掲載日:2024/11/05更新日:2024/11/05
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ロボットで人々の生活を豊かに――倉庫での商品ピッキング(オーダーを受けた商品を倉庫の棚から取る)アシストロボットなどを展開するラピュタロボティクス。採用強化に向け、インサイドセールスとして活躍する竹田祥子さん(29)を取材した。もともと大手重機メーカーで法人営業として働いてきた彼女は、なぜ、ラピュタロボティクスへの転職を決めたのか。そこには「顧客が抱える課題を真に解決していきたい」という思いがあった。
ラピュタロボティクス社について
「ロボットで人々の生活を豊かに」をビジョンとするロボティクスベンチャー企業。累計100億円以上の資金調達を実施。目指すのは、これまで「人」が行なってきた3K(きつい・汚い・危険な)仕事の自動化。人間がよりクリエイティブな仕事に費やす時間を増やすことを目指す。
ラピュタロボティクス社の「強み」について
1)多角的なプロダクト展開
現在、ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」、自動フォークリフト「ラピュタAFL」、自在型自動倉庫「ラピュタASRS」を展開。物流現場におけるさまざまな課題解決に寄与する。負荷や無駄の多いピッキング業務の自動化から取り組み、事例・ノウハウを活かし、自動フォークリフト、自動倉庫といった新製品へと展開。今後の連携を見据えつつ、他社製品との高度な互換性も考えたプラットフォームの提供を目指す。
2)ハードウェアに加え、ソフトウェアによるソリューション提供を実施
多様な機器やロボットを柔軟に制御・連携できるソフトウェアプラットフォームを開発。開発したプラットフォームを活用したソリューション提案・導入後も目標達成や事業成功へ伴走するカスタマーサクセスの体制・運用支援を強みとする。特に国内では、日本企業の現場に特化したフォローやメンテナンス、運用でも差別化を図る。
3)世界有数の技術者が集結
代表取締役 CEOであるモーハナラージャー・ガジャン氏はチューリッヒ工科大学博士号取得。同社は、同大学の「RoboEarth」プロジェクトからスピンオフして誕生したベンチャーでもある。89件※もの特許を取得済み。(※2024年10月24日現在)
4)多様なバックグラウンドを持つグローバル人材が在籍
経営陣やマネージャーを中心に外国籍メンバーが多い組織でもある。さまざまなバックグラウンドを持つグローバルな人材が多数在籍し、活躍している。
ソフトウェアも強い。私が「ラピュタロボティクス」に入社したワケ
前職、大手重機械メーカーにて「産業用クレーン」の法人営業としてキャリアを築いてきた竹田さん。まずは転職を考えるようになったきっかけから聞くことができた。
もともと大手重機械メーカーにて「産業用クレーン」の法人営業として働いていたのですが、主なお客様は大手鉄鋼メーカーであり、数十億円規模の提案を行なうなどスケール感もあり、やりがいはありました。また、数十年にわたって取引がないお客様を担当するなど、新規営業に近いミッションにも挑戦できており、充実もしていたと思います。
ただ、現場でお客様とお話ししていくなかで、どうしてもハードウェアだけでは解決が難しい課題に直面することも。たとえば、ハードウェアとしての性能や価格面だけではなく、「人手不足」や「自動化」などのキーワードも多くいただくようになっていきました。いわばソフトウェアによるアプローチを組み合わせた、総合的なソリューションが求められていると。さらに、そういった知見が営業としても必要だと感じるようになり、転職を意識するようになりました。
そこから転職先の候補として、FA(ファクトリーオートメーション)業界、半導体装置のメーカー、ロボティクス業界など、さまざま見ていくなかで出会ったのが、ラピュタロボティクスだったんです。今でこそいくつかのハードウェア製品を提供していますが、もともと多様な機器やロボットを柔軟に制御・連携できるソフトウェアプラットフォーム開発からスタートしており、現在もその両方に強みがある、まさに私が理想とする会社だと感じました。さらに営業体制にしてもマーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスとそれぞれ専門特化したチームで動くスタイルを採用しています。それぞれの知見を深めつつ、柔軟に新たなキャリアに挑戦ができそうだと感じました。なによりも理念である「ロボットで人々の生活を豊かに」に共感をしましたし、働いているみなさんがとにかく楽しそう。こういった点に惹かれ、ラピュタロボティクスへの入社を決めました。
竹田祥子さん(29)
立命館アジア太平洋大学(アジア太平洋学部・国際関係学専攻) 在学時にベトナムへの短期留学、アフリカでの日本政府と大学の共同プログラム参加・アメリカへの交換留学などを経験。大学卒業後、2017年4月、住友重機械搬送システムに新卒入社し、産業用クレーンの法人営業を担当。2022年1月、ラピュタロボティクスに入社。フィールドセールスを経て、現在インサイドセールスとして活躍している。
伴走型のソリューションで、顧客の課題解決を
続いて聞けたのが、仕事のやりがいについて。そこには、ラピュタロボティクスでこそ得られる顧客との向き合い方があるという。
これは入社動機にもつながるのですが、やはりラピュタロボティクスはソフトウェアに強みがあり、現場で「真に役立つもの」が提供できる。ここは大きなやりがいにつながっています。ロボットにおいて、ハードウェアを「体」とするなら、ソフトウェアはいわば「頭脳」です。いかにそのソフトウェアが優れているか・現場の運用に寄り添えるかで使いやすさが決まります。たとえば、現在、物流倉庫ではさまざまなロボットが使われるようになっていますが、よりスムーズな動きができたり、要望をいただいた機能や連携が実装できたり、より本質的なニーズに真剣に向き合い、解決に向けて取り組めるのは、ソフトウェアがあってこそ。また、エンジニアたちがそれらの要件を整理し、実装していく過程は学びになり、理解が深められる。そのプロセスに触れられるのも、すごくおもしろいです。
また、私たちは日本発のロボティクス企業として、ソリューション導入後も、目標達成、事業成功まで伴走していくことをポリシーとしています。万が一のトラブル対応も含めて、導入後も普段からお客様とコミュニケーションをとることによって、物理的にも精神的にも近い距離で迅速なサポートができますし、国内の大手企業からの信頼や安心感につながり、導入の決め手になっています。
加えて、これは私個人の捉え方になってしまいますが、「物流」は社会に欠かせないものであるはずなのに、あまり今まで注目されてこなかった業界のように感じていて。自動化やロボット化にしても他の業界よりも進んでこなかったところ。そういった領域に革新を起こしていくことができる、といった部分にもわくわくしています。
導入前のお客様にとっては「これまでに無かった考え方」を持つソリューションでもあるため、導入に至るまで、そして導入後も伴走し、事業を成功へと導くまでの難易度は決して低くありません。ただ、だからこそ広めていくことが楽しいとも言えます。
▼顧客群と営業単価について
物流企業と製造業の顧客を中心とする。展開する3つの製品ごとに単価が異なり、ソフトウェアやソリューションも伴走しながら提供。数千万円から億単位の規模の案件の提案を実施していく。
▼営業体制について
営業セクションは、ニーズを拾う「マーケティング」、リードを獲得する「インサイドセールス」、クロージングを行なう「フィールドセールス」、導入後の伴走を行なう「カスタマーサクセス」と分かれる「 The Model型」を採用。さらに個社に深く入り込み、長期的な関係構築を重視する日本企業における法人営業のやり方も取り入れ、独自の営業体制構築を推進。各チーム間の距離が近く、コミュニケーションも多いため、事業全体を見ることができ、それぞれの知見やナレッジの共有がしやすい環境となっている。
ラピュタロボティクスの風土・カルチャーについて「挑戦のフェーズにあるベンチャー企業なので、自ら情報を取りに行く、アクションを起こすなど、主体的な姿勢が求められる環境だと思います。また、目標数字などへのこだわりも重要です。」と話をしてくれた竹田さん。「ベンチャーですので経営陣との距離が近く、気兼ねなく相談できるのも前職では体験できないことでした。経営視点から業務を見ることができたり、ボードメンバーの発想や考え方について学んだりできます。キャリア選択の柔軟性といったところでも、さまざまなことにチャレンジがしやすい環境があります。私自身、入社当初はフィールドセールスを担当し、そこからインサイドセールスに異動しています。案件をクローズする側と送り込む側、両方の経験があり、それぞれの苦労がわかるので橋渡し役などになれたらと思っています。」
仕事を通じ、最大限経験を積み、人に寄り添える人になりたい
そして聞けたのが、竹田さんの今後の目標について――。
現在、インサイドセールスチームは私を含めて3人なのですが、まだまだこれからの組織でもあります。まずはしっかりと案件を創出し、会社の中でも「インサイドセールスチームがいるからこそ良い案件が生まれ、提案できる」と言ってもらえる、そういったチームをしっかり作っていきたいです。そのためには仕組み化や標準化、人を育てるというところにも注力していければと思います。また、長い目で見た時にはマーケティングや技術などにも興味があるので、横断的に学び、各チームの橋渡しができるような存在になっていきたいです。これはより将来的な話にはなりますが、グローバルで働いていきたいという希望もあるんですよね。ラピュタロボティクスでいえば、アメリカに拠点があるので、現地で働いてみたい。そのためにも今、さまざまな経験と実績を積み重ねていければと思っています。
最後に聞けたのが、仕事に対する価値観について。竹田さんとっての「仕事」とはどういったものか。
私自身、仕事が好きなので、人生とほとんどイコールに近いような感覚があるかもしれません。仕事を通じ、人生に大きく影響していく経験や知識を得ていきたい。なので、自分の時間をできる限り、今は仕事に割きたいし、そうすることで最大限経験を積みたいですね。
もう一つ、思いとしてあるのは「人に寄り添える人になりたい」ということです。幼い頃に見たテレビ番組がきっかけなのですが、国連職員として開発途上国で働きたいといった夢がありました。紛争地域の子どもたちの映像が流れたのですが、親から「世の中にはこういう人たちがいる。それをわかった上で自分の人生を歩みなさい。」と言われ、今でもとても印象に残っていて。振り返ってみると、その思いの原点は変わっていないのかもしれません。困っている人、大変な思いをしている人の一助になるような仕事をしたい。仕事とは自分が食べていくためだけにするものではなく、誰かに貢献することで価値を生むもの。そういった価値を生み出していけるよう、さまざまな経験を積んでいければと思います。