今回注目していくのが、広告業界のベンチャー投資の動き。特に電通、博報堂はコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を設立し、投資活動を活発化。こうした中、求人市場において博報堂がCVCの投資担当を募集するといった動きもある。実際の求人情報とともに、その動向を見ていこう。
2015年4月、電通がCVC「電通ベンチャーズ 1号グローバルファンド」を設立。2025年までの10年間で100億円規模の投資が想定されている(*1)。
2019年にも、次世代電子薬歴システムを展開する「カケハシ」、Webメディア『TABI LABO』運営「NEW STANDARD」などに出資を実施。マーケティングソリューションの提供、ビジネス開発支援、アライアンス戦略構築など、電通グループのリソースを活用したハンズオン支援を手掛けている。出資先企業とのオープンイノベーションの実現も狙いのひとつだ。
また、博報堂DYホールディングスの動きで言えば、2019年5月にCVCとして「博報堂DYベンチャーズ」を設立した。国内ベンチャー・スタートアップを中心に、2023年度までの5年間で100億円規模の投資を手掛けていく方針を掲げる(*2)。出資先企業の技術・ビジネスアイデアを、グループ全体の事業創出などに活用していく狙いがあるようだ。
すでに、2019年8月にエッジコンピューティング技術開発「Idein」、9月にリテールテックソリューション開発「Flow Solutions」と立て続けに出資を実施。さまざまな領域の企業と提携・連携の可能性が検討されていると言えるだろう。
こうした中、博報堂DYベンチャーズにおいて「投資・M&Aの実行 / ハンズオン支援」ポジションで募集が見受けられた(※)。グループ各社との協働促進を視野に、「投資先企業の発掘」「投資エグゼキューション」「投資先企業へのハンズオン支援」など投資業務全般を担っていくようだ。
(※)博報堂で採用され、入社後に「博報堂DYベンチャーズ(2019年5月設立のCVC)」に出向となります。
どのようなスタートアップ・ベンチャーと連携するべきか、どのようにしてグループ各社とシナジーを生み出していくか。立ち上げフェーズの今だからこそできる、チャレンジのフィールドがあると言えそうだ。
ぜひ、実際の求人をチェックして、まずは「興味あり」を押し、自身の合格可能性を受け取ってみてほしい。
(*1)電通ベンチャーズHP
http://dentsu-v.com/
(*2)博報堂プレスリリース
https://www.hakuhodo.co.jp/news/info/58760/