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ピクシーダストテクノロジーズ株式会社

落合陽一氏率いる『ピクシーダストテクノロジーズ』が事業開発職を募集 ―― アカデミア発の技術を、ビジネスで社会実装せよ

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これまでに総額で約45億円を資金調達――オフィス移転、エンジニア採用、総建物面積約3,900平方メートルの研究拠点設立など、積極的に開発・事業を推進する『ピクシーダストテクノロジーズ』。2020年5月には、新型コロナ対策のBCPソリューション『magickiri™(マジキリ)』をリリース、導入も進む。さらなる事業推進に向け、ビジネスディベロップメント職の増員へ。アカデミア発の技術を社会実装し、社会課題を解決する。同社の現在地、そして未来、求める人物像について、CEO 落合陽一氏、COO 村上泰一郎氏に伺った。

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withコロナ時代に進む「アカデミア発技術」の社会実装

ピクシーダストテクノロジーズ(以下、PXDT)が主に手掛けるのは、人間とテクノロジーとの間に介在し、空間を把握し、空間内での制御する、といった領域ですね。なぜ「空間」なのでしょうか?

落合:
まず例えばオフィスや現場において、建物内などの大枠の「空間」の数は「人」の数よりも少ないですよね。そして「人」の数は「物」の数より少ない。つまり「物」の数が一番多い。

どこから手を付けていくか考えると「空間」、そこに紐づいて「人」、次が「物」という順番になります。いわゆる「物」とは、あらゆるデバイス、IoTなどが考えられますが、その手前までソリューションを引くロードマップがあります。

よく「スマートシティ」の構想などが掲げられますが、大部分である「空間」をどうするか、あまり議論されていない。もしくは、そこを移動する「人」をどう把握するか。それらを扱うシステムは明らかに必要であり、実装するために自治体、行政との連携も不可欠です。

また、現在、デジタル庁新設、発足といった話になっているように、2021年から2022年まで、我々がやっているような、データをどう管理するか、実世界でどうそのデータへのアクセシビリティを高くしていくか、ひたすら議論されるはず。そこで風上をとっていきたいです。自動運転にしても、車側、モバイル側からデータを取得するのも大切ですが、管理を考えると「地面に紐付いているところ」、いわゆる「空間」から取っていくのも、発想として悪くないですよね。

ピクシーダストテクノロジーズCEO落合陽一氏の横顔

ピクシーダストテクノロジーズ 代表取締役 CEO 落合陽一氏

「リアル」をグロースハック可能にするためのインフラ提供を。

2020年5月、コロナ対策ソリューション『magickiri™(マジキリ)』、空間開発ソリューション『KOTOWARI™(コトワリ)』と続けてリリースがありました。特にどういった領域、業界で活用されていくのでしょうか?

落合:
重要なのは、いわゆる「デジタルツイン*」において、何から作るか。たとえば、建設・都市整備の観点から「都市に紐付いた人」を考えれば、建設業などのいわゆる「現場」に『magickiri』『KOTOWARI』を入れていくのは、すごく近しい発想です。

* フィジカル空間の情報をIoTなどを活用して、ほぼリアルタイムでサイバー空間に送り、サイバー空間内にフィジカル空間の環境を再現(中略)このサイバー空間上に物理世界の情報を全て再現することから“双子(ツイン)”と表現されている(引用:https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1808/08/news043.html)

村上:
労働者人口で見ても、建設業界には大きな可能性があります。さらに市場規模から見て製造業等もですね。

僕らの技術は「リアル」があるところの方が強い。人が「現場」にいて仕事をしなければならないところでよりフィットします。PXDTが扱うのは「リアル」と「デジタル」をつなぐ、いわゆるインターフェースのようなところなので。

建設業でいえば、「そもそも何のためにデジタル化するのか」で考えると、広義の「グロースハック」を可能とするためにリアルのデータを取りましょう、ということなのかなと思います。就業人口が今後どんどん減り、働き方も改善しなければいけないなか、どうするのか。現在の事業規模を維持できるのか。社会インフラを維持できるのか。ゼネコン側の方々の危機意識も強く、一緒に取り組めるところも多いですね。

こういった社会的な課題に対し、データを取得し、改善していくサイクルを組む。もちろんコンピューターのなかの世界であれば、すでにデータは取れているものも多いですが、リアルだと非常に難度が高い。ですので、まずは「データを取る」から始めていく。かなり最先端の技術も扱わないといけないのですが、僕らがすでにつくっているところです。

「リアル」を広義にグロースハック可能にするためのインフラを提供していく。それにより、リアルの絡む産業の成長 / 効率化を後押しする。彼らもそういったデータが取りたいし、活用したい。ここがドライビングフォースのひとつだと考えています。

ピクシーダストテクノロジーズCOO村上泰一郎氏の横顔

ピクシーダストテクノロジーズ 代表取締役 COO 村上泰一郎氏


「空間」へのソリューションが有効だと認識ができました。数年先を見据えた時、世の中の変化を踏まえ、PXDTの展開として考えているビジョンがあれば教えてください。

落合:
「数年先」というタームで考えると、少なくとも新型コロナ感染症はいったん収束しているはずです。ただ、ウイルスのリスクは常にあります。スローガンとして「Society 5.0*」と聞くと「夢いっぱいの世界」をイメージしますが、実際は人のデータをトラッキングし、感染症、あらゆる災害など「障壁」を突破し、都市の事業継続性を担保すること。たとえば、オリンピックのような巨額の投資が必要なものにお金を入れていく時、感染症やBCPに対する備え、デジタルツインをいかに考えていくか。

*狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱(引用:https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/)

もしくは「教育」の継続性を担保できるか。日本はまだマシかもしれませんが、アメリカなどの大学は困っていますよね。さらに美術館や博物館、あらゆるエンターテイメント、インバウンドも困っている。これはコロナの問題だけではない。地震が来たらどうするのか、噴火したらどうするのか。「事業継続性」を担保していく上で、あらゆるリスクがある。たとえば、「数年先」を5年以内と捉えると、そのあたりに意識を使っていくのは明らかですよね。

『KOTOWARI』
「屋内空間のデジタル化」「リモート点検・異常検知」「産業機械の知能化」「資機材の遠隔管理」等を通じ、不動産、工事・建設、運輸、介護をはじめとした幅広い業界でのDXを促進。少子高齢化に伴う労働者人口の減少や、過疎化による労働者不足といった社会課題の解決に取り組む。

今、PXDTにビジネスディベロップメントが必要な理由

『magickiri』『KOTOWARI』以外にも、プロダクトの共同開発、ソリューションの共同開発など事業の軸がPXDTにはあります。今回採用するビジネスディベロップメント職も、その辺りにも関わっていくのでしょうか?

村上:
そうですね。ビジネスディベロップメントのミッションは、端的に言うと「新規事業を起こすこと」です。僕らは大学発をはじめ、新たな技術を用いて、それを連続的に社会実装して課題解決をする、ことを目指しています。

パターンとしては、まず自社でつくり切って、企業、エンドユーザーに提供していくもの。もうひとつが、つくっている途中から課題を抱える企業に「共同でやりましょう」と持ちかけるものです。こういった場面場面で、プロダクトをいかに事業化に向けてマネージしていくか。

ピクシーダストテクノロジーズCEO落合陽一氏の話す姿

「僕が会社をやるにあたり、僕が持ってないものを他人が持っているのが重要です。僕は「飛び石から玉を持ってくる」のが得意で、村上は「表を作る」のが得意。僕がイノシシを見つけてくると、きれいなさばき方を考えてくれる、みたいなイメージ。PXDTは自分にないところを持っている人、というのがすごく重要。学生を伸ばすときもそうなんですけど、同じような人を集めると組織は強くならない。当然、一人ひとりがプロフェッショナルではあることは前提ですが」(落合氏)

具体的にイメージしやすい仕事の進め方でいうと?

村上:
僕らは「机上の検討だけでやる」をすごく嫌います。なので、アイデアレベルでも、つくって、困っている方々に対してアタックしていく。これに尽きますね。とくに「現場」で困っている声に耳を傾けていきます。

『magickiri』でいえば、保健所などにも多くのケースをヒアリングしていきました。誰が言い出したわけでもなく、メンバーたちが主体的に(笑)必要だからやる。たとえば、僕らだけでは医療従事者と直接の接点はないので、「落合なら何人も知り合いがいるから、ネットワークに頼ろう」と説明し、仲間として巻き込むなどもあり得ます。

課題があり、打ち手のイメージを持ち、あとはいかにそれを実現するか。実現のためのパートナーは誰か。さらに現場は心からほしいか。つくってもオペレーションにハマられなければ意味がありません。それらを高速で検討し、ブラッシュアップして実装へと持っていく。そんな動き方ですね。

大くくりでは仕事の進め方はありますが、常にこのやり方であればいいというのはなくて、ざっと考えてさっさとマーケットなり現場なりに当てて、どんどん修正する。それを、ひたすらやっていく。

当然、僕らのソリューションは、ハードが絡むことも多いので、ある一定のタイミングで量産のキックもしなきゃいけない。検討が詰められたタイミングを見極め、キックしていく。この全体をアレンジしていくような感じ。取り仕切るのは、開発サイドと連携しつつも、まさにビジネス側が担うケースが多いかもしれません。

ピクシーダストテクノロジーズCOO村上泰一郎氏の話す姿

「落合と事業をやろうと思ったのは、課題認識が一致していたから。僕自身、高校生の頃からアカデミアとか技術をつくる人たちに、お金が返る仕掛けをつくりたいという想いがありました。これがずっとモチベーションにあり、アクセンチュアでも、技術を使った新規事業、R&D戦略を好んでやってきた。そこにタックルできるフィールドが2人でつくれるならと参画しました」(村上氏)

ソーシャルインパクトドリブン

今回の採用にて、入社する方に求める志向性とは?

村上:
全部とは言いませんけど、PXDTの行動指針に書いていることは相当重要ですね。

行動指針:プロフェッショナル意識

1.ソーシャルインパクトドリブン
社会にもたらす良いインパクトを重視する。

2.ラストマン
手段を問わず必ず成し遂げる。

3.真の課題の特定と解決
顧客の芯を食ったアジェンダを設定し、解決する。

4.積極的なGive and Take
自ら情報を出す・得る・相談することてコラボレーションする。

5.全員野球
新しいものを作っているのだから、一丸となって取り組む。

村上:
たとえば、「ソーシャルインパクトドリブン」。

最近もとある技術を導入する上で、パートナーの方々の中で半年前から決まっていたプロジェクトを、既定路線から大きく変えて舵を切ることになったものもありました。それはパートナーの方含めて、チーム全体がソーシャルインパクトドリブンで一丸となっているからこそできたこと。「社会にとってそのほうがいい」とシンプルな基準で意思決定していく。僕らもさることながら、一緒に進めてくれる パートナーの方々が想いを一つにしてくれて、障壁を突破してくれましたね。

もう一つ、強いて言うなら「ラストマン」。

どれだけやりきる意思があるか。途中で逃げないか・ちゃんと価値を最後まで届け切るか。

これは自分もそうだし、まわりも変えていく。インパクトを出そうと思ったら机上で検討してもしょうがなくて。現場で生の物に触り、声を聞く。さっさと現場に行って、さっさと叩かれて、さっさと見直す。そして「絶対、社会に対して価値を出すんだ」と貫ければ、まわりからも全力で支援してもらえる、一緒にやってくれる仲間が集まってくる。強烈に巻き込めれば、物事が進むとすごく強く思いますね。

落合さんも、もし「入社する方に求める志向性」があれば教えてください。

落合:
当事者性が高いといいですね。特に研究でもよく言うんですけど、当事者性がないものをやっても、あまり深いところまでいかない。たとえば、ラボで聴覚障害の支援をやっている人たちの場合、去年くらいに、聴覚障害の子が入ってきて。そしたらみんなの考え方も変わったんですよ。なぜか。実際に「必要」であり、かつ「使うもの」の話を具体的にできるから。「もしこんなものがあったら喜ぶんじゃないか」と仮定のものをつくらなくなった。だってそんなもの作ってもしょうがないから。いま使うものをどうつくるか。あらゆる課題においても一緒ですよね。僕のラボだと、人とコンピューターの関わり自体を研究していますが、トピック自体は別に何でもいい。スノーボードの研究でもいいし、ダンスでもいい。空間を認識する時、そういうアプリケーションがあればいいですし。

ただ、ダンスをやったことがない人がダンスを研究したら最低ですよね。スノボに行ったこともない人がスノボの研究を始めても意味がわからない。少なくとも興味があるか、軸としてやりたいってことが決まっていると非常に良いと思います。

村上:
必ずしも当事者じゃなかったとしても、そこに入り込めるといいですよね。たとえば、介護領域をやっているメンバー自身が介護されているか、といえばそうではないので。その人たちに共感でき、現場の気持ちになれると生々しく取り組めてよいと思います。

落合:
基本的に僕は「べき論」は非常に弱いと思っていて。「社会はこうあるべき」とか、あまりうまくいかない。その人に根ざしてない限り。「やる気・気合・根性」はレッドオーシャンですから。ある種、気づいたら呼吸をするようにやっている、ナチュラルにやれることに近しいところでやる。「持続性」という意味で、そこが才能につながると思います。

ピクシーダストテクノロジーズCEO落合陽一氏とCOO村上泰一郎氏

PXDTには「テクノロジーを活用し、課題解決に取り組める広いフィールド」がある

最後に応募を検討している方へのメッセージがあればお願いします。

村上:
もし迷っている人には、本当に「生々しく、事業を手触り感を持ってやりたかったらPXDTほどいい環境はない」と伝えますね。とくにコンサルティング会社などと比較した時、ここは強く言えます。

たとえば、僕自身、コンサル出身ですが、新規事業に連続的にタックルできるのは確かにおもしろい。ただ、生々しさ、手触り感に欠ける。手触り感があり、生々しく、最先端の技術を使った事業がスピード感を持って作れるのは、PXDTならでは。こんな環境は滅多にないと思います。

更に言えば、いきなり「面」で張って攻めている会社はほとんどないんじゃないでしょうか。僕は知り合いに「お前はいい遊び場を見つけたね」と言われますよ(笑)。世の中に対して課題だと思ったことに、仲間を巻き込んで、連続的にタックルできる。

落合:
たとえば、他の、テック系のベンチャーと比較したとしても、どう考えても、PXDTの方がポートフォリオは広いですよね。

村上:
一個の技術しか扱ってないベンチャーに行ったら、その技術を使うことがマストになってしまう。変な話、PXDTはソーシャルインパクトドリブンなので、手段は問わない。これもおもしろいところですよね。パートナー含め、オープンイノベーション込みだったら相当なことができる。あとは自分で見つけてくるだけ。

落合:
ここで「作れないものがあるんです」と言う人はよっぽどだと思いますよ。大抵のものは作れる。作れないものまで作れる。この環境で、課題を解けって言われたらそれは楽しいと思う。「紙とペンで何とかしろ」って言ってないし。プロトタイプを持って行ってもいい。しかも「3ヶ月もあれば作れますよ」というエンジニアたちが社内にゴロゴロいる。プレイグラウンドとしての仕上がりもかなり高いですね。

お疲れ様でした!
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