INTERVIEW
助太刀|カスタマーサクセス

育児も、仕事での成長も諦めない。食品卸会社の営業を経て、ITベンチャーへ。30歳で決意した新たな道

掲載日:2024/06/25更新日:2024/06/26
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累計50億円を調達、建設業界のマッチング領域で圧倒的シェアを誇る「助太刀」。今回お話を伺ったのは、同社でCS(カスタマーサクセス)として働く柳 裕子さん。もともと食品卸会社にて働いてきた彼女。転職を決意したのは、30歳という節目の年齢。はじめてのIT業界へ。その決断について「将来子どもに“お母さんは世の中に貢献する仕事をしているんだよ”と胸を張って言いたい思いがありました」と笑顔で語る彼女の姿があった――。
※助太刀の強み/事業概要は記事下をご覧ください。

将来子どもに「世の中に貢献できる仕事」と胸を張って言いたい

前職、食品の総合卸会社で営業として働いていた柳さん。営業として約7年間のキャリアを経て、本社の企画職へ。法人向けにオリジナルワインの企画・提案を手掛けるなど活躍してきたという。ただ、改めて芽生えたのが「顧客と向き合いたい」という思いだった。

前職時代、営業から企画にジョブローテーションをしたのですが、改めて気付いたのが「私はお客様と直接やり取りをし、さまざまな提案をし、貢献していくことが好き」ということでした。次第に「また営業として働きたい」という思いが強くなって。ただ、前職は大手だったこともあり、希望を出しても異動は難しい。ちょうど子どもを授かったタイミングでもあり、一度退職し、育児期間を設けた上で改めて転職活動を行うことにしました。

改めての転職活動、彼女が軸としたのは「提案力を高められること」そして「世の中に貢献できる仕事であること」だった。

もちろん私自身の営業力、提案力を活かしたい、高めたい思いもありました。もう一つ、軸にあったのは「世の中に貢献できる仕事」であること。いつか子どもに仕事の話をする時、胸を張って話せる仕事がいいなと考えていました。

その頃、ちょうどスマホの「献立アプリ」を使っており、すごく便利で感動をしたんですよね。「アプリなどのITサービスに携わりたい」「将来性があるかもしれない」と考え、転職先を探していくなかで出会ったのが「助太刀」でした。

数あるITサービスのなか「助太刀」入社の決め手とは――。

やはり惹かれたのは「世の中に貢献できる」という部分でした。とくに「助太刀」が挑戦しているのは、マッチングはもちろん、包括的な建設業界の課題解決です。私自身も父が住宅関連の施工管理として働いており、転職で苦労していたし、人手不足も深刻さも知っていました。だからイメージがしやすかったというのもありました。

また「助太刀」は自社でプロダクトを展開している事業会社ですので、お客様のためになる提案やサービスを提供できる。CS(カスタマーサクセス)という職種についても調べてみたら営業と同じ、場合によってはそれ以上にお客様に寄り添っていける。そうわかり、自分に合っていると思い、入社を決めました。

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「助太刀」にてCSとして活躍する柳 裕子さん。大手食品卸会社にて新卒で入社。ビール、クラフトビール、ワインなど酒類を中心にメーカー営業・商品開発などに携わる。特に食品メーカー・酒類メーカーのコラボ企画においてオリジナル製品の企画、製造から販売までのプロセスを経験した。その後、2022年5月、子育て女性社員第一号として「助太刀」に入社。2023年度、CS年間トッププレーヤーを受賞し活躍している。同賞の受賞にあたり「とにかくお客様に興味を持つことを大切にしてきた」という柳さん。「疑問に思ったことは率直に聞いてみる。自分も心を開いていく。そこからニーズが見えてきて、お役に立てるような提案につなげられたのが良かったと思っています。」

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柳さんの「働きがい」の変化/Before After

経営者の「悩み」に寄り添い、解決していく

続いて伺えたのが、仕事内容について。人手不足に悩む建設会社とのやり取りを通じ、貢献していくやりがいがそこにはあるという。

日々、建設会社の社長さんたちとコミュニケーションを取りつつ、サービスとしての『助太刀』を通じ、パートナーとなる業者や職人さんとのマッチングを支援していくのが主なミッションです。たとえば、会話のなかで「社員を増やしたい」というご要望があれば、採用支援ができる『助太刀社員』も導入提案していきます。

やはりお悩みとして多いのは「人手が足りない」ということ。どういった人が、いつまでに必要か。ヒアリングをしつつ、解決できるように伴走していきます。もちろん画面の見方、機能の使い方、時には募集するための文章作成などもサポートしていくことも。そういったなかで「助太刀さんのおかげで助かった。本当にありがとう」という声も直接いただくことができます。ある社長さんは「この会社の運命を変えてくれる存在だと思っている」とまで言ってくれて。もちろんプレッシャーはありますが、頼りにしていただけるのは嬉しいですね。

もちろん、みなさん全員が最初から心を開いてくださるわけではありません。なかなかマッチングできなかったり、採用した方がすぐに辞めてしまったり、上手くいかないことも。それでも逃げずに、どれだけ定期的にコンタクトを取り続けられるか。向き合えるか。「忙しいから」と言われても「メールだけでも見ておいてください」と接点をつくりにいく。その結果「やって良かった」「もう他には頼めない」と評価いただけた時、すごくやりがいを感じます。あとは社内制度の話でもありますが、そういった努力と成果をきちんと評価してもらえるのも「助太刀」のいいところ。大企業だとどうしても年功序列な部分もあり、成果を出してもあまり評価が変わらないこともあって。その点、助太刀でいえば、年2回の昇給のチャンスも当たり前にありますし、社内の賞などもあり、働くモチベーションにもつながっています。

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「助太刀」での選考について「面談でオフィスに行くと、みなさんが声をかけてくれたのがすごく印象的でした」と柳さん。「面接では“なぜCSとして顧客と向き合いたいか” "これまでどう目標にコミットしてきたか” といったお話をした記憶があります。もともと前職でも上司から“営業は数字をつくることが仕事”とずっと教えられてきたので(笑)目標達成へのこだわりは強いほう。助太刀に入社して目標が達成できず、すごく悔しい時期もありましたね。助太刀では、既存のお客様が増えていることもあり、CSチームが全社の売上に大きく貢献しています。CSは“サポート”がメインのイメージが持たれますが、そうではなく、自分たちで目標を持ち、数字を追っていく。ここにやりがいを感じる方がよりマッチすると思います。」

仕事を通じて、もっと成長していきたい

そういった彼女が抱くこれからの目標とは。

最近はすごく人が増えたこともあるので、組織づくりにも貢献していきたいです。どうまわりの人たちが効果的に働けるようにできるか。成果につながりやすくできるか。そのためにも、自分の気付き、成果につながったプロセスを共有するなど、活発にコミュニケーションし、CS全体のレベルアップに貢献していければと考えています。CSは助太刀の中でも売上目標の約半分を担う部門です。それくらい会社の事業成長にとって責任あるポジションなので、CS全体のレベルアップが全社のレベルアップにも貢献できると感じています。

そして最後に伺えたのが、柳さんにとっての「仕事」とは何か――。

仕事は楽しいものですし、自分を成長させてくれるものだと思っています。仕事をしているからこそ出会える人、知ることのできた価値観、生き方などがありますし、それらに触れる貴重な機会だと思います。また、街を歩けば、家にしても、ビルにしても、橋やトンネルにしても、かならず建造物があります。工事現場を見るとつい「あれは今どの工程の作業をしているんだろう」と興味深く見てしまう。もう職業病に近いのかもしれません(笑)好奇心に近いのかもしれませんが、そういった工事を行う会社や職人さんたちの役に立ち、世の中に貢献していきたい。これからもその軸を大切にしながら、仕事を通じて成長し続けていきたいなと思います。

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助太刀の強み/事業概要について

・市場規模60兆円を超え、約500万人が働く建設業界。そのなかでも最も深刻な課題となっているのが人手不足。そこに対するソリューションとして、建設現場で働く職人や工事会社向けにマッチングサービス『助太刀』と採用サービス『助太刀社員』を中心としたサービスを展開。現場の職人をはじめ、『助太刀』では20万超の事業者が利用し、圧倒的なシェアを誇る(2024年6月月時点)。「建設業界の労働力不足」という大きな課題への挑戦、建物・インフラを支える超巨大産業のゲームチェンジャーとして注目される。

・2021年7月より、国土交通省が推進する「建設キャリアアップシステム(CCUS)」と連携を開始。職人が『助太刀』を通して現場経験を積み重ねていくと、過去の担当現場や評価がアプリ上に記録される。この記録により、職人が個人で新たな仕事を獲得できる仕組みとなっている。

・直近1年間の売上高は昨年対比1.6倍の成長を遂げ、3年間では14倍に成長。これまでに行った資金調達額は累計50億円を超える。今後はマッチング、人材事業にとどまらず事業を拡大し、建設業に従事するすべての人々を支える「総合プラットフォーム」を目指す。

*建設キャリアアップシステム(CCUS)…建設業共通の制度インフラとして、建設業団体と国交省が連携して官民一体で推進。技能者の資格や現場での就業履歴等を登録・蓄積し、技能・経験が客観的に評価されることで、技能者の適切な処遇につなげるため仕組み。「若い世代がキャリアパスや処遇の見通しをもてる」「技能・経験に応じて給与を引き上げる」「技能者を雇用し育成する企業が伸びていける」建設業を目指すもの。

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