今回見ていきたいのが、Withコロナ時代において「時価総額」上昇が期待される企業について。働き方や生活様式が大きく変化する中、どういった企業が市場から高い注目を集めているのか。特に積極採用を行なっている企業の求人とともに見ていこう。
時価総額2兆5000億円超ーー「医療業界の巨人」とも称されるエムスリー。東証一部上場企業の中でも、上位50社に名を連ねている(2020年5月時点)。
同社が手掛けるのが、国内の臨床医9割以上を会員に持つ医療情報プラットフォーム「m3.com」を主軸とした、医療ITビジネス。
とくに2020年4月には、新型コロナウィルス感染症対策でソニーとの協業を発表。画像診断AIや医療関係者向けの負荷低減ソリューションの開発などに取り組んでいく方針だ。
多数の「医療×IT」サービスを手掛ける。とくに今注目を集めているのが、オンライン診療アプリ 「CLINICS (クリニクス)」だ。
同サービスは、病院の予約や事前問診、ビデオチャットでの診察、決済や薬・処方せんの配送までワンストップで完結。経済産業省により「IT導入補助金2020」の対象ツールとしても認定されている。
注目が集まる背景にあるのが、「オンライン診療」活用推進の動き。たとえば2020年4月には、新型コロナウィルス感染対策として、初診患者のオンライン診療が解禁された(*1)。新たな医療の選択肢として、今後さらに普及していきそうだ。
(*1)新型コロナウィルス感染対策としての時限的措置
誰でも簡単にオリジナルのECサイトを作れる「BASE」を運営。2020年5月には、ショップ開設数が100万を突破した(*2)。
とくに今、外出自粛などの影響で、ECの利用は活発化している。同時に、実店舗での販売縮小が続く小売店がEC導入を開始するケースも多い。今後「BASE」の利用もさらなる広がりもありそうだ。
(*2)プレスリリースーBASE
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000030814.html
ダウンロード数1300万超を誇る、国内最大級のマンガアプリ「マンガBANG!」を運営。基本無料で利用できるフリーミアムモデル(*3)により、ユーザーを拡大する。とくに集英社、講談社、小学館など、大手出版社と協業関係を構築し、人気作品を数多く取り揃えるのも特徴だ。
(*3)無料サービスで集客し、一部の人に有料サービスの利用を見込む事業構造
2018年12月には、東証マザーズに上場。2020年3月中間決算において、売上高が前年同期比159.7%増を記録するなど成長を遂げている(*4)。
さらに新型コロナウィルスによる「巣ごもり需要」拡大も受け、電子書籍の利用は広がりを見せている。同サービスのさらなる成長も期待されているといえるだろう。
(*4)2020年9月期 第2四半期決算説明資料ーAmazia
https://amazia.co.jp/ir/presentation/