編集者・ライターにおける活躍のフィールドは広がりを見せている。ウェブメディアの台頭とともに、ウェブ上のコンテンツ数は爆発的に増加。新聞・雑誌など「紙媒体」から「ウェブメディア」に主戦場を移す編集・ライターも増えてきた。ウェブの編集・ライター職に挑戦するとき、気をつけるべきポイントとは?
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多くの人がスマホやウェブを活用し、さまざまなコンテンツに常時触れられるようになった時代。新聞・出版業界の不調が叫ばれているなか、ウェブメディア・広告やコンテンツマーケティング領域が活況だ。
たとえば、2016年度までに、出版業界において紙の出版物が12年連続でマイナスを続けるなか、電子出版市場は5年連続の成長を記録(*1)。また2016年、コンテンツマーケティングを含んだSEO市場規模は430億円(前年比8.8%増)となるという調査もある(*2)。今後もこうしたウェブコンテンツにおける市場拡大は続いていきそうだ。
同時にウェブを主戦場とする編集者・ライターに期待される役割も変化している。単に記事編集・執筆を行うだけではなく、いかにウェブ上においてユーザーに有益な情報を届けられるか、さまざまな工夫が求められるようになった。
たとえば、SEOやSNSでの拡散、他メディアへの転載など、コンテンツの届け方は多様化している。さらに昨今ではウェブメディアにおける無断転載・医療情報の誤りなどの問題も取り沙汰された。発信する情報に対する責任感や誠実さも、ますます編集者・ライターに欠かせない重要な資質・要件になっている。さらにビジネスという観点でもいかにウェブメディアとコンテンツを事業に結びつけていくか。仕組みづくりや工夫ができる人材が求められるようになっている。
(*1)2016年の出版市場(紙+電子)を発表しました - 出版化学研究所
(http://www.ajpea.or.jp/information/20170125/index.html)
(*2)クロスフィニティ、「2016年度版国内SEO市場予測 (2014-2018)」を発表
(https://www.crossfinity.co.jp/news/20160726_01.html)
求人動向をみても「紙」から「ウェブ」への変化は如実に表れている。もちろん紙媒体での募集はゼロではないが、ウェブにおける編集・ライターの募集が多くを占める。
たとえば、2017年10月現在、キュレーションマガジン運営企業における編集者募集が見受けられた。衣食住、カルチャー、ビジネスなどライフスタイルカテゴリーを中心に毎日1000件以上のコンテンツを配信していく。一つひとつの記事における制作・チェック体制づくりと同時に、いかに事業業績の最大化に寄与していけるか、手腕も問われそうだ。
また、東証一部上場の出版社グループにおける、電子書籍コンテンツの編集担当募集。まだまだ歴史の浅い電子書籍において、どういった内容が求められているか。市場のトレンド調査から企画・制作を行なっていく。
その他には求人メディア運営企業におけるオウンドメディアの編集・ライター募集もあった。内容としては転職検討中の人に向けたコンテンツの企画・制作。自社のブランディングや、転職サイトの利用促進を担っていく。
ひとつ特徴的だったのは「紙」で培った経験をウェブに活かせる/活かしてほしいとする求人だ。たとえば、某キュレーションメディア運営企業。女性向けコンテンツの編集担当者募集において、女性誌での経験をウェブで活かしてほしいといった旨が記載されていた。
ポイントはターゲットのインサイトや嗜好を理解し、受け入れられるコンテンツを届けていくということ。「紙」か「ウェブ」かではなく、トレンドを捉え、適切な情報をターゲットに届けられる力が期待されている。
もちろん、WEB関連のメディアに携わった経験、それに伴うスキルはアピールポイントとなるだろう。同時に期待されるのは「媒体」や「届け方」が変化していく時代においても、いかに読者とのコミュニケーションが設計できるか。より有益な情報を届けられるか。本質は変わらないはずだ。
紙領域で培ったライティングスキルも活かせるはず。ウェブで新たな手法やアプローチに挑戦していきたい、そういった「紙」の出身者にとっても大きなチャンスだといえるだろう。
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