生命を支える「食」と安心して暮らせる「環境」を、未来の子どもたちに継承していくことを使命とする農林水産省。食の安定供給、環境保全、農林水産物・食品の輸出促進など幅広い領域の政策を推進する中、注力テーマの一つとなっているのがDX推進だ。
近年、農林水産業の現場では高齢化や労働力不足等が深刻化しており、農林水産分野の地方自治体職員等の減少も大きな課題となっている。こうした中、農林水産業を成長産業へと変えていくためには、デジタル技術を活用した生産性の向上や新たな価値創出に加え、農業者や地方自治体職員等の事務負担の軽減などを実現し、生産や経営に注力できる環境をつくることが不可欠だ。
そこで同省では、2020年8月にDX推進を担う専門部署「デジタル戦略グループ」を設立。行政手続きのオンライン化や省内システムのクラウド化、省内におけるデータ集計業務の効率化・高度化など様々な取り組みを進めてきた。こうした動きを一層強化するため、今回専門性を有する人材を広く募る。
今回募集するのは、行政手続きのデジタル化や業務見直しの推進、データ活用・分析などの企画立案、情報セキュリティ等農林水産省のDX推進全般を担う「DX推進担当(係長級)」、クラウド化を推進し技術支援を行なう「システムプロデューサー(課長補佐級)」、副業という形でデータ利活用推進のための企画・提案・助言を行なう「データマネジメント推進スペシャリスト」の3ポジション。DX推進担当は、正規職員としての公募は今年度が初となる。これまで培ってきた専門性を活かし、日本の農林水産業を成長産業へと変えていく──志ある方からの応募が期待される。