国内外で熱狂的なファンを生み出し、支持されている日本発のアニメ・マンガ。国内アニメ市場でいえば、2023年に過去最高の3兆3000億円規模(*1)へ。マンガ市場も7000億円規模(*2)を突破するなど、その勢いは増している。今回はそういった日本発アニメ・マンガに携わる求人特集をお届けしていく。
※特集内求人は2025年7月時点のものとなります。公開状況は随時変更となる場合がございます。


今や日本を代表する産業としても注目を集めている日本発アニメ・マンガ。2024年、日本におけるコンテンツ市場規模は14兆9,003億円と過去最大へ(*3)。特にアニメ・マンガが国内外で盛り上がりを見せている。これらを背景に、日本政府としても、コンテンツ産業の海外展開支援、グローバルでのさらなる市場獲得を目指す。2024年6月に取りまとめられた「クールジャパン戦略」では、アニメなどを「基幹産業」と位置づけ、海外展開を推進する方針を発表。「若手クリエイターやアーティストらの海外展開に向けた活動を複数年にわたって弾力的かつ継続的に支援する」としている(*4)。
特に近年、日本発のアニメはグローバル配信プラットフォームの積極的なライセンス投資により、欧米やアジア各地でヒットを連発。国内市場にとどまらず、海外売上比率が急上昇している作品も増加し、IPの2次利用、商品化展開を通じたライフサイクル全体での収益創出機会が飛躍的に広がっている。また、アニメ展開へとつながるマンガ市場(コミック市場)でいえば、2024年、過去最高の7000億円を突破。電子版が市場をけん引し、占有率は70%以上となったという(*5)。さらに現在、ARやVRを用いた立体的な「読む体験」、スマホ向け縦スクロール漫画といった新フォーマット、AIを活用した自動彩色やレコメンデーション機能の精度向上、NFTやブロックチェーン技術を利用した限定デジタルアート販売や2次流通ロイヤリティモデルなども図られ、進化を続ける。新たな収益モデルの導入により、従来の紙・映像版権収入に加え、多様な収益ポートフォリオにも期待が集まっている。
産業としても注目され、成長が期待されているアニメ・マンガ。その背景には、舞台化・ゲーム化・ライブイベント・テーマカフェなど、ファンが体験を重ねられる「クロスメディア戦略」にもある。さらにSNSや公式ファンクラブを通じた共創やクラウドファンディングによる資金調達・マーケティング同時展開も増加へ。さらに欧米・中南米のみならずインド・中東・東南アジアなど新興市場の消費も急拡大しており、現地語翻訳のみならず、文化的特性を踏まえたローカライゼーション強化と現地クリエイターとのコラボレーションが今後の成長ドライバーとなるだろう。日本のアニメ・マンガ産業は文化輸出からグローバル・カルチャー・プラットフォームとして、さらに大きな飛躍へ。その一翼を担う存在として、「アニメ・マンガ」の世界で活躍の場を広げてみてはどうだろうか。


(参考)
(*1)アニメ市場規模(アニメ産業市場全体/2023年実績):3兆3,465億円(前年比114.3%増、史上最高)
※出典:https://anime.eiga.com/news/123132/
(*2)マンガ市場規模(紙+電子コミック合計/2024年実績):7,043億円(前年比1.5%増、過去最高)
※出典:https://www.nippon.com/ja/japan-data/h02328/
(*3)日本のコンテンツ産業全体の市場規模(2024年):14兆9,003億円(前年比微増、過去最大)
※出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000007447.html
(*4)「クールジャパン」を基幹産業に…政府戦略原案、アニメ・ゲームの海外展開支援
※出典:https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240525-OYT1T50007
(*5)「コミックは電子版が7割超え 24年のコミック市場規模は過去最高7000億円規模に
※出典:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2502/25/news146.html