INTERVIEW
東証グロース上場|Laboro.AI

AIビジネスの大本命「カスタムAI」。全産業に革命を起こしうる、そのダイナミズムに魅せられて。

掲載日:2025/09/19更新日:2025/09/19
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使用用途・事業ドメインに制約のない「カスタムAI」ーー全産業へのインパクトが期待される同領域をリードするのが「Laboro.AI」だ。企業ごとに設計していく、オーダーメイド型のAIソリューション「カスタムAI」を開発・提供する。今回は、同社で働く須田 武流さん(29)を取材した。もともと大手SIerで働いていた彼は、なぜ同社を選んだのか。そして得られるやりがいとは。彼のストーリーをもとに見ていこう。

Laboro.AIとは
2016年4月に創業の日本発AIベンチャー。主力事業は、クライアント企業のコア業務変革&イノベーション創出に向けた、ビジネス現場特有の複雑な課題の解決に貢献するオーダーメイド型のAIソリューション「カスタムAI」の開発・提供と、その導入に伴うコンサルティング。単なる業務効率化に留まらず、「新規製品・サービス創出」や「ビジネスモデル変革」といった“バリューアップ型AI”に注力している点が特徴だ。

決め手は、「価値創造」のためのAI

前職は大手SIerで働いていた須田さん。なぜ、Laboro.AIに転職したのだろう。その決め手から伺うことができた。

端的に言えば、Laboro.AIの事業、そのダイナミズムに惹かれたことが、決め手でした。一般的には、AIは足元の業務改善・効率化のために使われる事例が多いですが、Laboro.AIではそれだけに留まりません。AI技術を用いて、企業や産業全体の未来を創造することを目指しています。開発したAIが社会に大きなインパクトを与える、その可能性を追求できる点に魅力を感じました。さらに、コンサルタントのような立場で戦略から関わることができれば、自分としてより納得感のあるサービスに携われると思ったことも、ポイントでした。

そもそも転職を考えたきっかけをこう振り返る。

前職は大手SIerでデータサイエンティストとして働いていました。開発そのものに面白さを感じる一方、自分が手掛ける仕事の価値に対して、疑問があったんです。

たとえば、書類の読み取りなどを行なうAI OCRのようなサービスは、たしかにクライアントの目先の業務を効率化できます。ただ、Googleレンズのようなものが登場するとあっという間に代替されてしまう。また、業務効率化による価値には上限があり、与えられる付加価値が限定されてしまう。このような汎用サービス登場の脅威に晒されながら、限定された価値を求める状況に対して、「これでいいのだろうか」という課題感がありました。

そのため、Laboro.AIのことを知ったとき、この課題感がまさに解消できると思いました。「こんな会社があったのか」と。さらに、選考で、自分と同じSIer出身の方と出会いました。話すなかで、まさに、同じような動機で入社されたと知って。自分の一歩先、二歩先を歩いている人がいる。ここなら自分の思いが叶う。そう確信を得たんです。

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転職活動を振り返り、須田さんはこう語る。「実はほかにもコンサルティングファームも検討はしたのですが、自分の前職で培った技術スキルを十分には活かせない、という懸念がありました。その点、Laboro.AIであれば、技術的な知見を強みとしながら、ビジネスコンサルティングのスキルを磨いていける。私のように、技術職からコンサルタントへのキャリアチェンジを目指す人にとっても、非常にフィットする会社だと思います」

AIコンサルタントとして、技術とビジネスの両面から支援

続いて、須田さんの現在の仕事内容・役割、その魅力について伺った。

いわば、AIとビジネスの知見を併せ持つ“ソリューションデザイナ”として働いています。ソリューションデザイナは、クライアントの課題解決に最適なAIソリューション設計を徹底的に考え抜き、提案していく役割を担います。

重要なのは、クライアントの成長戦略や事業課題を深く理解し、事業成長につながるAI活用を提案すること。そしてサービス提供後の運用まで考慮した仕組み作りをしていきます。

一般的なコンサルタントとの違いは、「大局的なビジョンの提示」から「具体的な実装方法」まで行き来すること。これにより、クライアント自身も見えていなかったような新しいビジョンが生まれたり、より現実味のあるアプローチを提示できます。

その一例と言えるのが、現在あるメーカーと進めている「製造業全体のインフラとなるようなカスタムAI開発」のプロジェクトです。

ニッチな業界ではありますが、そのAIが搭載された製品が普及すれば、同一規格で、あらゆる製造現場の知見にアクセスできるようになります。全ての製造現場のレベルアップに寄与し、製造業界全体に計り知れないインパクトをもたらす可能性を秘めています。

実は、この壮大なビジョンは最初からあったわけではありません。まさに具体的な実装方法を検討するなかで生まれたものでもありました。

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前述のメーカーの事例について、具体的にどのようなアプローチをしていったのか解説してくれた。「細かくは話せませんが、メーカーのR&D責任者の方々にヒアリングしたところ、根深い課題が見えてきました。製造現場で必須で扱われる製品について、扱いが非常に複雑で、属人化していたんです。この技術格差が製造現場間の生産性格差を生み、中小企業の競争力低下にも繋がりかねない状況でした。この問題を解決するため、私たちは、まずAIによって誰でもより簡単にその製品が使えるような状態の構築を進めています。さらにその上で、AIとユーザの試行錯誤による優れた知見データを集め、各生産現場の生産性や品質を高めることに活用する仕組みの構築を目指しています」

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須田さんの前職と現職の働きがいの変化を示すグラフ。前職時代と比べ、プレゼンスキルや視座も格段に高まったと話す。「前職でもレポーティングなどでお客様と関わることはありましたが、話す内容は、目標に対しての開発進捗、次のアクションといった実務報告が中心でした。一方、現在コンサルタントとして働くなかでは、そのアクションがクライアントのビジネスにどのような価値やインパクトがあるのか、という視点まで含めてお話しします。その結果、より納得度のある伝え方ができるようになったと思います」

自分起点で、産業変革をリードできる人に

入社から3年が経った今、須田さんの現在地と、今後の目標について伺った。

Laboro.AIには優秀な方が多く、そのレベルに追い付きたい一心で食らいついていく中で、少しずつ成長できていると感じています。それこそ入社1~2年目くらいまでは、自分が丸2日かけて考えたアイデアを上司に提出すると、ものの5分で遥かに質の高い内容を提示されて、打ちのめされていました。それでも、周囲の意見に耳を傾け、本を読んで学んだり、実践を通じて無我夢中で取り組むうちに、少しずつ点と点だった知識がつながり始めました。今では、以前よりも物事を解像度高く捉えられるようになってきたように思います。

今後の目標で言えば、1つでも多く、顧客やその産業にイノベーションを生んでいく経験を積んでいきたい。顧客やその産業の変化を実感できるような仕事をしたいですね。また、これまでは上司や顧客が描いた構想に途中から加わることが多かったのですが、これからは自分自身が起点となり「この業界をこう変えていきましょう」と提案できるソリューションデザイナを目指しています。

最後に、須田さんにとって「仕事」とは何か。その向き合い方について。

せっかく働くなら、生活のためだけではなく、自分が心から面白いと思えることに挑戦したいんです。なので、仕事とは「面白い経験を得るための1つの手段」と捉えています。

特に今、生成AIが目まぐるしい進化を遂げています。自分の中にある漠然としたアイデアを、AIと対話しながら思考を深め、そのテーマに関する研究も進めやすくなりました。この“強力な助手”の登場によって、私たちは自分のやりたいことをよりクイックに実現していける環境にあると思います。だからこそ、いち早くAIを使いこなし、新しいサービスを生み出していきたい。そして、これからの産業がどうあるべきか、その未来を面白がりながら描いていきたいです。

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