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事業開発の実践を。スポーツ教育ベンチャー「biima」が、コンサルティング事業の新規メンバーを募集へ

掲載日:2024/03/13更新日:2024/03/13
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「遊び」と「学び」を組み合わせた、21世紀型の教育サービスを展開する「biima」。全国に約250の総合キッズスポーツスクールを展開するなど飛躍的な成長を続ける。2020年にはビジネスコンサルティング事業を立ち上げ、順調に拡大させてきた。なぜ、教育ベンチャーがコンサル事業を手掛けるのか。事業創出・新規事業に強みを持つ彼らならではの戦い方とは――。biima社代表の田村恵彦さんにお話を伺った。

biimaについて

2016年の創業以来、「Create Your Happines」をミッションに掲げるEducational Design Companyとして成長を続けてきた「biima」。多彩なスポーツを通じ、社会の変化に柔軟に対応できる人材を育てていくことを目標に「asobi(遊び)」と「manabi(学び)」を融合した21世紀型の教育サービスを展開。変化の激しい時代において伝統的な教育モデルの枠を超えた「Diversity(多様性)」「Identity(主体性)」「Creativity(創造性)」を重視した21世紀型の教育モデル創出を目指す。

早稲田大学教授陣と共同開発した幼児期における基礎運動能力・非認知能力・自己肯定力、3要素に焦点を当てた教育プログラムを提供。全国約250教室を展開する総合キッズスポーツスクール「biima sports」に加え、総合スポーツ保育園「biima school」、総合キッズダンススクール「biima Dance」など累計会員数2万人以上が参加し、満足度98%と高い評価を得ている。さらにスポーツトイ「Play SPOTo」の企画・開発・販売、ビジネスコンサルティング事業も拡大。今後はアクティビティ・レジャー領域での新規事業も計画する。

教育ベンチャー「biima」がコンサルティング事業を本格強化

スポーツ教育事業を主軸とするbiimaですが、なぜ、ビジネスコンサルティング事業を展開されているのか。その理由から伺ってもよろしいでしょうか。

そうですね。コンサルティング事業を行う大きな理由としては、世間や社会の動きをキャッチアップし、自社事業に活かしていく観点があります。学校をはじめ、教育サービスを提供する事業者は、社会の激しい変化、アップデートについていけていないことも多い。どのように社会は変化し、どのような人材が求められているのか。どのようなスキルを持つ人が社会で活躍していけるのか。本気で突き詰めるなら、ビジネスや産業構造の変化について知る必要があります。その実践、ビジネスの最先端を知る舞台としても企業の事業課題を解決していく、コンサルティング事業が最適だと考えています。

もう一つ、経営的な視点からすると、コンサルティング事業は収益性が高く、いわゆる「キャッシュエンジン」としての位置づけもあります。同事業で得た利益を新規事業における投資にまわし、挑戦し続けられる事業基盤を築いていく。もちろん資金調達や資本提携、銀行からの借り入れによって新規事業にチャレンジする選択肢もあります。ただ、経営の安定性、自由度の高いチャレンジのためにも自社事業による収益最大化を図りたい考えです。

さらに、コンサルティング事業は、社員たち、組織にとっても大きなメリットがあります。既存事業、新規事業、コンサルティング事業、3つのフィールドで挑戦の機会が生まれるということ。コンサルティング事業で経験を積みつつ、新規事業にチャレンジしてもいいわけです。そういった座組であれば、自社事業におけるトライアルや思い切った挑戦ができますし、社内の人材流動性が高まることで組織としても強くなっていく。

正直にお伝えすると、私たちはベンチャーなので、新規事業単体でチャレンジする人だと、どうしても給与水準を上げることが難しく、採用もしづらい。ですが、コンサルティング事業で収益をあげつつ、新規事業に挑戦いただけるなら、給与水準がアップできる。そういった給与テーブルを含めたアップデートも行っているところです。

このような考えから、2020年頃にスモールスタートしたコンサルティング事業ですが、非常にありがたいことに引き合いも多く、プロジェクトも増えています。市場のポテンシャルが高く、事業としても成長しており、このタイミングで増員募集を行うことになりました。

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biima 代表取締役CEO 田村恵彦
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科卒業後、株式会社リクルートに入社。事業開発室にて、社内ベンチャー企業を経営ボード兼事業責任者の立場でゼロから立ち上げ、数年で200人規模の会社に成長させる。2016年7月、株式会社biimaを設立。「新規事業として新たなスポーツトイプロダクトの企画・開発、さらに「biima sport」の教育プログラム/コンテンツを活用したアクティビティ・レジャー領域の新規事業も構想しています。将来的には宿泊施設・グランピング・キャンプ施設との連携、自社展開なども視野に入れていきたいですし、今回入社いただく方もぜひ力をつけ、参加してほしいです」と田村さん。

市場に求められる「事業開発」の実践者たち

改めてコンサルティング事業について伺いたいのですが、どういったプロジェクトを手掛けることが多いのでしょうか。

多岐にわたりますが、ここ最近で特に多いのは新規事業の立ち上げですね。特に伴走型のコンサルティングで入らせていただくケースが増えています。というのも、biimaには事業会社の事業責任者の経験者、ベンチャーで0→1を経験してきたメンバー、大企業でプロジェクトマネジメントを経験してきたメンバーがおり、強みになっています。

一見すると「新規事業」は華やかな領域に捉えられがちですが、実際はかなり泥臭いもの。限られた予算、時間、人的リソースでサービス開発、営業、マーケティング、運用設計、全てを行っていく。全方位的に強いジェネラリストが求められており、その需要に応えています。

また、自社事業の実践によって培ってきたメソッドが、コンサルティング事業にも活かされています。たとえば、教育事業の成長ドライバーは「質の高い指導ができるインストラクターをどれだけたくさん抱えられるか」、そして「スポーツ教室として貸してもらえるジム・公共施設とどれだけ提携できるか」にあります。いわば戦略的な「人材開発」と「営業組織構築」を体系化したメソッドはあらゆる業種業界に横展開ができる。今回入社いただける方にも、ぜひこういったメソッドやノウハウを活かし、さまざまな企業の事業課題を解決してほしいですし、ゆくゆくは自社の事業開発にも挑戦いただきたい。ここはbiimaだからこそ提供できる「実践を通じて成長していける環境」だと思います。

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コンサルティング事業について「執行役員、部門長といった現場に近い方々が担う事業開発に伴走するケースが多いです」と田村さん。そのニーズの高まりについて「中期経営計画があまり機能しないVUCAの時代。事業開発にもスピードと柔軟性が求められます。ただ、そういった事業開発ができる人を育てるのも、採用するのも難易度が高く、外部人材、コンサルティングが求められるようになっていると感じます」と語る。「自社で事業開発に強い人材を育てるには「場数」が必要ですが、それほど多くの「場」は用意できないもの。さらに事業開発に強い人材を採用しようにも市場にいない。仮に採用できてもフィットするか未知数。もし事業がクローズしたら任せたい仕事がない状況にも。このように新規事業は不確実性・リスクが高いため、私たちのような事業開発に強い人材による伴走型コンサルティングが求められているのだと思います」

スポーツ教育を通じ、世の中で活躍する人たちを増やす

続いて、田村さんご自身についても伺わせてください。そもそもスポーツ教育の領域で起業された理由とは?

新しいスポーツ教育を通じ、世の中を変えたい。これが起業をした理由です。もともと学生時代、サッカー部でキャプテンを務めていたのですが、私自身は指導者に恵まれたと思っています。というのも「練習メニューも自分たちで考えよう」「試合中もコミュニケーションをとって考えながら動こう」といった“自分たちで考える”指導をしてもらえた。当時はすごく頭を悩ませましたが、いい経験になりました。ただ、世の中的にはまだまだ体罰に近い“指導”が横行していた時代。他校だと「試合に勝つ」が優先され、監督の指示は絶対。ミスをすれば罰が課せられている。そういった様子を目にするたびに「それのどこがスポーツ教育なんだ」と憤りに近い思いがありました。

たとえば、ヨーロッパにおけるサッカーの教え方だと、子どもの頃から「あなたは何をしようとしたのか」「あなたはなぜそう動いたか」といったことを「言葉にする力」が求められるし、徹底的に鍛えさせられるんですよね。試合後も「今日のテーマはこれで、うまくいった。ただ、ここはうまくいかなかった。次の課題はこうだ」と振り返る力、目線がシャープになっていく。考えさせる「コーチング」に近い。もちろん一例に過ぎませんが、少なくとも日本において主流の「あなたのここが悪い。こう動け」と一方的に教える「ティーチング」とは決定的に違う。いい指導者に巡り会えるか、運次第なのはおかしい。正しいスポーツ科学の知識を広めたい。大きな視点で言えば、これだけ不確実性が高い時代において「言われた通りのことを言われた通りに正しく実行できる」では活躍していけない。「右向け右」の学校教育では日本は立ち行かなくなる。そういった危機感も、現在の事業構想の原点になっています。

最後に、田村さんにとっての仕事とはどういったものか、伺わせてください。

いかに世の中に貢献できるか、社会をより良くできるか。そこに取り組むことが、私にとっての仕事だと思います。biimaのミッションは「Create Your Happiness」なのですが、自分たちが作り出した機会により、誰かがより良い人生を送るきっかけを創っていきたい。学び、気付き、成長からも「ハピネス」は生まれると思っています。その「ハピネス」が生まれるきっかけを子どもたちだけではなく、ご家族にも届けたい。ビジネス的な観点からしても、100年以上続く多くの偉大な会社は、少なからず利他的な考え方・理念のもと経営されており、私たちが理想とするあり方でもあります。そういった「世の中に持続的に価値提供していける会社」を今回加わっていただく方とも一緒に志向していければと思います。

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