INTERVIEW
神戸市|クリエイティブディレクター募集(副業OK)

神戸市が「クリエイティブディレクター公募」を開始。デザインの力で行政課題を解決せよ

掲載日:2023/01/10更新日:2023/01/10
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人口約150万人を誇り、全国自治体のなかでも先進的な取り組みで注目される神戸市。2023年1月、イノベーティブな都市としても知られる同市による「クリエイティブディレクター公募」が開始された。2015年には全国に先駆けてクリエイティブディレクターを配置しており、行政課題の解決にデザインの力を生かす。どういった役割を担っているのか。そして今後期待される活躍とは。公募プロジェクトの責任者、広報戦略部課長 本田亙さんに伺った。

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より豊かな暮らしをデザインしていくために

クリエイティブの力を活用し、住み続けたくなるまち、訪れたくなるまち、持続的に発展するまちを目指す神戸市。

2015年には全国に先駆けてクリエイティブディレクターを配置。2022年には新たにコピーライター、映像クリエイター、映像ディレクター、編集者を配置するなど、クリエイティブによる課題解決を加速させている。そして2023年1月、新たなクリエイティブディレクター公募が開始された。

「デザインの本質は、適切な方に適切な形で情報を届け、行動を喚起すること。神戸市役所として打ち出す施策をどのように伝えれば、きちんと市民の方に届けられるのか。ぜひ専門的な知見・スキルを持った方の力をお借りし、新たな仕組みをつくっていきたいと考えています」

こう語ってくれたのが、神戸市 広報戦略部課長の本田亙さん。今回の新たな公募にあたって担う役割、そして期待する活躍について伺った。

デザインの力で、行政課題の解決を

自治体のなかでもクリエイターを職員として採用するケースは非常に珍しい。それが「クリエイティブディレクター」ともなるとなおさらだ。一体どのような役割を担っていくポジションなのか、本田さんに伺った。

近年、行政が抱える課題は非常に複雑化・多様化しています。それらを広義の「デザインの力」で解決していく。そのディレクションを担うのが、神戸市におけるクリエイティブディレクターに期待する役割です。さまざまな社会課題に対し、デザインの視点でアプローチしていきます。前例が少なく、確立されていない領域。だからこそ大きなチャレンジであり、醍醐味を感じていただけると思います。

あくまで一例ですが、神戸市の北区・西区に広がる農村地域、私たちは「里山」と呼んでいるのですが、その過疎化問題にもクリエイティブの力は活かせると思っています。豊かな自然がありつつ、都会にもアクセスしやすい。住んでいる人たちもあたたかい。そういった「里山」の魅力が伝えられていないのではないか。もっと認知を広げて、移住につなげていきたい考えです。その他にも子育て施策リブランディングなどにも取り組んできました。

ただ、そういったブランディングは一日にしてできるものではないですよね。一番大切なことは、市民みなさんの暮らしを豊かにしていくこと。多くの人たちに「もっとまちを盛り上げていこう」という思いを持ってもらうこと。そのために何ができるか。手段にとらわれることなく、ソーシャル領域の本質的な課題に、クリエイティブで向き合っていけますので、やりがいを感じていただけるはずです。

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子育て施策リブランディングにて決まったロゴ・キャッチコピー・ステイトメント

年間600件以上。市役所内で作るチラシ・冊子も重要に

先のような「重要施策」と同時に、市役所内の各部署にて発行するチラシ・冊子、そしてWebページ・バナーなど、制作物のディレクションにも携わっていくという。

先の「里山」の課題は重要施策という位置づけで取り組んでおり、同時に市役所のホームページや関連するWebページ、市民のみなさんに配るチラシ、案内板をはじめとする制作物のディレクションにも携わっていただきます。

神戸市役所でいえば、こういったコミュニケーションツールやクリエイティブにも非常に力を入れています。先日調べたところ、2022年はじつに年間600件以上発行していました。現在もクリエイティブディレクターはいますが、正直手が足りない状況です。こういった部分にもぜひ力を貸していただければと思っています。

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神戸市 広報戦略部課長の本田亙さん。「内製にするのか、外部パートナーに発注をするのか、それらも目的にあわせて適宜調整しながら進めていっていただければと思います。部署内にも同じ公募で入職してくれたコピーライターや動画クリエイターもいるのでぜひ気軽に相談してもらえたらと思います」

個別の制作物作成はもちろんだが、とくに期待したいのは「デザインルールの整理」や「制作における平準化」などだという。

市役所職員たちは非常に真面目で責任感もあり、「しっかりと全ての情報を伝えなければならない」となりがち。ただ、それだけではどうしても伝わりづらいアウトプットになってしまうことが多くあります。どういったクリエイティブであれば伝わりやすいか。それを部署のみなさんが自分たちでも作れるようになるためにどうすればいいか。現在だと各部署からそれぞれに相談をもらっているのですが、デザインの法則やポイントを伝えるだけで、見違えるような出来栄えになることもあります。当然、今後も担当部署と一緒に制作物を作っていくことになると思いますが、市役所全体のデザインやクリエイティブのレベルを底上げしたい。ぜひここでも力を発揮していただきたいと考えています。理想としては職員自らが考え、より良いアウトプットを生み出せる仕組みを構築すること。職員同士がノウハウを共有し合い、高め合っていける組織にしていけるといいですね。

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クリエイティブディレクターのアドバイス&ディレクションによってブラッシュアップされた広報チラシ例

求められるのは、真のユーザー視点

続いて伺えたのが、入職前に知っておくべき注意ポイントについて。より早期に活躍していく上で大切になることとは――。

クリエイティブディレクターは「川上のディレクション」を担うイメージもあるかと思いますが、川下のアウトプットを自ら手掛けたり、各局の職員たちの相談に乗ったり、現場に近いところで働いていただくことも多いと思います。日々コミュニケーションを取るのもクリエイターではなく、文化スポーツ局、こども家庭局、消防局などの一般的な市役所職員たち。抽象的な言葉では伝わらないことも多く、具体的なアドバイスも必要になるでしょう。それぞれの立場に立ったコミュニケーションを取っていただければと思います。

また、進化しているとはいえ、民間企業、とくにクリエイティブな会社に比べたらやりづらいと感じる業務フローやルールもあるかと思います。まずはそれらに知っていただき、慣れていくことが重要になると思います。

たとえば、デザイナーやクリエイティブディレクターの方だとMacやAdobeなども使って仕事をされる方が多いかと思いますが、市役所業務ではWindowsも並行して使っています。なぜなら、市役所職員たち自身、WordやExcel、PowerPointなどでチラシを作っているケースがほとんどだからです。それらを手直ししたり、ディレクションしたり、教えたりしていきますので、私たち自身もWindowsを使っています。いきなり「IllustratorやFigmaを使っていきましょう」と提案しても、なかなか難しいのが現状です。というのも、私たちが大切にしているのは「職員がそれを使いたいと思えるか」「いかに職員が自走できるか」「それを使って楽しめるか」という視点。いかに「良い制作物をつくろう」という職員のマインドに導いていけるか。ぜひクリエイティブディレクターの方には、その仕組みづくりやマインドの醸成をデザインしていっていただきたいですね。

そのためにはまずは職員と信頼関係の構築が大切になりますので、私たちもサポートをしていければと思います。そういった仕事の先には、市民の方々の課題解決がありますし、何よりも自身の仕事が課題解決に直結するやりがいを感じていただけると思います。ぜひデザインやクリエイティブの力で神戸市をよりよいまちにしていきましょう。

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