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茨城県|「校長」公募

茨城県が教員免許不問の「校長」を公立10校で一斉公募。「民間出身校長」が、教育を変える。

掲載日:2025/08/08更新日:2025/09/04

都道府県立の中高一貫校設置数は全国最多──新たな教育のあり方を探究する茨城県。

世の中が目まぐるしく変化を続ける中、これからを生き抜くために必要とされているのが「自ら課題を考え、答えを探究できる力」。そこで茨城県が注力してきたのが、「探究心」を育める環境づくりだ。たとえば、探究活動・国際教育・科学教育等に重点を置いた教育を6年間で計画的・継続的に展開できる中高一貫校の設置を全国に先駆けて推進。2020年度から2022年度にかけて計10校を開校し、現在では都道府県立の中高一貫校の数は全国最多の13校を誇る。

また、2023年度には全国初となる公立のIT専科高校「IT未来高等学校」と、県内初の科学技術科を持つ「つくばサイエンス高等学校」を開校。デジタル社会に欠かせないIT人材や、AI・IoT・ビッグデータ・ロボット・バイオテクノロジー・都市デザインなど最先端科学技術分野の技術者・研究者の育成を目指した教育を展開している。さらに、「結城第一高等学校」「石下紫峰高等学校」においては外国人生徒等への支援の充実にも注力。日本語を母語としない生徒も個々の能力を発揮できる教育体制を構築するなど、様々な形で新たな教育のあり方を追求している。

教員免許不問の「校長」を公立10校で公募。これまで、広告クリエイター、マーケター、NHK職員などを登用。

新たな教育を実現するため、茨城県が注力してきたのが多様な経験を有する「校長」の登用だ。これまで、電通のクリエイティブ・ディレクターや花王のマーケター、PwCコンサルティングのコンサルタント、NHKのプロデューサー、ホンダグループのシニアマネージャーのほか、文部科学省・内閣府・総務省などで経験を積んできた国家公務員出身者など、様々な経歴を持つ人材を採用してきた。

今後も活力と魅力ある学校づくりを進め、生徒たちに多様な教育を提供するためには、こうした動きを加速させることが不可欠だ。そこで今回、中高一貫校をはじめとする計10校を対象に募集を実施。そのうち、外国人生徒支援重点校に指定されている「結城第一高等学校」「石下紫峰高等学校」は、今回が初の公募となる。配置校は、選考の結果等を踏まえて決定。いずれも教員免許は不問のため、多くの方にチャンスが開かれる。これまで培ってきた経験を活かし、新たな教育を実現する──志ある方からの応募が期待される。

※配置予定校一覧(配置校は選考の結果等を踏まえて決定)

◆併設型中高一貫教育校(6校)
日立第一高等学校・附属中学校
太田第一高等学校・附属中学校
水戸第一高等学校・附属中学校
土浦第一高等学校・附属中学校
下館第一高等学校・附属中学校
水海道第一高等学校・附属中学校

◆中等教育学校(1校)
並木中等教育学校

◆高等学校(3校)
つくばサイエンス高等学校
結城第一高等学校
石下紫峰高等学校

▼過去募集時のインタビュー記事はこちら

インタビュー記事リンク1

インタビュー記事リンク2

▼特別「校長密着」動画

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