住友商事におけるコア事業「鉄鋼ビジネス」の戦略立案から実行までを担う、住友商事グローバルメタルズ(SCGM)。住友商事の経営リソースを活かしつつ、「鉄鋼」の専門性の融合を強みとする。2018年に住友商事から金属事業を継承して独立してから、自立自走した組織運営のため、人材戦略を益々強化している。同社におけるビジネス上の強み、掲げるミッション、そして築くことのできるキャリア等について見ていこう。
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住友商事という「総合商社の経営リソース」と、鉄鋼商社として培ってきた「専門商社の専門性」の融合を強みとする住友商事グローバルメタルズ(SCGM)。
金属ビジネスに特化した専門商社として、鉄鋼をはじめとした金属、それらの製品における輸出入、販売・製造等を多岐に展開。加工業等の事業経営も行い、様々な産業と関わりながら、国内外グローバルに事業を展開している。
国内外に100の事業拠点を持つ、グローバルネットワークもその特徴だ。中国・アジア、大洋州、北中米、中東・欧州等、海外向け取引比率は80%を誇る。このグローバルネットワークを活かしたビジネスは会社としての強みであると同時に、同社で働く個人にとっても“いつでも使える武器”が豊富にあることを意味する。
「新たな価値を創造し、広く社会に貢献すること」
この使命に掲げ、2030年までのVISION2030「PASSION FOR PROGRESS 社会の進化、ワタシの真価」を目指す姿として策定、金属ビジネスの未来を切り拓く。
一般的に専門商社と総合商社では「資本力の差」が「取引規模の差」として表れることもあると言われるが、SCGMは住友商事の単一資本で成り立つ会社であるため、総合商社の経営リソースを垣根なく利用することができ、例外だと言える。取引のスケールは、元々総合商社の鉄鋼部門であったのだから、規模感が大きいのは当然のことかもしれない。
さらに住友商事が保有するアセットとの掛け算により、鉄鋼商社としての付加価値を“点”で提供するだけでなく、グループのアセットを利用した“面”の提案ができることも特徴だ。住友商事グループの財務・法務等のコーポレート機能もフルに活用でき、入手可能な情報量、顧客ニーズへの対応力、海外組織の充実…これらは変化の激しい社会において、益々強みとなっていくだろう。
事業概要について
■薄板事業…熱延鋼板・冷延鋼板・表面処理鋼板の国内外トレード他、スチールサービスセンター、建材他の製品加工等の事業会社運営と管理を担う。素材から製品まで幅広く扱い、調達・在庫・加工・供給・情報発信まで電機メーカー・建材メーカー・パイプメーカー等といった取引先の幅広いニーズに対応する。
■自動車鋼板事業…自動車関連取引先に向け、各種普通鋼鋼板、ステンレス鋼板の販売(トレード)他、スチールサービスセンター(事業投資会社)運営を行う。
■半製品事業…鉄鋼メーカーに向け、グローバルに半製品を供給。鉄鋼半製品、主にスラブ(熱延鋼板等)を製造する前段階の材料を扱う。主な取引先は海外の鉄鋼メーカー等。
■電磁・鋼板事業…エネルギー・モビリティインフラを支える基幹素材・電磁鋼板ビジネスを展開。
■ブリキ事業…ブリキは耐蝕性、塗装性、印刷性に優れた材料。缶詰等の食缶、コーヒー等の飲料缶、玩具・意匠性のある菓子箱等に使用されるブリキ及び関連材料を扱う。
■メカニカル鋼管事業…重要保安部品を含む自動車、建機、産機向け用途を中心に取引先個別の特別仕様の鋼管をQCDS(Quality, Cost, Delivery & Service)のベストマッチで国内外取引先の生産サイトに直接供給を行う。
■特殊管事業…火力・原子力発電、石油精製、石油化学、LNG等のエネルギープラント向けを中心に、社会インフラに不可欠な特殊管を重工メーカー、石油会社、エンジニアリング会社、ファブリケーター、鋼管問屋等、世界各地に供給する。
■厚板・建材事業…造船・建産機等国内外の取引先向け厚板販売及び海外資源エネルギー、インフラ事業関連プロジェクトでの厚板・形鋼販売等を行う。
■線材特殊鋼事業…多機能・高品質鋼材である特殊鋼線材、特殊鋼棒鋼並びに工具鋼の国内外トレードの他、加工・流通ネットワーク拠点となる事業投資会社の運営を行う。
■輸送機材事業…鉄道、自動車、建設機械、産業機械、物流機材等の産業向けに輸送機関連の部品、資機材の販売並びに事業会社を運営。グローバルな供給体制を構築している。
2022年現在、SCGMは「自立自走」を掲げた拡大・成長フェーズへ。2016年の社名変更では「住友商事グループの総合力を発揮し、人々の生活に欠かせない金属を世界の隅々まで送り届け、社会の発展を支える存在でありたい」との思いが込められている。
そして2018年4月。住友商事・金属事業部門における一部事業承継を経て、変革期へ。住友商事グループの強みを活かしつつ、さらに国内外で存在感の高い鋼鉄商社としての進化を目指している。2022年現在、次世代を担う中核人材の採用を強化しており、キャリア採用の規模も拡大している。
人々の生活において鉄鋼は必要不可欠である。住友商事グローバルメタルズが担う鉄鋼ビジネスの本質とは、ありとあらゆる産業と関わりながら、途上国から先進国まで、根底から世界のインフラを支えていくこと。ビジネス規模の大きさや影響力の大きさから、責任の伴う仕事であることは間違いない。変わりゆく世界の中で付加価値を発揮していくことが期待される。
国内営業をメインとする今回の募集だが、先々におけるキャリアの可能性に広がりがあるという。例えば、社員の約8割超が海外取引に携わり、25%の社員は海外に駐在。新卒採用では入社10年目までに一度は海外駐在を経験する社員がほとんどだ。およそ4年前後で担当変更や部署の異動があり、多様な経験を経て成長していく。自動車メーカーから転職した中堅社員は海外でのインドでの新規事業立ち上げの主担当を現地から駐在員として務め、帰国後も様々な経験を経た上で、現在は事業開発チームの課長を務めている。フラットに個人が活躍できる場があることも同社の強みの一つであろう。
人材育成制度に関して、住友商事と同様に手厚いのも特徴だ。国内MBAや公認会計士等の公的資格の取得費用補助の制度、語学研修生として海外派遣ができる制度等が充実している。
同社独自の研修としては「事業会社派遣要員養成講座」という階層別の鉄鋼プロ育成講座がある。部下マネジメントや不測の事態への対応等、厳しい経験談を社内講師が後輩に伝承するオリジナルの研修プログラムとなっている。国内外の事業会社に主幹(経営者)として派遣される社員が、人事、経理、法務等の専門知識・スキルが学べる。
その他、鉄鋼商社の枠にとらわれない組織も同社の強みだ。社内横断組織である「ワーキング・グループ」では、カーボンニュートラルへの対応や再生可能エネルギーの取り組み等、社会課題に対峙する取り組みが日々リアルタイムで動いている。また、「社内インターンシップ制度」を利用して他部署の公募案件に手を挙げて応募することができる。手を挙げれば沢山のチャンスをつかむことができ、個人の成長を促進してくれるだろう。
※同社は総じて「経営人材」の育成に力を入れており、様々な取り組み(下記参照)が行われている。
最後に、実際に中途入社したメンバーたちの声を紹介していこう。
■30代女性/社内SE/基幹職(総合職) IT会社からの転職(第一子の際に産休・育休を取得)
「もともとIT会社からSCGMに転職をしてきました。SCGMでは「自立自走」をスローガンに掲げ、まさに独立した会社として進化に向けた過渡期。それ故に業務面・システム面においても課題が山積みです。それらを改善する対応・提案は、想像した以上に柔軟に受け入れられ、自由度が高い。ここがやりがいになっています。親会社に囚われ過ぎず、自社で「良い」と思ったものは進めていく。確固とした歴史や基盤を持ちつつも、そういった雰囲気や機会が増えていますし、業務改善のために何ができるか策を考え、実行していけるのが楽しく、モチベーションアップにつながっています」
■20代男性/海外営業/基幹職(総合職) 商社からの転職
「営業として働く上で成長機会が多く、働く環境に恵まれている。ここが働く上での高いモチベーションにつながっています。具体的には、住友商事本社ビルで勤務しており、グループ社員と同等の情報が展開されます。また、手厚い研修を受けることも可能です。総合商社系社員として、高度な知識が得られ、様々な経験を積むことができる環境だと思います。豊富な成長機会は、入社後もイメージ通りでした。また、中途入社・キャリア採用でもOJTで指導を受けながら、早いタイミングで一担当として仕事を任せてもらうことができ、この点にも魅力を感じています。SCGMとして自立自走を掲げるなか、海外駐在チャンスも豊富。コアタイム無しのフレックス・在宅勤務・休暇の取りやすさ等、独自の柔軟な勤務体系もあり、長い視点でキャリアを考えられるのも良い点だと思います」