今、外食業界にさまざまなイノベーションが起ころうとしている。各社の経営戦略、そのカギを握るのが「経営企画」だ。今、どのような人材が求められているのか。業界動向と共に見ていこう。
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今、“食の価値”が多様化している時代といっていいだろう。外食においていえば「安さ」を求める人もいれば、「品質」や「体験」を重視する人もいる。
特に都市部でいえば、飲食店の数はすでに飽和状態。競争も激しく、提供する料理やサービスにおいて、どういった付加価値を加えられるかが店舗経営のカギとなっている。
たとえば、料理人が目の前で肉を切り分けるパフォーマンスがあったり、ロボットが接客を行なったり、エンタメ要素が強い店舗もここ数年で急増。さらに本格志向のイタリアン・フレンチがカジュアル店を出店したり、産直系の居酒屋が人気を集めたり、動きは目まぐるしい。
その他、「UberEATS」や「LINEデリマ」などフードデリバリーサービスやグルメサイトの普及、大手外食企業も、テイクアウト専門店といった新業態で中食市場に参入し始めている。外食を取り巻く環境が急速に変化し続けるなか、新たな取り組みをスタートさせる企業も急増している。
特に各社で活発に進められているのが、ITの活用だ。飲食店舗における予約、売上、テーブル管理などをオンライン上で完結。さらにデータから料理を再現できる3Dプリンタなど“フードテック”の研究を推し進める企業もある。こうしたIT化の流れも加速していきそうだ。
変化が激しい外食業界において、経営戦略は肝になっていく。いかにトレンドを捉えていくか。ヒト・モノ・カネといった資産をどこに割くか。経営判断における難易度が上がっていく時代、経営戦略を担う人材の役割がより重要になってくる。こうした中、経営の舵取り役を担う「経営企画」。募集を強化する企業を見ていこう。
たとえば、2017年10月現在、以下のような企業における募集が見受けられた。
・シアトル系コーヒーチェーン
・全国に200店舗以上を展開している飲食チェーン
・資本金11億円を超える、フードデリバリー事業運営企業
・焼肉、イタリアン、和食、洋食など、他業態の飲食チェーンを展開する企業
・日本有数のうどんチェーンを展開する企業
経営戦略に携わる人材募集を強化しているということは、新たな事業展開を考え、「攻め」の事業を計画しているケースも多い。勢いのある企業という見方をしてもいいだろう。実際、新たな「海外展開における新規事業で0→1を担っていく」という求人募集も見て取れた。
注目したいのは、異業種・別職種からの挑戦が可能な求人も多いということ。ぜひ実際の求人をチェックしてほしい。
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