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映画ビジネスに携わる求人特集

映画を仕事に。新時代に向けたアップデートが進む「映画業界」で働く選択肢

掲載日:2023/08/10更新日:2024/05/02
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コロナ禍を経て、新たな時代に向けたアップデートが進む映画業界。“配給”に関してこれまでは劇場公開を前提としていたが、動画配信サービス発も当たり前に。さらに撮影・製作でいえば、ドローン撮影・CG製作はもちろんAI活用も加速しているという。また、プロモーション領域でもデジタル活用が進む。進化する今後の映画業界において、新たなビジネスの可能性とはーー。最新求人と共にチェックしていこう。

映画ビジネスを支える3大柱

コロナによる影響を受けた映画業界だが、いま回復の兆しを見せている。2022年度の年間興行収入は2131億円、2000年以降で最高値を記録した2019年(2612億円)の8割程度まで回復した。

こういった映画ビジネスの収益は、いかに生み出されているのか。映画ビジネスの「業界構造」について見ていこう。国内の映画ビジネスは、主に「製作」「配給」「興行」の3部門で成り立っている。「製作」は映画を企画し、資金とスタッフを集めて作る。「配給」は上映する映画館を確保して映画を宣伝。「興行」は映画館を運営する。

収支のモデルは、興行収入から映画館や配給会社の取り分をのぞいた額が、製作会社の取り分となる。近年は興行収入の見通しを基に製作費が決まることも。また、興行収入のみでは製作費の回収ができず、赤字となる場合が少なくないため、DVD、放映権、商品化権などの二次利用で黒字化を目指す。

動画配信サービスの浸透

近年、大きな業界的な変革は「動画配信サービス」の浸透だ。劇場公開を前提としない作品も多く登場するようになった。

動画配信サービスは、コロナによる在宅需要の拡大でマーケットが急成長。2022年調査時点で利用者数は47.5%まで上昇し、日本の半数近い人が利用している。とはいえ、コロナ禍による巣ごもり需要が落ち着き、伸びは鈍化傾向に。Netflixだけでなく、ワーナー・ブラザーズなど大手映画スタジオが映画配信サービスをスタートし競争が激しくなっている。

とくに注目したいのは、動画配信サービスと製作会社の提携だ。2023年1月、サイバーエージェントの連結子会社である製作会社BABEL LABELは、Netflixとの提携を発表。この提携により、今後5年間で、大型企画の開発とハイクオリティな映像コンテンツの製作を行う。ハイクオリティな日本発の映像コンテンツを世界中に届けていく、新たな製作と配信のあり方が生まれている。

新たな時代に向けたアップデートが加速

デジタルマーケティング、NFT、配信、AIを使った映像制作など、映画ビジネスにおいても多岐にわたる分野でデジタル化が進んでいる。

たとえば、「AIの活用」は、映画業界において常識になりつつある。編集や撮影において、コストや時間を大きく短縮することが可能になったり、海外では脚本内容やキャストから、ある程度の興行収入を予測することも行われている。

また、国内ではNFTを活用した映画製作の取り組みも生まれている。ブロックチェーンを活用したトークン発行型クラウドファンディングを通じて、映画の原画作りから映像製作、コミカライズやグッズ制作まで一気通貫で行い、ファンを巻き込みながらヒットを狙う。

マーケティングの面でも、大きな変化が訪れている。もともと映画業界では、2010年代前半からデジタルマーケティングにシフトが進み、その後SNSやYouTubeなどの動画を利用したマーケティングが主流に。現在では、ビックデータとAIの活用によって消費者の興味や関心をベースに緻密なターゲティングをするインタレストターゲティングが一般的になった。

マーケティングだけでなく、デジタル活用によって映画館自体も進化している。4DX(ユナイテッドシネマ)やIMAX(TOHOシネマズ)など体感型シートが人気を博し、料金水準を押し上げている。

映画ビジネスは、デジタル技術の進化や新しい取り組みを通じて、新しい展開を見せている。あわせて、これからの映画ビジネスを支えていく、人材の確保・育成も重要なフェーズを迎える。2023年8月時点では、映画制作の大手ワーナー・ブラザーズ・ジャパン合同会社、KADOKAWA、東北新社など、映画制作に携わる求人を複数掲載しているため、ぜひ関連の求人をチェックしてみてほしい。

(参考)
23年上期の映画興収「アニメ頼み」から脱却の兆し
https://toyokeizai.net/articles/-/682624?display=b
映画業界と映画館の最新動向を知る
https://www.nikkei4946.com/knowledgebank/visual/detail.aspx?value=159
急速に映画業界のゲームチェンジャーとなりつつあるAI技術 メリット・デメリット、そして具体的な活用方法とは?
https://branc.jp/article/2023/04/08/449.html
堤幸彦監督がトークン型クラファンを活用、映画制作に新たな資金調達【更新】
https://www.coindeskjapan.com/136569/
抑えておきたい映画のデジタルプロモーションの基礎
https://branc.jp/article/2023/03/15/395.html
BABEL LABELとNetflix、戦略的パートナーシップを締結
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=28425
「会社四季報」業界地図 2023年版

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