

もともと、2013年に新卒でリクルートコミュニケーションズに入社した渋谷麻里さん。住宅領域の販促プロモーション企画などに携わり、大手ディベロッパーを担当していたという。

「本格的な広告PRがはじまる1年ほど前から相談を受け、共用施設になにを入れるかなど、市場調査をして提案していく。大規模なプロジェクトの販売戦略にイチから関われるなど、すごくやりがいがありました」

入社5年目には、当時、史上最年少でマネージャーへ(不動産領域の新規事業担当)。周りから見れば、順風満帆なキャリアに見えたはずだ。

転機となったのが、入社7年目を迎えるころ。担当していた新規事業を売上規模などを理由にたたむことになった。

「すごく悔しかったですね。同時に喪失感もありました。もちろんわたしの力不足が大きい。ただ、当たり前のことですが、リクルートという巨大企業でサービスを手掛ける以上、汎用性とそれなりの売上が必要とされる。どうしても拡大可能で、マジョリティに求められるサービスが優先されます。ただ、私自身は画一的な拡大は難しいけれど、確実に世の中に必要になるサービスだという思いがあった。ここに葛藤を覚えるようになりました」

そして次なるキャリアを考え始めた彼女。転職先の軸として掲げたのが、規模に関わらず「非連続的に社会をアップデート」する挑戦ができること。

「リクルートは”今”を生きる人に必要なサービスを提供していると思っています。社会的意義もやりがいも感じられる環境でした。ただ、新しい”未来”を創りたいと思って奮闘している人たちと、新しい価値観を提示していく挑戦をしてみたいと思ったんです。まだマーケットは小さいかもしれないけれど、10年後の世の中がより良い社会になっているようなきっかけを創っていきたいなと」

NEWPEACE渋谷麻里さんの全体写真

渋谷麻里(29)
早稲田大学卒業後、リクルートコミュニケーションズに入社。住宅領域にて原稿制作、販促プロモーションを手がける。2017年10月、マンション領域のCtoC接客サービス「マチアイ」のマネージャーに。2020年のサービス終了まで、プロジェクトリーダーとして事業を牽引する。ビジョンに共感し、2019年5月NEWPEACEに入社。現在までの主なプロデューサーワークは、ONE CAREER、BASE、DeNA、Panasonicなど。

CEO高木新平との出会い

大手企業をはじめ、ベンチャー・スタートアップなど、さまざまな選択肢を検討していたという彼女。なぜ次なる舞台としてNEWPEACEを選んだのか。

「もともと、COOの村上がリクルートの先輩で、会社自体は知っていました。ただ実際にどういった会社なのかはよく知らなくて(笑)。CEOの高木と話す機会をもらったのですが、その話が衝撃的だったんです。過去のシステムの延長ではなく、" 未来を生きる人たちのために何ができるか?" "どういう世の中にしていきたいのか? " そのビジョンと熱量に圧倒されました。何より、絵空事ではなく、本当に実現できると信じている。他の会社では感じられなかった高揚感がありました。飛び込むなら今だと、面談をした居酒屋で即決しました」

NEWPEACEのビジョンについて

『NEWPEACE』のビジョンについて
「20世紀的システムから人々を解放し、多様性が爆発する社会をつくる」これがNEWPEACEのビジョン。定住、終身雇用、性別における役割など、大多数が囚われた画一的な価値観から解放し、個人や企業がそれぞれの価値観で生き方を選択できる多様性のある社会の実現を目指す。

クライアントはともに未来をつくる「共犯者」

そして2019年5月、NEWPEACEへ。彼女が担っているのが、クライアント企業のビジョンの開発・実現を担うプロデューサーのポジションだ。

ユニークなのは、経営戦略から入り込み、クリエイティブによるソリューションを提供していくところ。

「会社のビジョンやブランドのコンセプト策定から、クリエイティブを通じた具体的なアウトプットまで、一気通貫で手がけていきます。とくに刺激的なのが、ものすごいスピード感でプロジェクトが進んでいくこと。また、会社やブランドの進むべき方向性を考えるタイミングからご一緒できるのも、他ではなかなかできない経験ですよね」

実際に、上場するベンチャーや大企業とともに「どういう会社であるべきか」一緒にビジョンから企画をつくり上げていくことも多い。

「私たちは、いわゆる広告会社的なプロモーションだけを請け負ったりすることとは違う役割を期待いただいています。単純に、CMをやりたいなどとご相談をいただくことはありません」

こうした同社のベースにあるのが「ビジョン」だ。

「私たちの中心にあるのが、クライアントが " どういった世の中をつくっていきたいか " 。過去のデータの積み上げではなく、ありたい姿を見出し、それを実現するために、今やるべきことを提案していきます」

クライアントと同社の関係は、新しい未来をともにつくる "共犯者" のようなものだと言えるかもしれない。

「クライアントにお伺いを立てる、という感じじゃないんです。これができたら世の中が変わるね、こんな世の中にしていきたいね、とフラットに話ができる。全く正解は見えないし、常に状況は変わり続けるので日々バタバタとしていますが、チームとして前進する未来を創っていっている実感が楽しいんですよね」

NEWPEACE社員の集合写真

「正解」の存在しない組織で、自分ならではのチャレンジを

唯一無二とも言える事業モデルを展開する、NEWPEACE。その組織のあり方もユニークだ。

「15人ほどの少数でありながら、バックグラウンドがバラバラなんですよ。ベンチャーから来た人、大企業から来た人もいるし、国籍もさまざま。スキルや価値観が全く違った人たちの集合体で、会社には一律の評価軸がありません。絶対的な正しさが存在しないからこそ、" 自分はどうありたいのか?" を基準に自分と向き合い、成長させてくれる環境は苦しくもあり、刺激的でもあります」

彼女自身、プロデューサーの仕事と並行して、自社の新しいサービス開発や組織のマネジメントも手がけているという。意思さえあれば、挑戦のフィールドは無限に広がっていると言っていいだろう。

そして取材最後に伺えたのが、彼女にとっての仕事とは。

「私は、”今”世の中へ感じている違和感や虚無感を、少しでも変えていきたいんです。目まぐるしく変わる時代において、”今”になかった新しい気付きや価値観を提示していきたい。自分が先頭に立たなくても、奮闘している人たちとチームを創って、世の中が少しずつ前進していくために動きたい。NEWPEACEでそれを実現させていきたいです。」

そう語る彼女のまなざしは、まっすぐ未来へと向けられていた。

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