INTERVIEW
Wolt Japan

総合商社から「Wolt」へ。ポケットの中にショッピングモールを。日本に「即時配達」を根付かせる挑戦

掲載日:2023/08/17更新日:2023/09/05
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総合商社への新卒入社、シンガポール駐在を経て、2021年11月にフィンランド発「Wolt」への転職を果たした吉良龍人(31)さん。なぜ彼は「Wolt」を新天地に選んだのか。そこには「誰も正解がわからないことに挑戦したい」という志、そして「Wolt」が掲げる「ポケットの中にショッピングモールを」というビジョンへの“共鳴”があったーー。

20代のラスト転職。そこにあったのは、成長鈍化への危機感

前職は、総合商社で穀物輸入に携わっていたと伺いました。さらにシンガポール駐在も経験されたと。申し分のないキャリアのようにも感じるのですが、なぜ、転職を考えたのでしょうか?

一番大きかったのが、ビジネスパーソンとしての「成長スピードの鈍化」に対する危機感だったかもしれません。商社で6年ほど働くなかで「このままだと、この会社でしか活躍できない人材になってしまう」と思うようになりました。

そもそも穀物の輸入量でいえば、毎年そこまで大きく変わるわけではありません。どういった取引が利益に結びつくか、確立されたビジネスモデル、勝ちパターンがあるわけですよね。市場も成熟し、新たな顧客を開拓する必要もありません。

もちろん日本社会、経済にとって重要なテーマですが、ビジネスモデルが変わらない以上、挑戦や成長の機会は得づらいと考えました。

30歳という節目を迎えるなか、まだ誰も正解がわからない領域で、「自分なりの答え」を社会に打ち出してみたい。裁量を持ってチャレンジしたい。そうすることで自身の成長スピードも加速させたいと転職を決めました。

AMBI_Wolt_Chart

吉良さんにおける「前職」と「現職」での働きがいチャート

「誰も正解がわからないこと」に挑戦したい

そのなかでもなぜ「Wolt」だったのでしょうか。

まず、一緒に働く人たち、会社のカルチャーが「自分にフィットする」と感じられたのが大きかったですね。カジュアルな面談といっても多少は自分自身を取り繕ってしまうものですが、それが全く無くて。どの方ともフランクに「素のままの自分」で話をすることができました。

また、フィンランドって日本にも感覚が少し似ていて。例えば“街にごみが落ちていたら拾う”ということを自然にやる人が多かったりするそうなんです。そういった「和」や「おもてなし」に近い感覚をメンバー全員が共有しているんですよね。何よりも「Wolt」で働く全員が、パートナー企業様(加盟店)、配達パートナー、ユーザー、誰一人として取り残さず、関わる全ての人が幸せになれる世界を目指し、全力でコミットしている。ここも惹かれたカルチャーの一つです。

もう一つ、大きな決め手となったのが、新しい買い物のカタチ「即時配達」を日本に根付かせていく、その挑戦に関わりたいと思いました。「Wolt」というとフードデリバリーの印象があるかもしれませんが、じつは「即時配達」つまり「クイックコマース」*をいち早く展開し、市場に広めてきた存在でもあります。私たちは「リテール事業」と呼んでいるのですが、小売領域の即時配達サービスの立ち上げに携わりたいと考えました。

*クイックコマース…食料品や日用品などの即時配達サービスのこと。オンラインで注文を受け付け、食料品スーパー、ドラッグストア、百貨店などの店舗・提携店、配達専用の無人店などから配達される。その多くのサービスが30分程度での配達を可能にし、新たな「買い物手段」として注目されている。

アメリカや中国、韓国などでは、すでに社会インフラと言えるくらいクイックコマースは当たり前のもの。ですが、日本では今後どうなっていくのか、誰もその答えを持っていません。そしてまだ勝者がいない。どのようにマーケットを生み出し、勝っていけるか。この先にどんな景色が見えるのか。ワクワクしながら挑戦していける。そこに大きな魅力を感じました。

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「Wolt」のカルチャーに惹かれて入社をしたと振り返る吉良さん。「選考のなかで特に印象に残っているのが、最初にもらったスカウトの文面ですね。絵文字が使われていたりして、すごくフレンドリーで(笑)面接でも肩肘張らずに自然体で話すことができました。自分に向いていると感じましたし、ここでなら素の自分でチャレンジができると入社を決めました」

小売企業によりそい、売上アップに貢献をしていく

2021年11月に入社したと伺いました。入社から現在に至るまでの仕事内容についても伺わせてください。

一貫してクイックコマース市場、リテール事業に携わってきました。入社してすぐの頃は、全国のスーパーマーケットを飛び回り、導入提案からフォローアップまで、まさに「ゼロ」から携わってきましたね。

2022年6月にはチームリードを、そして現在はスーパーマーケット・百貨店を担う「Grocery部門」の事業責任者として働いています。日本における「Wolt」全体で取り扱っている商品掲載数も、パートナー企業様の数も右肩上がりに増えているところ。まだ入社1年半ですが、あまりにも怒涛の日々なので、商社での6年以上に働いている感覚があります(笑)

特にどういった点にやりがいを感じますか?

やはりパートナー企業様に「自分たちだけでは、こんなことはできなかった。なかなかお店に来れない人にも商品を届けられるのは「Wolt」のおかげ」といった言葉をもらえた時ですね。

特に地方だとそもそもの人口が減少していますし、お店の売上が伸び悩み、困っているスーパーさんがたくさんあります。例えば、企業体力的にも、自分たちで自前のネットスーパーを持つことが難しかったり、私たちの競合となるような大手サービスだとフォローしてもらえず、企業様自身での運用が難しいといったケースもあります。もちろん全てではないですが、そういったお悩みを解決し、地方の活性化にもつなげたい。ですので「Wolt」でも徐々にですが、対応エリアを増やしているところ。同時に「質」*にもこだわり抜いていくのが「Wolt」ならではの部分だと捉えています。

もちろん市場規模を考えれば、東京や大阪などの大都市に集中してリソースを投下した方が効率がいいでしょう。ただ私たちが目指しているのは「Wolt」によって一人でも多くの方を幸せにすること。目の前の方々の幸せを一つひとつ積み上げながら、指示されるサービスとして、全国に広げていければと考えています。

*求められるサービスレベルが高い日本において、中長期的な継続利用率を高める上で「質」にもこだわっているという「Wolt」。同社が掲げるのは「おもてなしデリバリー」。関わるすべての人に対して「あたたかみのあるおもてなし」を重視する。一例として配達パートナーや、パートナー企業(加盟店)、ユーザーから届くチャットには、約1分以内に返答。誰もが安心してサービスを利用できる仕組みを構築している。

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「Wolt」によってさまざまな小売企業の売上拡大に寄り添える実感があると語ってくれた吉良さん。「特にお店に来ることができないユーザー(購入者)にもリーチを広げられるのは強みです。また、デジタルだからこそ、店舗の販売状況を可視化し、ユーザーの購買ニーズともつなげられます。例えば、品薄状態の商品も、Woltを介して、どの店舗であれば手に入れやすいか、伝えられるメリットもあります。企業様が売りたい商品と、ほしいユーザーとをつなぐプラットフォームとして生活に無くてはならないものを目指していきます」

ポケットの中にショッピングモールを

続いて、今後「Wolt」で実現したいことについて伺わせてください。

「Wolt」として「ポケットの中にショッピングモールを」というコンセプトを掲げており、まさにアプリを開けばどんなものでもすぐに頼める世界を一日でも早く実現できるよう、取り組んでいければと思います。

特に高齢化社会が急速に進んでいる日本では「買い物のためにお店に足を伸ばすこと」が難しい方も増えていくとされています。さらに夏の炎天下で幼いお子さんと外出が難しかったり、病気・怪我で動けなかったり…さまざまな場面で「即時配達」が当たり前に選べるようにしたい。そして一人でも多くの幸せをつくっていく。これが私たちの使命です。そのためにもビジネスのご支援を通じ、一社でも多くの小売企業様にパートナーとなっていただき、より楽しい買い物体験をつくっていく。その結果「Wolt」がより魅力的なプラットフォームになっていくと考えています。

最後に、ご自身の価値観についても伺わせてください。改めて吉良さんにとって「仕事」とはどういったものでしょうか。

多くの挑戦の機会を得て、自分を成長させていく場だと捉えています。生きている実感は「挑戦」のなかにこそあると思っていて。商社を辞める時も、いろいろな人に「もったいない」と言われたりしたこともあったのですが、高い目標がないと生きている実感がないのだと思います。

その高い目標と現在地のギャップをどう埋めていけるか。努力し続ける日々がシンプルに好きなのだと思います。そうした毎日の積み重ねが自分を成長させてくれるし、将来「ここにいたい」と思える場所に立つためにも大切なことであるはず。そういった意味でも「Wolt」は私にとっては素晴らしい挑戦のフィールドです。これからもたくさんのパートナー企業様と共にエキサイティングなチャレンジをしていきたいと思います。

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