「次のキャリアではコンサルタント職に挑戦したい。」そう考えていても、実際にどのような仕事をしているのかイメージがつかない方もいるかもしれない。本日は、「コンサルタント」と呼ばれる職種を紐解いていきたい。
ここがポイント
なぜ未経験からコンサルタント職に挑戦できるのか?
実際の求人を見てみると分かるように、コンサルタントになるためには基本的にコンサル経験が求められる。
一方で、ポテンシャル採用に踏み切っている企業・求人が存在することも事実だ。この主たる要因は、企業として未経験から育成できるリソースや知見を持っているため。
また、コンサルタントとしての実務経験はなくとも、前職までの経験を活かせる場合もあるからだ。では、どのポジションで・どのような経験を活かせるか?3つ例をみていこう。
戦略コンサルタント
■どのような仕事内容か?
企業の経営層が抱える問題を解決することが主な役割だ。クライアントの持つ「理想」に対して、現状の分析を行い、課題や問題を特定。打ち立てた仮説に対してどう解決すべきなのか提案をしていくことが実際の業務となる。
基本的にはチームで業務を行う上、社内やステークホルダーなどに対してインタビューを行うこともある。このことからも、コミュニケーション能力や調整能力は求められるだろう。
■活かせる能力・経験など
・経営者に対する営業経験
・コミュニケーション能力
・資料作成、プレゼンテーション能力
・本質的な課題を見極め、解決する能力
財務・会計コンサルタント
■どのような仕事内容か?
クライアント企業に対して、財務・会計面でのアドバイス業務を行う。クライアントの収益増加につながる成長戦略の提案やM&A支援、会計システムの再構築といった様々な業務を行う。
また、海外進出やグローバル案件に携わる機会も。英語力や米国公認会計などを活かせることもあるので、該当求人に応募する際は職務経歴書にTOEICのスコアや資格を記載しているか確認しておこう。
■活かせる能力・経験など
・会計・財務・税務等に関する高い専門性、公認会計士資格
・監査経験・アドバイザリー業務経験
・金融機関での業務経験
・企業での経理経験
・英語力
組織・人事コンサルタント
■どのような仕事内容か?
組織・人事面での経営課題を解決することが主なミッションだ。「離職率の低減」や「スペシャリストの育成制度」といった課題に対して、採用・人事戦略の策定や人材育成カリキュラム構築などを行っていく。
様々な業界の人材・組織課題に携わることができるため、『ヒト』領域に専門知識を持ちたい方は是非検討してみてほしい。
■活かせる能力・経験など
・営業組織等などでのマネジメント経験
・事業会社での人事制度・企画系業務経験
・人材サービス会社におけるコンサルティング・提案営業経験
いかがだろうか?以上がすべてではなく、ITコンサルなど役割はまだまだ存在するため気になった方は是非調べてみてほしい。
コロナ禍を経て、昨今のビジネス環境は前例や正解が存在しないことが多くなった。そんな中で、コンサルとして論理的に問題解決に導く力を付けることができると、これから先のキャリアに活きることは間違いない。これからのキャリアの選択肢に「コンサルタント」を考えてみてほしい。