消臭芳香剤『消臭力』、防虫剤『ムシューダ』、脱臭剤『脱臭炭』などで高い知名度とシェアを獲得。"グローバル・ニッチ・No.1"を目指し、唯一無二のポジショニングを築いてきたのがエステーだ。そして2023年、新たな挑戦へ。海外展開やB2B市場の開拓を通じて、事業領域を拡大させていく。
「空気をかえよう」を掲げ、消臭芳香剤『消臭力』、防虫剤『ムシューダ』、脱臭剤『脱臭炭』など空気に関する「空気ビジネス」を展開してきたエステー。商品開発力とマーケティング力を強みとした差別化戦略でブランドを数多く展開。個々の市場はニッチであるものの、その中でトップクラスシェアを占めるような製品を多く創出してきた。
その1つが代表商品である消臭芳香剤『消臭力』。年間8500万個を売り上げ、ブランド認知度は75.8％(*1)。消臭・芳香剤カテゴリにおいて、常にシェアトップを争う強いブランドだ。
その他、防虫剤、除湿剤、お米の虫よけ、冷蔵庫の脱臭剤といったカテゴリでも同社の製品がトップクラスシェアを獲得。さらに近年ではこういった有力商品を基盤に、顧客家庭のインテリアになじむデザインや、香りなどにこだわった高価格帯商品の開発にも注力する。
エステーの主要商品とカテゴリー別の売上構成比
消臭芳香剤『消臭力』防虫剤『ムシューダ』脱臭剤『脱臭炭』をはじめ独自性の強いブランドを多く保有。ESG時代を生き抜くため「商品開発体制の強化」「人的資本経営の推進」「ガバナンス体制の強化」などに注力し、さらなる企業価値向上を目指す。
そして2023年、同社は新たな展開を迎えている。4月には10年ぶりとなる社長交代が発表され、同時に中長期的な事業成長に向け、海外市場や新規事業への取り組みを加速していくことが発表された(*2)。
特に海外市場の展開は、近年注力してきた部分。"グローバル・ニッチ・No.1"を目指し、すでに欧州、米国、アジアなどで事業展開。その中でも、好業績を牽引するのが台湾・東南アジアなど。事業成長を牽引するエンジンとしてアジア市場を定め、社会課題の先進国である「日本」発のソリューションを展開していく。
またBtoB市場の開拓にも注力する。たとえばエステーグループの「日本かおり研究所」が「国立研究開発法人 森林研究・整備機構」とともに開発したホテル客室専用消臭ミスト「Air Forest」など、複数商品でルート開拓が進められている。
そういった中、急務となるのが組織体制の強化だ。特に、昨今の商品戦略では自社製品の優位性をいかに守り、活かしていくかが重要な要素となる。重要な経営資源である知的財産を戦略的に管理する「知財」。また「SE」「経理」といったポジションの採用強化を進める。業界経験は不問。様々な業界で得た経験・知見・能力を発揮して、仕掛けていく姿勢が求められているという。では、実際にエステーで働くメンバーはどういった部分に面白さを感じているのだろうか。最後に社員の声をお届けする。
▼現在の仕事内容／醍醐味や印象に残った経験について
特許・商標の出願～権利化・管理、侵害予防調査および知財情報分析と、研究開発に伴う契約作成を中心に担当しています。2022年のペットケア事業参入に際しては、プロジェクトの一員として初期段階から先行事業者の特許分析や情報提供、積極的な知財出願に努めました。新たな技術分野や市場を学び当社の将来の柱づくりに携われたこと。また、その過程で知財を事業に役立てる機運が生じてきたことに充実感を持ちました。
▼エステーの魅力／応募者へのメッセージ
知財担当／生活者としての両方の視点で、独自性と魅力ある製品づくりに貢献できる面白さがあります。また、調査、出願…等と細分化した業務だけを担当するのではなく、製品・事業にトータルで携わり支援することができる点は、ビジネスパーソンとしての成長にもつながると感じています。知財の権利や情報を事業に活かす力は発展途上の会社です。一緒に知財の力でエステーを強くしていきたい方をお待ちしています！
中長期的に成長を続け、さらなる企業価値の向上に向けて今は非常に重要なタイミングとも言えるだろう。興味を持たれた方はぜひ実際の求人を確認してほしい。
(*1)ブランド価値経営でV字回復を遂げたエステー - 日経トップリーダーONLINE Special
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ONB/21/economicmedia1115/st221216/
(*2)エステー、脱創業家で海外展開加速 10年ぶり社長交代｜日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC194VB0Z10C23A4000000/
