日本の基幹産業である製造業にイノベーションを起こす。3年連続シェアNo.1*、ミスミ『meviy(メビー)』が注目を集めている。機械部品の3Dデータを入れるだけで見積もりと納期を表示、加工プログラムを自動生成。受注と同時に製造開始し、調達にかかる時間を最大92%削減する。革新的なサービスとして部品調達の常識を覆し、市場を拡大する。今回お話を伺ったのは『meviy』事業開発メンバーとして活躍している今村 優佑さん(27)。金属加工機メーカーの技術営業を経てミスミに入社した。その裏側には「製造業における顧客が抱える真の課題を解決していきたい」という志があった――。
*(参考)オンライン機械部品調達サービス「meviy」国内シェアNo.1を3年連続獲得
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000115.000012100.html
まずは、ミスミグループ本社(以下、ミスミ)への入社を決めた理由から伺ってもよろしいでしょうか。
もともと「顧客要望をプロダクトに実装していける仕事をしたい」と考えていたのですが、ミスミでなら、それが叶えられると考えました。特に『meviy』を知った時は「こういった価値貢献の仕方があったのか!」と本当に衝撃的で。ものづくりメーカーが日々行う「機械部品調達」業務にかかる時間を大幅に短縮できる*。ここがすごく革新的だと思いました。
例えば、前職で携わっていたレーザ加工機でいえば、「どれだけ自社製品の加工スピードを向上させられるか。精度を向上できるか」といった発想が開発の中心になりがち。ですが、お客様の声を聞いてみると、そこはあまり課題視していないケースもありました。さらに、一般論ですが、メーカーにいると営業、マーケティング、開発部門、それぞれの考えが一致しないことが多いもの。ですが、ミスミでいえば、職種に関わらず「お客様のために」という共通意識が醸成されている。本当に困っているが、解決しようが無い部分、まさに「部品調達に時間がかかり過ぎる」といった課題を根本から解決していると思いました。
ミスミでなら、お客様の要望を反映できる新サービスに、拡大フェーズの組織で関われる。一気通貫で商品開発に携わっていける。まさに求めていた環境だと感じ、入社を決めました。
*即時見積もり、最短1日での出荷を実現。3Dデータを入れるだけで見積もりと納期を表示、加工プログラムを自動生成。受注と同時に製造開始される。例えば、3Dデータを2Dデータ化する → サプライヤーに見積もり依頼を出す → 仕様を確認・調整するといったプロセスを全て省略ができ、調達にかかる時間を最大92%削減。たとえば、1500点の部品を調達しようと思うと、これまでは約1,000時間かかっていたところを約80時間にまで短縮ができ、圧倒的な効率化を実現する。(参考:https://meviy.misumi-ec.com/ja-jp/)
そもそも転職を考えたきっかけについて「開発組織と営業組織を横断した商品開発を行いたいと考えました」と語ってくれた今村さん。「正直、前職はすごく安定していましたし、定時ぴったりに帰ることのできる職場でした。働きやすい環境ではあったのですが、20代はもっと仕事を通じて成長できる職場がいいといった思いもありました」
2022年3月にミスミに入社したと伺いました。どういった仕事を担当しているか、どういったところにやりがいがあるか、伺わせてください。
担っているのは『meviy』の「板金」「樹脂板部品」カテゴリーにおける事業開発です。主に新商品、新機能の企画、開発、そして売上までを見ていく役割と言えます。仕入先であるサプライヤー様向けにもシステムを提供しており、製造に最適なデータ提供機能の実装にも取り組んでいるところです。
やりがいで言うと、お客様の求めているものをいかに早くリリースできるか。企画から開発、リリース後のマーケティングまで携わることができる。ここは大きなやりがいです。もちろん全てを一人でやるわけではなく、社内のPM(プロダクトマネージャー)とマーケター、営業、社外ではサプライヤー様と協力をしながら進めていきます。特にミスミとして大切にしているのが、VOC(Voice of customer:顧客の声)。お客様と接点を持つ社員が「声」を素早くキャッチ、ヒアリングして「市場から求められているもの」を企画していくことができます。さらにリリース後も買っていただけているか確認し、改善を繰り返せるのもミスミならではだと思います。
ミスミならではのカルチャー・社風はどういったところに感じますか?
商品・機能を拡充していくフェーズでもあり、どんどん新しい挑戦をさせてもらえる。そして、チャレンジングなミッションも、周囲の方からサポートを得て挑戦できるのはミスミらしさだと思います。
また「情報の透明性」が重視されていることも特徴かもしれません。例えば、経営方針について頻繁に発信があります。さらに社内チャットには「知の探索」という誰でも投稿できるスレッドがあるのですが、積極的に“個の挑戦”がシェアされることにも驚きました。
約8割が中途入社者であり、まわりは尊敬できるプロフェッショナルばかり。業務面に加え「ステップアップする上での課題」に対してもフィードバックがもらえる。正直、新卒社員も驚くほど優秀ですね。なので、追い抜かれてしまうのではないかとヒヤヒヤしていますが(笑)日々刺激をもらっています。
「年1回、自分の成長ストーリーを描くシートも作成するのですが、ミスミならではかもしれません」と今村さん。「将来どういう仕事をしたいのか、そのための課題はなんなのか、次はどんなことを乗り越えていけばいいのか。シートをベースに上長と1on1で話す機会もあります。そのコミュニケーションでも明確な指針の元でスキルや経験を積み上げていくことができる機会になっています」
今後、ミスミで実現していきたい目標があれば教えてください。
もっと『meviy』で、お客様が求めているものを、早く広く提供していきたい。ここに尽きると思います。特にミスミでは「創って(市場開拓と商品企画)、作って(調達・製造・品質管理)、売る(販促)」のサイクルを素早く回すことを重視しており、私もその仕組みや体制をつくっていけるようになっていきたい。まずは一つひとつのプロジェクトで体現していければと考えています。
最後に、今村さんが仕事に向き合う上で、何が原動力となっているのか、伺わせてください。
自分が知恵を絞ってつくったもので、誰かに喜んでもらいたい。こういったシンプルな気持ちがあるように思います。それが「顧客要望をプロダクトに落とし込みたい」といった転職動機となった部分にもつながっているのかもしれません。もちろん、仕事をしているとたくさん壁にぶつかりますが、やはりその先に誰かの喜ぶ顔があるからこそ頑張れるもの。これからも「ミスミ」という舞台で、お客様のためになるものをより多く生み出していきたいと思います。