INTERVIEW
株式会社YTJ|コーポレート

ミュージカルで、未来を担う子どもたちを「真の国際人」に。全国45拠点を持つ劇団を運営「YTJ」が目指す未来

掲載日:2021/12/14更新日:2021/12/14
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日本からコンテンツを世界に発信していく担い手として、真に国際的に活躍できる若者を育成していくーーこれを掲げるのが、シアターカンパニー、Youth Theatre Japan(以下、YTJ)だ。全国45箇所にスタジオを有し、7000名の子どもたちが所属する劇団を運営。NHK朝の連ドラ出演・某有名テーマパークや劇団四季などで活躍していた様々なジャンルのプロが集結する。そんなYTJが採用を強化していく。同社が描くビジョン、そしてそこで働く面白さとは?中途入社者2名のインタビューと共にお届けしていく。

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国際的に活躍する若者を輩出する「YTJ」

「ユースシアター」

聞き馴染みのない言葉かもしれないが、子どもが舞台を通じて自己表現やコミュニケーション力を高めていく活動を行なう団体のこと。

欧米では、こうした団体を、企業、自治体、教育機関がバックアップすることで、未来を担う子どもたちの成長を後押しする風土が根付く一方、日本ではこうした団体は、ほぼ皆無。

こうしたなか、2005年に日本で初めて、ユースシアターカンパニーを立ち上げたのが、YTJだ。

全国に45箇所のスタジオを有し、約7000名の子どもたちに、歌やダンス、演技を、英語で体験しながら学べるレッスンと、公演やコンテストなどアウトプットしていく場を提供。子どもたちは、楽しみながら、芸術的なスキルや語学力を身につけられることはもちろん、集団での立ち居振る舞いやコミュニケーション力を磨いていくことが可能だ。

さらに、YTJが実現するのは、単に、子ども一人ひとりの成長だけではない。未来を担う子どもたちを、自国の文化を世界に発信するだけの力を身につけた「国際人」へと育てていく。ひいては、国際社会における日本の存在感の維持、向上へとつなげていく。

こうしたビジョンが共感をよび、某有名テーマパークや劇団四季など、名だたるエンタメ領域のプロフェッショナルたちも、次なるステージとして同社を選んでいる。

「エンタメ×教育」という領域で、唯一無二の存在となっているYTJ。同社の挑戦に迫った。

ダンス、歌、英語…「我が子の好きを伸ばしたい」高まる子育て世代のニーズ

2005年の設立から、右肩あがりで劇団メンバーを増やし、今や約7000人の子どもたちが通うYTJ。

2020年はコロナ禍の影響を受けるも、再びそのメンバー数は盛り返しており、年4回実施されるオーディションには応募が殺到しているという。

そもそも、子どもたちは、どういったきっかけで入団をしているのか。人事の成澤さんはこう解説する。

「お子さんのきっかけになるような習い事をさせたいと考えている親御さんが、ホームページを見てこられるケースが多いですね。とくに、習いごととしてダンススクールなどを検討しているような属性の方に、ピンポイントでWeb広告によるプロモーションを行なっています」

また、成澤さんは、今後は「クチコミ経由による入団の割合をあげていきたい」とも語ってくれた。

「たとえば、親になると同じマンションや団地などのコミュニティで、他にも子育てをしてる方と仲良くなりますよね。こうした時、親御さん同士で「〇〇さんのとこのお子さんはすごくしっかりとしているけど、何か習いごとをしているの?」といった会話は割となされていると思っていて。そういったシーンで、名前が挙がる存在に、YTJはなりたいと思っているんです。

実際、そういったお声をいただくことはあります。先日も、職業が学校の先生という保護者の方がお子さんをオーディションに連れてきていました。聞けば、ご自身が担任しているクラスに思いやりがあり、コミュニケーションが上手な子がいるようで、その子に何か習い事をしているのかと聞いたら、YTJの活動をしていたそうなんです。「だから自分の子どもが年中さんになったら、一度連れてこようと思っていたんです」とおっしゃっていました。このような形でオーディションの受験者が増えることが、私たちのサービスが社会に価値をもたらしている証拠であり、非常に本質的なのではないかと思います」

新事業にもアクセル。初年度から年商1億円規模のビジネスを手掛けるチャンスも

現在は劇団事業をメインに展開し、レッスン費用と公演チケット代を主な収入源として運営されているYTJ。今後は、さらに新事業にもチャレンジし、収益の柱を増やしていくという。

その一例といえるのが、2021年6月に立ち上がった、『e-Theatre』事業だ。これは、ブロードウェイをはじめとした 海外の超一流の講師たちのレッスンを受講し、交流することができるオンライン動画プラットフォームだ。

「コロナ禍でオンラインツールが普及したこともあり、『e-Theatre』は、1年たたずして年商1億円に届く勢いで急成長しています。リリース初年度から億単位のビジネスができる環境は、そうそうないと思います。通常であれば、プロダクトができたとしても、まずは集客の壁に当たる。初年度の年商は稼げても数百万、多くても数千万円程度のビジネス規模だと思うんです。

ただ、YTJには、すでに約7000名もの子どもたちが通っていて、その背後には親御さん、兄弟、おじいちゃんおばあちゃんなどのご家族がいらっしゃいます。何か面白い企画を打てば、単純に見積もって5万人くらいの規模のお客様を動員できる可能性もある環境です。加えて、当社には、やりたいと手を挙げる人に、どんどん任せていく風土があり、新規事業についても同様、手を挙げれば実際に手がけるチャンスが大いにあります。会社に属しながら、顧客基盤と、全国45箇所にあるスタジオ、調達資金というリソースを活用してビジネスをしていける。「起業に興味がある」、「自分で事業を動かしたい」といった思いがある方には非常に魅力的な条件が揃っていると言えます」

ここからは、中途入社としてYTJに入社した2名の転職ストーリーをお届けしていく。

 

【中途入社者1|黒田純子さんの場合】
USJのミュージカルアクトレス、遊び場のプレイリーダーを経て、社長秘書 兼 広報に。

 

YTJ(黒田さん画像)

黒田純子(32)
ミュージカルの初舞台に立ったのは小学5年生の時。以来、芸能の道へ。大学4年生の時にUSJのミュージカルアクトレスとして主役に抜擢される。その後、多数のショーやパレードに出演中、最前列で目を輝かせて自分を見つめる子どもたちを見た時、「より子どもの近くで関われる仕事をしたい」と、知育玩具の輸入会社へ。0歳から遊べる遊び道具の使い方や遊びの提案を行なうプレイリーダーとして従事。その後2021年4月、YTJへ入社。現在、社長室秘書兼新プロジェクト広報そしてプログループ運営など多岐にわたり業務を担う。趣味はバックパッカーで国内・海外へ一人旅をすること。

■転職のきっかけ

30歳を前に、1つの組織で働いてみたい、その上でもう少しビジネス的な観点で自分の経験を活かせる仕事に挑戦したいと思ったんです。

正直、20代は自分のしたいことを優先する人生でした。小さい頃から踊ることが好きでUSJのミュージカルアクトレスとしてパフォーマーになり、その後、大好きな子どもともっと近くで関われる仕事がしたくてプレイリーダーになりました。プレイリーダーをしていた当時は、色々な仕事を掛け持ちしていました。ダンス講師もしていましたし、某テーマパークのイベントの質向上に向けてアドバイザーとして関わらせてもらったこともあります。

ずっと表舞台に関わる仕事を経験してきて、非常に充実していました。ただ、この先ステップアップしていくことを考えると、エンタメの裏でどういったお金の動きがあり、どうやって集客し、どういった人々が関わっているのかなど、より多面的に知りたいと思ったんです。

複数の仕事を掛け持ち、力を分散して働くのではなく、1つ軸を絞り、そこに凝縮して全力を注いでみたい。そう思っていた矢先に見つけたのが、YTJでした。

最初は、YTJの看板には見覚えがあったものの、どんな会社かは知りませんでした。ただ、調べていけばいくほど、自分の求めていたものが全部凝縮されている会社ではないかと運命的なものを感じ、応募、入社することになりました。

YTJ黒田さん02

転職活動中にYTJの存在を知った黒田さん。「「ミュージカル シアター お仕事」といったキーワード検索でたまたま見つけたんです」と語る。

■仕事のやりがい

夢を追いかける若者の背中を押してあげられる。ここが1番のやりがいです。私も舞台に立ってきた身として稽古の大変さはわかってますし、子どもたちを見ていると若い頃の自分をみているようで、心から応援したくなるんです。

もう1つ、社長秘書と、公演プロジェクトの広報、そしてプロを目指している子たちが所属するプログループの運営を経験させてもらっているのですが、どの業務も私にとっては新鮮で刺激的です。

ミュージカルで表舞台に立ったり、お客さんを感動させる意味ではプロとしてやってきましたが、お恥ずかしい話、それまで「アポとり」はしたこともなければ、ビジネスメールすら送ったことがなかった。ましてや、その裏でどれだけの人が関わり、どうお金が動いているのか、どう集客するのか、といったビジネス的な部分に関わることもなかったのですが、少しずつビジネス観点を磨いていけていることが嬉しいですね。

秘書として銀行さんや協賛いただいてる企業の経営者の方々とのミーティングにも同席する中では、毎回のようにわからない言葉が飛び交うので、メモをとっては調べて、の繰り返しです。ついていくのに必死ですが、全部勉強。少しずつですが、日々前進している実感があります。

YTJ公演ポスター

2021年度、YTJが社運をかけて行なうのが、累計100万部を突破した人気書籍『浜村渚の計算ノート』のミュージカル化。大阪は梅田芸術劇場で公演予定。黒田さんは、当プロジェクトの広報として携わっている。「エンタメの世界で活躍されている外部の広報の方とも一緒にお仕事させていただいており、非常に刺激的です。ウェブサイトへの情報掲載や、出演者のインタビュー、ミュージカルのキャラクターの宣材写真を出張で撮影しにいくなど。裏で支えてる側の面白さを感じています」

■入社後に感じるカルチャー

社員の出身業界も得意分野もさまざまで、非常に面白いです。音楽やダンスなど表現のプロ、舞台監督、映像制作などクリエイティブのプロ、そして教育業界やビジネスのフィールドで活躍されていた方などがいます。芸術が好きな人が集まりますので、そういった方と一緒に働けるのは、刺激的です。

また、国籍も多様です。現在、85人の社員のうち、約20人は外国籍の社員です。毎日の昼礼では持ち回りで2分間のスピーチを行なうのですが、多様な文化の話が展開されるので、非常にエキサイティングです。社員同士の日常会話は基本的には日本語ですが、社内のチャットツールでは日本語と英語が併記されるスタイル。英語を積極的に学びたい、使っていきたいという方にも、嬉しい環境だと思います。

■仕事への向き合い方

「いかに楽しむか」だと思います。大変なこともありますが、全てひっくるめて最終的には「楽しい」に結びつくと思っています。

今後は、ビジネスサイドから、YTJをもっと大きな劇団に育てていければと思っています。将来的には海外のアーティストたちとコラボして、海外でも公演ができるような存在になりたい。ロングランの作品を作り、世界各地で公演できるように劇団にしていきたいなと。

そのために、まずは日本でもっとYTJが評価される存在にならなければと思っています。実際、このような事業を展開している会社は日本で私たちくらいなので、あとは広めていくだけ。大変なこともあると思いますが、それも含めて楽しみながら、会社に影響を与えられる存在になっていきたいですね。

【中途入社者2|成澤 良浩さんの場合】
異業種から、エンタメ業界へ

 

YTJ成澤さん

成澤 良浩(30)
新卒では、リース商品や各種金融商品の法人営業として入社。その後、人材会社にて経営幹部の転職エージェント業に就き、海外転勤も経験。30歳を前に転職を決意し、2021年にYTJへ。現在、人事として、採用を中心に、人事制度、労務(従業員からの相談対応)、教育など幅広く担当。オペレーションだけでなく、経営会議にも出席し、企画提案から実行まで一貫して担当している。仕事を離れれば二児の父であり、子供との時間も大切にしている。

■転職のきっかけ

そもそも、僕は昔からサッカーが大好きで、エンタメやスポーツなど、人が人に感動を届ける、そういった領域で働くことが夢でした。

もともとは、「いつか50歳くらいでエンタメ、スポーツ領域の仕事ができればいいな」と思ってたんですが、そんな矢先にコロナ禍になって。当時、海外赴任をしていたこともあり、家族に会えなくなるなど、それまで当たり前にできていたことが叶わなくなってしまったことが個人的に大きな転機になりました。

「20年後」なんて言っている場合ではない。そもそも、「将来」なんてくるかわからないもので、いつ死んだとしてもおかしくない。仮に20年後に生きていたとしても、その時にはまた世界的なパンデミックが起きている可能性もある。であれば、今やりたいことをやっておかないと後悔する。そう思い、すぐに転職することを決意しました。

そのなかでも、YTJを選んだのは、少人数の組織で、人事周りを全て任せてもらえる環境があると思ったからです。

前職、人材業界で様々な企業をみてくるなかで、人が1人が変わるだけで社風がガラリと変わるなど、人が組織に与える影響の大きさをひしひしと感じていました。当時は採用の中でも、さらに小さいセクションである人材紹介領域に特化する仕事でしたので、人事制度の構築や人材育成、労務などを含め「人が働く環境をつくる」ことに興味を持っていました。人に関する一通りの仕事を経験してみたいと思ったんです。

■仕事のやりがい

YTJに通うお子さんが懸命に頑張る姿を見るたびに心から応援したいと思います。彼らの成長を支えるために、実際に指導にあたるスタッフたちが心地よく働ける環境をつくりたいと思いますね。

また、年4回ある劇団メンバーのオーディションの審査は、部署問わず全社で行なっており、人事も実際に顧客である親御さんの声を聞く機会があります。

そういったときに、「YTJで活動しているお友達が非常にしっかりとしているので、参加しました」「お姉ちゃんがYTJに既に入っていてすごく楽しそうに学んでいるので、弟も入団させたい」といった言葉をいただたときは、嬉しく感じます。

■入社後に感じるカルチャー

たとえ未経験だとしても、手を挙げさえすれば、積極的に任せていく風土があります。

ベンチャーはどこもそうだと思いますが、少人数で運営するセクションもあるため、どうしてもカバーしきれないホワイトスペースが一定数存在します。その意味では、どんどん新しいことに挑戦して、スキルアップしていきたいという方には、絶好の環境です。私自身、思ってもいなかった経験を積めています。

また、経営者の考えや、外国人スタッフが多いこと、子供が好きなスタッフが多いことから、家族と過ごす時間を大切にしているスタッフも多く、子供がいる私としてはとても助かっています。特にともに働く管理本部の皆さんには支えられていますね。

■仕事への向き合い方

仕事とは、一見矛盾するような難しいことをバランスをとりながら実現していくものと考えています。簡単ではありませんが、だからこそ自分を成長させてくれるものだと思うんです。

たとえば、やるべきことが多く締切が重なりったりすると途方に暮れますし、投げ出したくなることもあります。ただ、その時に考えるのは、「本来この業務の経験がない自分を信じて任せてくれてるんだから、ここで投げ出すわけにはいかない」ということ。そう自分を奮い立たせながら、日々トライアンドエラーを繰り返しています。

現在、オフィス移転業務に携わらせてもらっています。前職時代に経験したことはない業務に、最初は何から手をつければいいかも分からず探り探りでした。ただ、調べていくうちに地域ごとの家賃相場などもわかり、色々な知識がつきました(笑)経験値をつめている実感はありますね。私は、前職で「採用」は経験してきましたが、それ以外の人事周りの仕事に関してはまだまだ初心者です。そのため、もっと人事の領域を勉強して、追求していきたい。幸いにも、現在、勉強と実践を両方できる環境に身を置けている。その環境を最大限に活用していきたいと思っています。

今後、会社として上場も視野に入れているので、そういった面でも貢献していきたい。役職や報酬は結果として後からついてくるものだと思うので、エンタメ業界で働くという夢を20年前倒しで叶えた今は、とにかく目の前の新しいことに食らいついていきたい。そんな気持ちで働いています。

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