INTERVIEW
四條畷市

海外営業から「四條畷市」の職員に。私も“日本一”を目指す市役所の一員に――30歳のキャリア選択

掲載日:2024/04/11更新日:2024/04/11
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スマートシティ化、働き方改革、子育て支援など、全国的にも「先進的な自治体」として知られる大阪府四條畷市。今回は、同市役所で働く島村里菜さん(30)を取材した。もともと航空会社で客室乗務員、そして不動産会社で海外営業(インドネシア)として働いてきた彼女。なぜ、次なる舞台に「四條畷市」を選んだのか。「日本一前向きな市役所」を掲げ、挑戦を続ける「四條畷市役所」での働きがいと共に伺った。

2024年度 四條畷市 キャリア採用について

東修平氏が市長を務める大阪府四條畷市。2017年、東氏が市長に就任以来(当時28歳で日本最年少市長)、スマートシティ化、働き方改革、新型コロナウイルス感染症への迅速な対策など、先進的な自治体として全国的に広く知られる。5年間で3度、転入者が転出者を上回っており「社会増」へ。「子育てしやすいまち」としての魅力づくり・施策を実施。税収増加にもつながった。改革の中心に据えられてきた「財政再建」は大きく進捗。財政構造が健全化したことにより、堅実な基金の積み立てが行われている。財政再建を着実に進め、2023年以降の5年間を「未来への投資期間」と位置付けるなど「新規事業投資フェーズ」へ。未来に向けた種まきとして「ひとづくり」「まちづくり」「しくみづくり」に関する重要施策を推進。 さらなる組織強化に向け、2024年度のキャリア採用を実施していく。

これまでの市役所のイメージを覆す「四條畷市」に惹かれて

これまで「客室乗務員」や「海外営業」として働かれてきたと伺いました。なぜ、四條畷市役所の求人に応募されたのか、経緯から伺ってもよろしいでしょうか。

そうですね。まず前職はインドネシアで不動産営業として働いていたのですが、次のキャリアを考え、日本に帰国することに。日本で転職活動していくなかで偶然見つけたのが、四條畷市の職員募集でした。

じつは電車で10分ほどのところに実家があり、「すごく先進的な自治体なんだろうな」というイメージはあって。たとえば、すごく若い方が市長でリーダーシップを発揮していたり、女性副市長がいたり(2021年9月任期満了にて退任)、さまざまな場所で取り組みや求人がオープンに公開されていたり。一番驚いたのは、選考において最終面接以外は全て「オンライン」で実施していたこと。これまでの市役所や公務員のイメージとはまるで違うところに興味を持ちました。

もし「ここで働きたい!」となった決め手があれば教えてください。

「人」に惹かれた部分は大きかったと思います。みなさん雰囲気がすごくいいんですよね。オンライン面接でも、にこやかに頷いて話を聞いてもらえたり、市役所で働く以前に来庁したときもすぐに「何かお困りですか」と声をかけてもらえたり。ただ、親切でやさしいだけではなく、仕事への誇りがあり、厳しく向き合うところもありながら、温かみもあるというか。そういった職員のみなさんに惹かれましたし、「自分もこういう風になりたい」「ここで働いていきたい」と思い、入庁を決めました。

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前職、インドネシアにて日本人駐在員向けの不動産仲介営業として働いていた島村さん。「仕事としてはすごくやりがいはあったのですが、コロナ禍を経て、将来やキャリアについて考えていくなか、日本への帰国を決めました。じつは、まったく業界も職種も違いましたし、応募段階ではまさか自分が四條畷市で働けるとは思っていませんでした。」と語る。面接では、入庁後の具体的なイメージなどを聞かれ、現実とのギャップがある部分については、丁寧な説明もあったと振り返る。「入庁後の具体的な仕事イメージを知るきっかけになりました。また、仕事との向き合い方について考える機会にもなり、すごく印象に残っています。」

市役所の仕事で「前向きな挑戦」を

現在の仕事内容とやりがいについて教えて下さい。

現在、市民課にて勤務しており、住民票・印鑑証明・戸籍等の発行、転居・転入・転出、パスポートやマイナンバーカードの手続きなどを担当しています。あくまで私個人が窓口にて感じていることですが、若い方々の転入や出生届も多く、四條畷市は「子育て世代」にも選んでもらえている、というのは日々感じるところです。また、小さなお子さん含めてパスポートを取得されていたりすると、コロナ禍が少し終わって「みんな安心して旅行できるようになってうれしいな」という気持ちも。外国籍の方々がいらっしゃることもあり、先日はインドネシアの方と現地の話でも盛り上がりました。そんな風に、コミュニケーションを通じて、市民の皆様を支え、役に立っていける部分はすごくやりがいになっています。当然、すごく悩まれていらっしゃる方もいるなかで、どう適切に対応ができるか、試行錯誤の連続ですが、「ありがとう」といった声をいただけるとうれしいですね。至らないところも「大丈夫大丈夫。これからがんばり」と声をかけてくださったり、すごく励みになっています。

やりがいの一方でミスマッチしないためにも知っておくといい「厳しさ」があれば教えてください。

いわゆる「安定」「定型」「事務中心」といった“公務員のイメージ”がある方だとミスマッチはあるのかなと思います。私自身、企業でも働いてきましたが、それ以上に四條畷市ではアクティブさが求められると感じています。もちろん事務作業もありますが、どんどん動きまわりますし、会議などでも活発に意見が交わされていきます。私もまだまだ意見や新しいアイデアを出せていないので、これからの課題です。

もう一つ、これは私自身の失敗談でもあるのですが…どれだけプロ意識を持って取り組めるか、ここもすごく大切です。じつは以前、ある市民の方にマイナンバーカードについてご案内したのですが、私の説明不足で、その方に勘違いをさせてしまって。後日ご指摘を受けたんですよね。先輩と上司にフォローいただき、解決はしたのですが「自分の言葉一つでたくさんの人を困らせてしまう」「“市役所からこう聞いた”が、地域の皆様にも広がってしまう可能性もある」と身を持って知りました。私個人が不十分な案内をしてしまえば、それが「市としての答え」になる。市民の皆様のためにも、より高いプロ意識を持って取り組もうと心に決めました。

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地元出身者以外も多く勤務しているという四條畷市役所。「さまざまなバックグラウンド・経験を持った多様な職員と働けるのも楽しいです。」と島村さん。「また、そういった方々との接点も多くあるように思います。特に市役所内での異動もあるので、さまざまな経験を積んでいくことができます。同じ市役所内でも、個人サービスに関わるところから、もっと大きな地域振興やまちづくり全体に携わるところまでさまざま。それらが全て「市」の未来につながっていく。ここは市役所で働く最大の魅力だと思います。」

「日本一」を目指す、カッコイイ市役所の一員として

今後、仕事で実現していきたいことがあれば教えてください。

毎日の業務は小さなことかもしれませんが、一人ひとりの市民のみなさまがそこで感じてくださった「気持ち」がどんどん大きくなり、広がっていくはず。その結果、より良い「まちづくり」につながっていくと思うので、まずはそこに貢献していきたいです。

また、四條畷市は「日本一前向きな市役所」を掲げており、そのスローガンを体現できるよう、前向きに挑戦していければと思っています。市民課としても「どれだけお客様の立場になって行動できているか」は重視しているポイント。求められていることに対して全力で応えていきたい。そのなかでも窓口業務は最優先でもあるので、サービスの質をより向上させていければと思っています。なかなか「日本一」を掲げ、挑戦している自治体は他にないですし、トップを目指すってすごくかっこいいなと。その一員として恥ずかしくないようにがんばっていければと思います。

個人的なキャリアや挑戦したい仕事でいえば、デジタルを活用し、多くの人たちが不便をしないようにしていきたいです。日本全体で人口が減り、人手も減っていくと言われていますが、庁内でも重要なテーマの一つ。新しいことに挑戦している職員のみなさんもいるので、私も見習っていければと思います。

また、昨年結婚をしたのですが、正直、前職、インドネシアにいた時って子育てをしながら働く社員がおらず「このまま家族と暮らす選択肢はないのかもしれない」「結婚、出産、子育てと仕事は並行できないかも」という気持ちもありました。ただ、四條畷市役所だと、多くの職員が育休・産休を取り、復帰しています。その姿を見て、私も同じように結婚しても働き続けたいという思いを持てるようになりました。すごく勇気づけられますし、子どもが生まれるなどライフステージが変わっても、60歳を過ぎても、ずっと仕事はしていきたいです。

最後に島村さんにとっての「仕事」とは何か、伺わせてください。

私にとって仕事は「人の幸せに貢献をしながら、自分も幸せになること」なのかなと思っています。人と関わるなかで、さまざまなことを教えていただいたり、その方に喜んでいただいたり。自分の人生って一度しかないもの。ただ、さまざまな「人」と話すことで、その方の人生を垣間見ることができます。その人の人生にほんの少しでも影響を与えることができるかもしれません。そして自分も影響されていく。そういった関わり合いのなかで相手に少しでも幸せになってもらえたら、自分も幸せに感じられますし、「よし、もっとがんばろう」と思えるもの。そういった「人」との関わり合い、よい良い循環をこれからも生み出していければと思います。

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