アメリカ発音声SNS「Clubhouse」が、アーリーアダプターを中心に国内でも急速に広まっている。それをうけて、Twitterで「Clubhouse」がトレンドワード入り。SNSはもはや生活の一部だ。こうした中、SNS運営企業の求人募集も活発に。どういった職種で募集を行なっているのか。SNS運営企業で働く魅力と共に見ていこう。
月間ユニークユーザー数を見てみると、Facebookが約27億4000万人、Facebookに買収されたInstagramが約11億5800万人、TikTokが約6億8900万人、Twitterが3億5300万人(*1)、と、多くの人があたり前に使うようになったSNS。
とくに、Twitterにおいては売上の約15%が日本市場によるもので、日本での展開に力を注ぐ。たとえば2018年には、映画「ちはやふる」金曜ロードショー放送と連動した、Twitterオリジナルの副音声ライブ番組を実施するなど、日本での新たな事例をつくっている。
また、いわゆるSNSとは多少異なるが、国内でいえばLINEが引き続き好調だ。国内月間ユニークユーザー数は2020年10月時点で8600万人、台湾・タイ・インドネシアを含めると1億6700万人(*1)となっている。
とくにコロナ禍、国や自治体も、SNSが若年層にリーチするための有効な手段として注目。活用を始めている。
たとえば、国民の過半数が利用するLINEは、2020年4月からはユーザーに対して体調調査を実施。国への情報提供に貢献した(*2)。
2回目の緊急事態宣言が出た2021年1月には、東京都は新たにTwitter、Instagramでアカウントを開設。知事は動画で感染拡大防止のメッセージを呼びかけている。
また、先にふれた米国発の音声SNS「Clubhouse」では、既存ユーザーからの招待さえあれば、登録すれば誰でも「ルーム」をつくりおしゃべりしたり、Podcast感覚で色々な人のおしゃべりを聞くことも可能だ。急速に広まっている背景として、コロナ禍で人とのつながりを求める人も多い時代に、よりリアルに声で人とつながれるプラットフォームはマッチしたという見方もある。
SNSユーザー数の推移を見ていくと、まだしばらく各SNSともユーザー数増の見通し。ただ、無限に増えていくわけではない。いかにユーザーにアクティブに利用してもらえるか、継続して利用してもらえるか、それぞれ取り組みは進む。
当然、SNSが活発に活用されるようになれば、広告やその他プロモーションなど、各社が法人向けに展開する広告ビジネスでも大きな成長が期待できる。さらに、既存ビジネスで確保した利益により、未来に向けた投資も可能に。新たなビジネスや事業展開にも期待が集まる。
たとえば、Facebookは、InstagramやメッセンジャーアプリのWhatsAppを買収して拡大。新しい取り組みとしてはキャッシュレスサービスやデーティングサービスを提供するほか、VR企業Oculasを買収し、第二の現実世界として新サービス『Facebook Horizon』をつくることを発表(*3)。これはヘッドセットとハンドルコントローラを使い、離れた場所にいるユーザー同士が同じ仮想空間で交流できるというもの。どこまで利用されるか、未知数ではあるが、人と人とのつながり、コミュニケーションを大きく変化させる可能性を秘めていると言えるだろう。
また、TikTokを運営するByteDanceでは、その他に写真SNS『Sharee』や、動画を活用したサブスク型の教育サービス、法人向けのチャットツール『Lark』、広告配信に関する効果測定ツールなども提供している。
また、バーティカルなSNSも登場している。インテリアに特化した写真SNS『RoomClip』は、インテリアの領域では第一世代。コロナ禍では、新たな生活芳樹が模索されるなか、「住まい・暮らし」への関心は高まり、ユーザースは昨対比200%を超えている。今後は、国内屈指のインテリア好きユーザーコミュニティを武器に、新規事業として住生活関連業界全体を盛り上げていくための『RoomClip ビジネス』と『RoomClip ショッピング』を強化していく。
SNSを軸に、サービスを発展させていく各社。世界に大きなインパクトを与えるような事業・サービスに携わるチャンスもあると言えるだろう。
2021年2月現在、ByteDanceやインテリア写真SNSのRoomClipなどの企業で募集が行なわれていた。
ByteDanceでは、アカウントセールス、モデレーターをはじめユニークな職種をはじめ、18もの求人があった.。RoomClipでは、新規事業における企画提案営業などを募集している。是非チェックしてみてほしい。
優秀な人材が集まることでも知られる各社。未来が読みづらい時代、自身を成長させていく上でも、キャリアの選択肢としてSNS運営企業を候補のひとつとして考えてみてはいかがだろうか。
参考
(*1)【2020年10月更新】主要ソーシャルメディアのユーザー数まとめ
https://www.uniad.co.jp/260204
(*2)LINEが利用者の体調調査 コロナ対策、国に情報提供
https://www.asahi.com/articles/ASN305QN9N30ULFA01J.html
(*3)フェイスブック、新VRサービス「Horizon」発表 創って遊ぶソーシャル空間
https://www.moguravr.com/facebook-horizon/