今、バスケットボール業界に注目が集まっている。バスケットボールを題材にしたアニメ映画が大ヒットを記録。NBAにおける日本人選手の活躍も目覚ましい。さらに2023年8月には「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が開催予定(フィリピン、インドネシア、日本・沖縄)となっており、今後も国内で人気が集まっていきそうだ。そこで今回はバスケットボールに関連する話題と求人情報にフォーカスしてお届けしたい。
野球、サッカーに次ぐ国民的なスポーツになっていくか――。そんなポテンシャルに期待を集めているのが「バスケットボール」だ。
東京オリンピックにおける女子バスケットボール代表の活躍は記憶に新しいが、2022年末に公開されたバスケットボールを題材にした国民的アニメ映画も大ヒット。さらにNBAにおける日本人選手たちの活躍も、その人気を後押しする。2023年8月には「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が開催予定(フィリピン、インドネシア、日本・沖縄)となっており、ますます注目を集めている。
国内でいえば、2015年に「バスケで日本を元気に」を掲げる「B.LEAGUE(以下、Bリーグ)」が発足。2023年には多くのアリーナで、過去最多入場者数を更新するなど盛り上がりを見せている。
注目すべきは、全国で続々と最新のアリーナが建設されていることだ。設計・建設中の計画でいえば、2025年までに6つの竣工が予定され、その速度はNBAを超えているともいう。(※1)
リーグ全体で「地域連携」に力を入れており、1クラブ平均約52回のホームタウン活動を実施。学校訪問、地域イベントへの参加、アリーナの市民活用など、多方面から活動に関与し、地域と共に成長していくことを目指す。スポーツ界で初となる、地方新聞社26社合同のパートナーシップを締結し、情報発信やPR活動にも力を入れている。(※2)
バスケットボールを盛り上げていく動きは、民間企業にも見られる。2020年9月には、ジャパネットホールディングスが、約700億円を投資し、Bリーグへの参入を表明。スポーツビジネスを事業の第2の柱に立てることを目指し、商業施設を備えたスタジアムの建設にも踏み込んだ。(※3)さらに、楽天のバスケットボール事業部では、NBAの試合配信プラットフォーム運営に加え、大学バスケットボールの国際大会を新設したことが話題になった。(※4)
求人でいえば、2023年1月時点、プロバスケットボールチーム「アルバルク東京」が次世代アリーナに関するプロジェクトメンバー募集が行われていた。東京青海地区に建設する「次世代アリーナ(2025年秋開業予定)」運営の立ち上げメンバーを求めているという。同チームは東京をホームタウンとし、Bリーグ1部でトップクラスの成績を収めるチーム。業種経験を問わず、広く事業推進・企画を担える人材を求める。
今、プロスポーツ、そして業界全体としても黎明期を迎えているバスケットボール。今後さらなる盛り上がりが期待されるなか、挑戦の機会も多いはず。業界未経験で採用されるケースも多いため、スポーツビジネスに携わりたい方はぜひチェックしてみてほしい。
(※1)Bリーグ悲願の「魅せるアリーナ」誕生 続く建設ラッシュ、成功の鍵は?
https://forbesjapan.com/articles/detail/39839
(※2)地方新聞社26紙合同パートナーシップを締結
https://note.com/1105shimada/n/ndf155251c7e8
(※3)Bリーグ参入 事業モデル追求
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63272760R30C20A8UU8000/
(※4)「ダイヤの原石見つけ…」 楽天が大学バスケ国際大会を新設した理由
https://www.asahi.com/articles/ASQ924Q3RQ8NUTQP011.html