REPORT
音楽業界に新たな風を

テレビ朝日ミュージック、音楽・エンターテインメントの新たな価値創造に向け、採用強化。

掲載日:2021/09/12更新日:2021/09/15
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ケツメイシ、湘南乃風、ソナーポケット、平井 大などが所属するテレビ朝日ミュージック。放送局系音楽出版社として創業し、現在ではアーティストマネージメント事業、イベント事業、マーチャンダイズ事業、ファンクラブ事業など、エンターテインメントにまつわる様々な事業を展開している。2021年、既存の事業におけるビジネスモデルの転換を推進し、新たなスキーム提案や市場開発をしていくことを目的に、新メンバー採用を強化する。募集ポジションは​​「デジタルプロモーション・SNSマーケティングプランナー」「ファンコミュニティ企画・運営プランナー」「宣伝戦略プロデューサー」「アーティストグッズ・イベントグッズクリエイター」など。その狙いとは?

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新たなビジネスモデルを仕掛け続ける、音楽業界の風雲児

1970年に創業したテレビ朝日ミュージック。

これまでも既存のやり方にとらわれない、新たなエンターテインメントをカタチにし、業界をリードしてきた「トータル・エンターテインメント・カンパニー」だ。

根付くのは「創造的破壊」の精神。2021年、その取り組みをさらに加速させていく。

現在展開しているのは、

・アーティストマネージメント事業
・イベント事業
・マーチャンダイズ事業
・ファンクラブ事業
など。

新型コロナウイルスの出現により人々のライフスタイルは大きく変化し、その影響を受け、音楽・エンターテインメント業界も変革期にある。たとえば、オンラインを軸としたライブ配信、SNSを活用したヒットの仕掛けやマーケティング戦略、グッズビジネスにおけるライブ会場以外の販路の模索など。

いかに世の中の変化の波を捉え、新たな市場価値を創造していけるか。次なる時代の担い手となる、人材採用にも力を入れる。

テレビ朝日ミュージック1

2022年以降を見据えた注力領域

同社では今後、

・アーティストグッズなどMDビジネスにおける新規市場開発とビジネスモデルの転換
・ファンマーケティングに基づいたコミュニティサービスの開発
・デジタルマーケティング・プロモーションの強化

に注力していく。

グッズ起点によるファンの新規獲得
まずひとつ目が、グッズ起点でファンを増やすアプローチだ。アーティストの人気に依存するのではなく、グッズそのものの魅力と価値を上げることで安定的な売上を生み、アーティストにも還元できるようなビジネスモデルの構築を目指す。ひとつの道筋として挙げられるのが、グッズ自体をブランド化し、その「ブランド」をより立たせたうえで、アーティストがPRしていくというもの。そして、従来はライブ会場という限られた場所で販売していたアーティストグッズを、より広く、ファン以外の層にもアーティストの持つ世界観を含め届けていく。そのための他業種・他企業とのコラボ企画なども積極的に展開している。

たとえば、サーフミュージックをベースとしたサウンドで注目を浴びる平井 大は、ハワイ発のサーフブランド「LIGHTNING BOLT(ライトニングボルト)」とのコラボグッズを展開。2021年5月に開催されたGREENROOM FESTIVAL’21では、ナノ・ユニバースブースにてコラボTシャツと非売品CDのセットが発売され、反響を呼んだ。

また、湘南乃風のファン層でいえば郊外に住む車所有者が多い。そこで、カーアクセサリーブランド「D.A.D」 とのコラボグッズを企画、オートバックスやイエローハットなどオートショップの店頭でグッズを販売することで、新たな顧客を獲得した。こういった新たな販路開拓により、グッズが気に入ったから購入する、という新規顧客層の取り込みを狙う。

新時代のファンコミュニティ運営
2つめは、「新しいファンコミュニティの在り方」の創造だ。

従来のような運営側からの一方的なコミュニケーションではなく、運営側とファンが双方向につながるファンコミュニティの形成を目指す。

たとえば、ファンの声をもとに、新たなグッズ開発やファンクラブイベントを企画していくなど、独自価値を感じられるような「体験」を創出していく。ファンの熱量を高いままキープし、新たな会員の獲得と、持続可能なコミュニティ作りの実現にもつながるだろう。

デジタルマーケティング・プロモーションの強化
そして3つめが、YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームやSNSを活用したデジタルマーケティング・プロモーションだ。同社では2021年4月に専門の部署を設立。デジタルの視点から新たなヒットにつながる仕掛けや仕組みを開発していく。

テレビ朝日ミュージック2

西麻布に自社スタジオを保有。楽曲制作やレコーディング、撮影等に使われている。

その他、同社ではさらに視野を広げた施策も展開している。その1つが、新たな音楽市場の開拓を見据えた「グローバル展開」だ。急成長する中国の音楽市場に注目し、2020年9月には新人日本人アーティストを中国先行でデビューさせた。今後、カルチャーがさらに発展していく可能性が多分にある中国で、新たなムーブメントの創出を狙う。

また、新規ビジネスとして、子ども関連ビジネスにも参入。日本の童謡を子どもが歌って踊りたくなるよう楽曲アレンジし、YouTubeにて動画を配信している。今後、スポンサーがつけば地上波への進出、ゆくゆくは保育園・幼稚園などでのイベント開催など、周辺ビジネスへの展開を狙う。

異業種出身者も活躍、求められる2つの資質

それでは、テレビ朝日ミュージックで求められている人材について、見ていこう。

特に、今回募集を行なうのが

「デジタルプロモーション・SNSマーケティングプランナー」
「ファンコミュニティ企画・運営プランナー」
「アーティストグッズ・イベントグッズクリエイター」
「宣伝戦略プロデューサー」
などのポジション。

いずれも、音楽業界での経験は必須とはされず多様な業界の出身者を歓迎している。

事実、同社では多様な業界出身者が多く在籍。例えば、

■アパレル・ファッション業界
■広告業界
■Web・IT業界、旅行業界
■人材派遣業界
など

幅広い業界からの転職者が活躍している。

同社では、特に求める人材の資質として、大きく2つあげている。

1つは、「創造性と、それをスピード感を持って具現化していける力」。

とくに今、求められるのは、市場のデータを的確に分析し、顧客に対する「情緒的価値」「独自価値」を提供していくこと。そのための、仮説の組み立てからプロダクトアウトまでをワンストップで提供していけるか。

そしてもう1つは、「自身のビジネス領域において、上流から下流、マネタイズまでを考えたサービス企画・実行までをできること」。請け負った任務を成功させるだけの力、ある種、個人事業主的なマインドが求められる。

テレビ朝日ミュージック4

最後、同社のカルチャーについても触れておきたい。

同社には、クリエイティビティを尊重する風土があるという。

実際、社歴や年次に関係なく良いアイデアは採用される。過去には、1年目の社員の提案から、アーティストの番組タイアップをはじめプロモーション契約の締結、イベント出演、グッズ制作まで実現したことも。

さらに、同社では定期的に全社員に新規ビジネス企画のヒアリングがなされている。担当業務以外にも、自分なりに思い描いたビジネスがあれば、チャレンジする姿勢が歓迎される。プランと熱意をもって提案すれば、経営陣は会社の事業枠を超えたビジネス投資も厭わない。

事実、先述の「子ども関連ビジネス」は、デジタル戦略部の社員からの具体的な企画案をきっかけに、本格的に始動することに。アイデアを出した社員が、企画・実行までを、担当業務と平行して進めているという。活躍のチャンスは広がっているといえるだろう。

100年に一度とも言われる大変革期、音楽・エンターテインメントは大きなターニングポイントを迎えている。

この変化を好機と捉え、臆することなく挑み続ける人には、きっとチャレンジングなフィールドがあるはずだ。

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