INTERVIEW
札幌市(東京事務所 勤務)公募プロジェクト

札幌市を「海外/国内企業誘致」でアップデートせよ。札幌市が、東京勤務にて専門職員(課長職)を初公募へ

掲載日:2024/09/17更新日:2024/09/17
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札幌市による「海外/国内企業の誘致担当課長職」公募がスタートした。「前例のない、海外企業誘致事業を一から共に作っていきたい」こう語ってくれたのが、札幌市経済観光局長の坂井智則さんだ。ミッションは、札幌市を企業誘致でアップデートしていくこと――専門職員に期待される具体的な役割、そして得られるやりがい・キャリアとは。

公募概要について

・常勤職員(一般任期付職員)
・経済観光局経済戦略推進部の課長職
※勤務地は「札幌市東京事務所」となる予定です。

現在、「札幌に拠点を設けていない国内外の企業」に対し、法人営業経験や企業とのネットワークを活かした誘致活動を実施していく。選考では「誘致対象となる国内外企業との豊富なネットワーク」「企業に対する積極的・主体的な営業活動能力」「英語での一定のビジネス対応」などが重視される。

2023年度より「海外企業誘致」を本格化。スローガンは「大札新」

今回初となる「海外/国内企業の誘致担当課長職」における専門職員の公募を行なう 札幌市。まずは公募に至った背景から坂井さんに伺うことができた。

現在、札幌市は札幌五輪(1972年開催)から50年を経て、都市として大規模なリニューアル・再開発が進んでいます。スローガンに「大札新」(ダイサッシン)を掲げ、その一環として国内外企業の誘致活動を本格化させているところです。

2024年6月には、北海道・札幌市がGX金融・資産運用特区の対象地域にも指定され、より効果的に誘致活動を行ない、「札幌経済の持続的な発展」につなげていきたい。そのためにも今回、課長職にて専門職員の公募を行なうことになりました。

特に海外企業誘致については、2023年度(令和5年度)より本格的に取組を始めたばかりでもあります。札幌のビジネス環境、豊富な食、都市と自然の近さといった生活面の魅力を海外に向けて発信していく。そして、海外企業の札幌進出を支援する受入体制の準備を今まさに進めており、今回入庁くださる方とも共に推進したいと考えています。

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札幌市経済観光局長 坂井 智則
1988年に札幌市役所に入庁。東京事務所シティセールス担当課長、経済観光局産業振興部長などを歴任し、2024年4月から現職。東京事務所では首都圏における国内企業誘致活動をけん引したほか、スタートアップの創出・育成支援、投資ファンドの組成、インキュベーション施設の建設など、キャリアを通じて長く札幌市の経済分野の業務に従事してきた。

期待するのは、より効果的な「企業誘致」の提案活動

続いて伺えたのが、今回の「海外/国内企業の誘致担当課長職」に期待される役割について。

最も期待したいのは、国内外企業とのネットワーク構築とそこからの積極的な誘致活動です。また、国内外の企業に対する戸別訪問、展示会への参加・関係構築、在京大使館、在京海外商工会議所との連携などを行なうため、国際的なビジネスにおける法人営業の経験・知見などを活かしていただければと考えています。

特に海外企業誘致に関しては、実績やノウハウが札幌市役所内部だけでは不足しており、いかに効果的な提案活動を実行していけるかが課題となっています。ぜひお持ちのネットワーク、語学力や業界に関する知識などを発揮いただきたいです。

また、コロナ禍を経て、リモートワークやオンライン会議が広く利用されるようになるなど社会情勢も大きく変化しています。企業誘致に向けたアプローチ方法も従前に比べ、工夫が必要になってきています。ですので、従来の市役所の仕事や枠組みにとらわれず、積極的に業務を推進し、企業誘致をけん引する存在となってほしいです。さらに札幌市職員の企業誘致活動に対する助言・支援をいただき、札幌市職員のスキル向上に寄与する役割にも期待しています。

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「前例なき新たな事業」の第一人者に

同ポジションは「前例の少ない新しい事業」であり、そこには大きなやりがいがあると坂井さんは語る。

札幌市において、海外企業誘致の本格的な取組は、スタートしたばかりの事業です。前例のない事業であり、もちろん難しさはありますが、「札幌市の海外企業誘致事業を一から作っていける」ことは大きな醍醐味となるでしょう。

また、今回のポジションの勤務地は東京であり、現在、首都圏にお住まいの方にとっては引越しなどの物理的なご負担の少ない形でご応募いただけるはず。首都圏で暮らしつつ、札幌との関わりを持ち、「まちづくりのプレーヤー」となっていただける点も、ユニークな形態だと考えています。

もちろん、市役所の仕事は、法律、条例、規則などの法令に基づいて行なわれており、業務上、制約の多さ、スピード感の不足を感じる場面はあるかもしれません。ただ、そういった行政における業務の進め方にも慣れていただき、ぜひキャリアのプラスにしていただければと思います。

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自由な発想と行動力で、札幌のまちを元気に

そして伺えたのが、坂井さんご自身が考える札幌市役所で働く魅力について。

今回入庁くださる方の配属先は「経済観光局」になるのですが、同局の仕事は世間一般で言われる市役所の仕事とは一線を画していると私は捉えています。たとえば、私自身、スタートアップの創出・育成に携わってきましたが、その領域一つとっても、「死の谷」を越える資金をどうするのか、地元金融機関を説得し、投資ファンドを組成するに至るまで、幅広い業務に関わってきました。さらにスタートアップの活動の場をどうするのか、伴走支援をどうするのか。大学と連携し、国の資金を獲得し、インキュベーション施設を作り、インキュベーションマネージャーを配置し、継続的な伴走支援体制を作るなども行なってきたことも、これまでにない経験でした。「出来ない理由」を考える暇があれば、どうしたら出来るか、顧客目線と広い視点で考え、絶えず行動していく。まさに自由な発想と行動力が求められるフィールドだと言えます。ぜひ今回入庁くださる方にもここで働く魅力を感じていただければと思います。

最後に、坂井さんが大切にしている「仕事」に対する価値観とは――。

私にとって「仕事」は自己実現の場であると同時に、やはり「地域経済の発展、札幌のまちを元気にする」という目標のためのものでもあると捉えています。それは一人では決して達成できないもの。だからこそ、市役所内はもちろん、企業、団体、地域と密接に連携をし、人脈、人とのつながりを大切にしていきたい。そういったさまざまな協力を得ていくためにも、まずは自らの力で切り拓いていく。過去と他人は変えることはできませんが、未来と自分は変えることができるはず。そういった思いを胸に、今回入庁くださる方とも志を共にしながら一緒に働けることを楽しみにしています。

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