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ヘルステック領域に変革を

フィリップス、日本の健康と医療の課題に貢献していく「ソリューション人材」を採用強化へ

掲載日:2021/08/05更新日:2021/09/15
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「2030年までに25億人の人々の生活を改善する」これを目的に掲げるフィリップス。ビジネスモデルの転換により、総合電気メーカーからヘルステックカンパニーへと進化を遂げ、注目を浴びている。そんな同社が今注力するのは、日本の医療を変えていくためにDXを加速的に推進すること。同時にソリューション人材の採用を強化していく――。

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過去から未来へ――進化を続けるイノベーション企業、フィリップス

新型コロナウイルスによるパンデミック、外出自粛などの生活様式の変化は、医療の現場にも大きな変化をもたらした。こうしたなか、進化を続けるグローバル企業が、フィリップスだ。

1891年オランダで創業。世界で100以上の国と地域で約8万人を超える社員を有する老舗グローバル企業は、2021年に創業130年の歴史を迎え、時代のニーズに呼応し、総合電機メーカーから医療機器メーカー、さらにはヘルステックカンパニーへと変化してきた。ヘルスケアの領域で培った強みと、家電分野で蓄積してきたデジタル技術により、「健康な生活、予防、診断、治療、ホームケア」まですべての領域をカバー。それぞれの領域をテクノロジーで1つにつなげていくことを狙う。

時代と共に変わりつづけてきた同社だが、その根底にあるのは、常に未来へとつなげるイノベーションを追求するマインドだった。ただ、技術を使って製品をつくるのではなく、今の技術がどんな分野に転用できるか。先を見据えたときに、この技術は未来へどう使われていくか。そこを基準にビジネスモデルを構築してきた。

そして、そのイノベーションを支えるのが、R&D(研究開発)だ。同社のR&Dへの投資額は、直近10年の平均でみても、売上高の約10%。家電や重電業界におけるR&D比率が平均2~3%(*1)であることを考えると、いかに同社がR&Dに投資しているかがわかるだろう。

また、技術開発における優位性といえるのが、世界中にイノベーション拠点を持つことだ。これにより、世界中のマーケット情報、知見を得ることが可能。マーケットから求められたタイミングでタイムリーにも新製品を展開していくことができる。

日本でも、2019年5月には、同社では日本発となる研究開発拠点『Co-Creation Center』が仙台にオープン。産学官の連携での共創をつうじたイノベーション創出をできる環境が整った。

フィリップス(コネクテッドケア図)

健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケアプロセス(Health Continuum)」をカバー。これら一連をテクノロジーでつないでいく。たとえば、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器、パーソナルヘルスケアの電動歯ブラシ、AED、在宅呼吸器などがクラウド上でつながる。これにより、一人ひとりにマッチングしたヘルスケアを実現できる。

「ヘルスケアの情報化」が鍵に

革新的な医療ソリューションの提供により、医療従事者、患者、全ての人々の健康な生活へに貢献する――これを掲げ、イノベーションを起こしてきたフィリップス。

そんな同社がいま特に力を入れるのが、病院に関わる情報を一元化でき医療現場における業務効率化、個別最適から全体最適できるプラットフォーム『Tasy』だ。

従来、電子カルテ、医療会計、部門システム、経営管理、物流・在庫管理など各種システムは独立して存在しており、システム間の連携が課題だった。これらの複数の、病院情報システムを一つのパッケージソフトウエアとして運用できるようにする。

さらに言えば、『Tasy』には、患者の容体をリアルタイムで共有し、医療従事者の意思決定を支援する機能も搭載。財務状況、病院全体のオペレーションの可視化により、経営判断も円滑に進められる。まさに医療従事者、患者の両者にとって、そのメリットは大きい。

フィリップス(タジー)

海外においては、すでに20年以上にわたって多数の医療機関をはじめとする950以上の施設で導入されている『Tasy』。日本の医療現場では、今後さらに『Tasy』を主軸(プラットフォーム)とし、地域医療連携、デジタルパソロジー(病理医診断)、eICU(遠隔集中治療ソリューション)、eHomeCare(在宅呼吸管理プログラム)などの様々なアプリケーションも同時に展開していく。

「医療×MaaS」を日本から世界へ

もう1つ、同社のユニークな事業としてふれておきたいのが、「医療×MaaS」領域の取り組みだ。

同社では2019年12月から、地方自治体と連携し、オンライン診療の1つの手段として、ヘルスケアモビリティ事業を開始した。

看護師などが車両で患者の自宅などを訪問し、車両内のテレビ電話により医師が病院から患者を診察できるようにし、看護師が医師の指示に従って患者の検査や必要な処置を行う。

車両の内容は、各地域のニーズ・データに応じて柔軟に変えていく。たとえば、見守りサービスとして、病気の予防サービスとして、など、そのエリアに最適な形を目指す。

既に、長野県伊那市で実証実験がスタート。2021年5月には、平均寿命が最も短いといわれている青森県(*2)でMaaS事業を含む、「あおもりヘルステックセンター」が本格運用を開始。

現在は、高齢化や医療施設・従事者不足、医療費の肥大などの課題が深刻化している地方から開始しているが、今後スキームが確立すれば都市型モデルの構築、さらにはグローバル展開も視野に入れる。

世界に先駆けて様々な医療課題に直面している日本であるからこそ、ヘルステックによるソリューションを実現し、グローバルに発信していく。そこに介在価値を見出す。

フィリップス(ヘルスケアモビリティ)
フィリップス(ヘルスケアモビリティの仕様)

ヘルスケアモビリティの想定活用事例

「ソリューション」人材の採用を強化

医療業界におけるDX推進が喫緊の課題となるなか、フィリップス・ジャパンでは、様々な課題解決に実直に向き合い、取り組める人材の採用を強化していく。

130年以上にわたる歴史のなかで培った盤石な基盤から、未来へとつなげる革新的な技術に関わりながらチャレンジしていける環境がありそうだ。

求人内容からだけでは自身のスキルや経験がフィットするか判断しづらい場合も、「興味あり」を押すことで、合格可能性が届く。興味をもった方は早めの「興味あり」をおすすめしたい。

参考:
(*1)トップが研究開発を導け R&D費用の適正水準|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=032&ng=DGXKZO61075760S0A700C2KE8000
(*2)平成27年都道府県別生命表の概況|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk15/dl/tdfk15-02.pdf

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