INTERVIEW
monoAI technology

メタバースを「当たり前」に。「日本初メタバースIPO企業」営業として働く彼の野望

掲載日:2023/09/25更新日:2023/09/25
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2022年12月、メタバース企業として初のIPOを果たしたmonoAI technology。ビジネス活用形バーチャル空間構築プラットフォーム「XR CLOUD」を軸に、各社にカスタマイズしたメタバース環境の構築、メタバースを活用したイベント企画・運営などを手掛ける。2022年のイベント数、累計動員数は前年比350%超。躍進を遂げている。今回お話を伺ったのは、営業企画として働く沖野 真也さん(32)。彼のストーリーをもとに、同社で働く醍醐味に迫る。

【XR CLOUDとは】
10万人レベルで同時接続・共有できる、ビジネス活用形バーチャル空間プラットフォーム。スマホ、PCやVR機器などのデバイスから参加可能。

【XR CLOUDを軸とした3つのサービス】
1.メタバースサービス
XR CLOUD を OEM で提供することで、メタバースをゼロから開発することなく、迅速かつ安価に独自メタバースを構築できるサービス。

2.XRイベントサービス
XR CLOUD プラットフォーム 上で、様々なイベントを企画、 制作、運営を行う。講演会、展示会、ショッピングモール、研修などのバーチャルツアー、社内イベント(懇親会、全社会議、内定式、入社式)、ファンミーティングなど、様々なビジネスシーンでの利用が進められている。

3.XR周辺サービス
AI開発、ミドルウェアの提供・開発

20223年1月~6月、特にメタバースサービス及び XR イベントサービスが大幅に成長中。特に XR イベントサービスの前年対比は 255.1%と大きく、採用を強化していく。

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monoAI technologyの入社式はメタバース上で開催される。

メタバース市場は1兆円規模へ。「動くなら今だ」と思った

まずは入社のきっかけから教えてください。

3年ほど広告代理店で広告運用の仕事をしており、担当していたクライアントの1つがmonoAI technologyでした。当時はまだメタバースが話題になる前だったのですが、執行役員と商談するなかで先見の明がある人だなと感じていました。そんななか、monoAI technologyで新たに営業組織をつくろうとしていると聞き、直観的に「動くなら今だ」、と思ったんです。

国内メタバース市場は2026年度には1兆円を超える規模になると予測されており、将来性のある市場だと感じました。また、monoAI technologyはもともとはゲーム開発を行ってきた背景があり、そこで培ってきた通信技術とAI技術をメタバースに活かしている。技術的にも先進性を感じ、入社を決意しました。

2021年1月に入社し、営業組織の立ち上げから関わっています。商品自体の企画から営業方法やセールストークなど、ゼロから作成していきました。

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沖野 真也|営業企画部 営業企画チーム チーフメタバースコンサルタント
新卒で広告代理店に入社。消費財メーカーやアパレルメーカー、通信教育業者など様々なクライアントを担当し、広告運用に従事。2021年1月にmonoAI technologyへ。営業企画部で営業を経験し、2022年からはチーフメタバースコンサルタントとしてマネジメントも手掛ける。

筋ジストロフィーの子どもたちが走り回れるメタバースの世界

現在の担当業務と、実際にメタバース業界に飛び込まれてみて感じる取り巻く環境の変化などについて伺えますか?

はい、現在、主にXRイベントの企画・提案を担当しています。XRイベントは実施するとなると大きいものでは数千万円~1億円規模の大金が動くプロジェクトとなるため、基本的にお取引するのは大手企業が中心です。興味をもってお問い合わせをいただいた企業様に対し、イベントを企画・提案しています。

提案をするなかでは、少しずつメタバースの利用価値への認識が広がってきていると感じます。

私が入社した当時は、コロナ禍初期。リアルで集まりにくくなったなかで対面でのコミュニケーションに代わるツールとして問い合わせが多かったんです。ただ、コロナ禍が収束しつつある今、そういったニーズは下火になってきた。代わりに、よりメタバースならではの利用価値に注目いただけることが増えてきています。

メタバースの利用価値とは、【1】主催者対メンバーという一方通行のコミュニケーションではなく参加者同士のコミュニケーションができること。【2】なりたい自分になれること。【3】記憶に残る没入体験ができること。【4】メタバースイベントの開催自体がまだ珍しいからこそ、クライアントの競合との差別化ができること。

こうした部分に魅力を感じてくださる企業が増えており、現在コロナ禍よりも売り上げも伸びてきています。

実際、どういったイベントが行われているのでしょうか?

たとえば、製薬会社様の案件で言えば、筋ジストロフィーの患児と親御様を対象とした市民公開講座のメタバースイベントもXR CLOUDで開催したことがあります。

メタバース上で、有名な研究者をお招きして「筋ジストロフィー患者さんのメンタルヘルスケア」についてお話しいただいたほか、医師と参加者の方が相談できるブース、そして参加者がアバターで自由に動き回れる広い空間を用意しています。

筋ジストロフィーの患児は、生まれてからずっとベッドの上で過ごされている子も多くいらっしゃいます。メタバース上であれば、アバターでなりたい姿になり、手先の操作だけで自由に走り回ることができる。宝探しゲームや、〇✕ゲームなどを通し楽しんでいただけるようにしています。「アバターのリアクションで自分の気持ちを表現できた」「宝探しゲームで見つけた宝の数によってエリアの景観が変わるサプライズが楽しかった」「また開催してほしい」 「もっと長い時間やってほしかった」といった感想もいただきます。

ほかにも、大手保険会社の新卒採用イベントなども行っています。その企業様はメタバースイベント導入前までは、1ヵ月の間に全国で何十回も採用説明会を開催されていて、その都度、会場の手配、集客など非常に手間と費用がかかっていました。そこを、メタバースで行うことで、距離の制限からも解放され、集客も一気にできるようになりました。

加えて、匿名性が担保されたイベントでは、対面では聞きづらいような質問も人事担当者に聞けることも多いようです。実際、主催者側からも「リアルでの開催よりもたくさん質問がきました」という声も。学生にとっても、本当に自分に合った企業かを知ることができる機会になっているのかなと感じています。

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「Z世代はゲームに慣れ親しんでいることから、XR CLOUDの操作もお手の物。イベント参加への心理的ハードルも下がる効果もあります」と沖野さん。

成長市場で、市場価値を高めたい

今monoAI technologyに入社すると、どういった経験が得られると思いますか?

メタバースは今後成長していく市場。Appleやメタなど大手も参入し、新しいデバイスも生まれてきている。今このタイミングで業界に参入しておくことで、ビジネスパーソンとして成長できると思っています。

たとえば、僕自身が入社してから磨かれていると感じるスキルの1つが、「先読みして動く対応力」です。

広告代理店で働いていたときは、広告運用のプロフェッショナルになることはできた一方で、業務の幅が限られていました。ただ、今はイベントの受注から、MCやパネラーの手配、メタバース内のスライドで映す資料の作成、本番の運営、終了後のレポーティング、そして次回開催の提案まで、一連を全て担当します。非常に多岐にわたる業務が発生するため、業務を洗い出し、常に先手を打っていくことが重要です。

さらに、我々が向き合っているのは大手企業。要望度は高いですし、その決裁フローも複雑である場合も多いです。そのため、資料作成1つとっても、先方担当者だけでなく、その上司の方にも納得いただけるところまで叩きあげていく必要がある。この説明をしたらこんな質問がくるだろう、と予測し先回りしていく。なかには厳しいと思う人もいるかもしれません。ただ、大手企業様を相手にインパクトの大きな仕事をする経験を積むことができる。ここに魅力を感じる方には良い環境だと思います。

また、弊社は上場しているとはいえベンチャー。研修制度や営業スタイルなど整っていない部分もまだまだあります。これはある意味、チャンスとも言える。意欲次第で、組織を自ら作り上げていくことができる。決められたレールの上を歩くのではなく、そのレール自体をつくる経験ができるのは、今だけだと思います。

今後の目標があれば、教えてください。

メタバース自体を、一般的に普及させていきたいと考えています。そのうえでまず目指したいのが、Zoomなどのオンラインツールに並ぶ、コミュニケーション手段の1つになることです。

今やオンライン会議でZoomを使うことは当たり前になりましたが、それと同じくらいにXR CLOUDが使われるような世界をつくりたい。実際、メタバースであれば、多人数が偶発的にいろんな場所でコミュニケーションをできる座組が作れる。Zoom以上のポテンシャルがあると思っています。そういった可能性により多くの方々に気づいてもらえるよう、僕らとしても頑張っていきたいと思います。

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