INTERVIEW
トヨタファイナンシャルサービス(TFS)

トヨタグループの「攻めの経営」を金融で牽引。若きシニアマネージャーが語る、挑戦の舞台裏

掲載日:2026/02/13NEW更新日:2026/02/13
求人掲載中

「事業会社なのに地銀と比較しても、肩を並べる資金力がある点に好奇心を駆られました」そう語るのが、光安舟平さん(34)。世界40以上の国と地域で展開するトヨタグループの金融事業を統括する「トヨタファイナンシャルサービス(以下、TFS)」に2024年に入社し、グローバルでの資金調達サポート・リスク管理を一手に担う中枢組織にてシニアマネージャーとして働く人物だ。彼の転職ストーリーから、同社でこそ得られる仕事の醍醐味に迫る。

※画像内は転職時の年齢となります。

トヨタファイナンシャルサービスについて
日本を含めた世界40以上の国と地域で自動車ローンやリースを中心とした自動車販売金融サービスを展開する企業。トヨタグループの金融事業を担うトヨタファイナンシャルサービスは、今、クルマや各国の消費者ニーズの変化に合わせて自らの変革に力を入れており、従来の自動車販売金融サービスに加え、トヨタと金融を掛け合わせた新規事業の開発、推進をしている。具体的には、クルマのサブスク『KINTO』、トヨタの決済アプリ『TOYOTA Wallet』、マルチモーダルモビリティサービス『my route』などを展開。特に『KINTO』は、テレビCM放映などを通じ、高い知名度を獲得。新車を月々定額でレンタルする『KINTO ONE』、愛車のカスタム・機能向上サービス『KINTO FACTORY』などサービスラインナップも増やしている。現在、40以上の国と地域に展開するトヨタグループの販売金融子会社・拠点の支援体制強化や、新規事業企画・推進のために、採用強化を行う。

世界のTOYOTAで、「金融の力」を学びたい

コンサルティングファームを経て、事業会社2社で経営企画を経験した光安さん。TFSへの応募の経緯をこう語る。

前職までは、コンサルや、事業会社の経営企画として働き、様々な経験を積みました。その中では、企業のバリューアップや社員の賃金アップを実現するなど、一定の成果を出し、相応の評価もいただいていたとは思います。一方で、私の中には、どこか満たされない思いがあり、改めて「自分は何に喜びを感じる人間なのか」「どのように生きていきたいのか」を、見つめなおしたんです。

その結果、辿り着いた私にとっての大事な軸の一つが、財務や金融の見識を深めることでした。金融業界やそのキャリアに興味があった、というよりも、「金融そのもの」、もっといえば「資本主義経済」への強い関心があったんです。きっとこの先も、グローバル資本主義社会を生き続けていくことになる。色々な場面で、その恩恵にも弊害にも向き合うことになるでしょう。だとしたら、その荒波にただ揺られているより、お金の理論を知識としても肌感としても持っていたほうが、人生をより主体的に生きられるのではないか、そう考えました。

そのような思索を続ける中で出会ったのが、TFSでした。アンビでスカウトを受け取るまではその存在を知らなかったのですが、選考に進むうちに、事業会社なのに地銀に匹敵するほどの資金力を持つこと、そして、その巨大なスケール感のもと世界中にある子会社に対して長期的な成長を見据えたガバナンスを発揮していると知りました。「こんな会社があったのか」と率直に驚くと同時に、まさに私が求めていた環境だと、確信に近いものを感じました。

また、面接を担当してくださった方々の語り口も印象に残っています。言葉数は多くないものの、ロジカルで、効果的な言葉を紡いでいく。トヨタの仕事術などはメディアで見聞きしたことはありましたが、本当に物事を突き詰めて考えるプロフェッショナルが集まっている会社なのだろう、と雰囲気からも伝わってきたんです。会社について知れば知るほど好奇心に駆られ、「この会社で働きたい」と入社を決意しました。

TFS_02

転職活動で大事にしていたもう1つの軸について「自然にアクセスしやすい勤務地」を挙げてくれた光安さん。「自然に囲まれて、季節の移ろいを感じ、その折々の景色に心を震わせる。そういった暮らしを手に入れることこそ、自分の幸せを追求する上では不可欠だと考えていました。そのため、東京で働くことは考えていませんでした。自然にアクセスしやすく、かつ適度な都市機能も享受できる場所。そのような条件で、名古屋などを含めた勤務地を中心に探していました。実際、TFSの本社は名古屋ですが、私自身は岐阜県に住んでいます。朝、目覚めると金華山や伊吹山を望み、長良川の河川敷を走るのが日課です。東から西へと降り注ぐ太陽の光が、息をのむほど美しい景色をつくりだします。毎日、『今日もきれいだな』と心の中で思いながら暮らしています」

「攻めの経営」を支える、盤石な財務基盤を構築

こうして2024年6月に入社した光安さん。働くうえで感じるやりがいとは。

最もやりがいを感じたのは、トヨタグループの事業を根底から支える、何兆円、何十兆円という途方もない規模の資金を巡る意思決定に携われたことです。

例を挙げると、事業展開にあたって子会社は各国の銀行から資金を借り入れていますが、「各子会社がその国で最適な銀行から借り入れる」という資金調達の判断やプロセスを、子会社に任せきりにしておけば良いというわけではありません。

リーマンショックやコロナ禍などのような未曾有の緊急事態が発生した際には、通常と異なる資金ニーズが発生する可能性があります。銀行には各国内だけでなく、グローバル全体でも貸出上限というものが決まっていますから、緊急時に使用するための枠を別途確保しておく必要があるわけです。

とはいえ、いつどのような危機が起きるのか、その際にいくら必要になるかを正確に予測するのは難しい。結果として、「有利な借入条件を見過ごすのか」という声と「もしもの時の備えは十分か」という声が毎度のようにせめぎあい、時間を要した末に属人的な要素で決まってしまうようなこともありました。

そこで、この状況を打開するため、いくつかのロジックとストーリーを構築していきました。不測の事態について具体的かつ網羅的に想定・評価し尽くそうとするとかえって何も決められなくなるという「罠」を避け、シンプルで現実的なアプローチのものを見繕いました。

そして、社内外の多岐にわたるステークホルダーとの対話を通じて、ストーリーを研いでいきました。理屈だけでは最適解が見えない問いに向き合い、答えと合意を同時形成していく過程には、難解なパズルとも異なる不思議な知的充足を感じました。最終的には社長の承認を得て、遂に明確な「線引き」が確立されました。

この明確化によって、国を跨いだ借り入れ枠の余裕を具体的に評価した上で、「この国の子会社が困っているから、ここの銀行の借り入れは使わせてあげよう」といった借入枠配分について組織的な意思決定・アクションが可能になったんです。自分たちが「守りに入っている」のか「攻めに転じている」のか、組織として自覚を持てるようになったとも言えます。やったこと自体は、周囲のお伺いを立てて線引きを決めたという一見地味にも思えるものですが、統括会社の本懐と言えるのではないでしょうか。自分としても、「やり切れてよかった」と思えた仕事でしたね。

入社してから感じる自身の変化について、財務面の専門知識がついたことに加えて、「問いに対しての向き合い方」についても触れてくれた。

この規模の会社で、スケールの大きな仕事を経験するようになったからこそだと思いますが、問いに対しての向き合い方は、かなり変わりました。

具体的には、パッと思いついた答えに飛びつくことはなくなり、「Aとも考えられるし、BともCとも考えられる」といったように、いろいろなパターンを洗い出して考えるようになりました。長期的な時間軸で物事を考える必要がある仕事なので、「仮にAで進めたとして、目先の1年は良くても、数年後は違うのではないか」といった風にも考えるようになりました。向き合い方が変わったことで、より深い思考ができるようになったように思います。

TFS_01

今後、より磨いていきたいスキルについても触れてくれた。「問いや課題の発見はAIでもある程度の精度で可能になってきましたが、特に長期的な視点から、複雑で明確な答えのない問題に対し最終的な意思決定をさせていくポイントについては、人間にしかできないと思っています。たとえば、多様なステークホルダーがそれぞれの考えを持つなかで、全員の合意形成を図り、最終的な意思決定に導くスキル。こうした複雑な状況における意思決定能力を、これからも磨いていきたいです。そして、人を動かしていく上では、論理、熱意、人徳が不可欠になるため、これらをしっかりと磨き続けることも重要だと考えています」

tfs_chart

光安さんの転職前後での働きがいの変化を示すグラフ。

巨大な組織の動かし方を、考え続ける

取材終盤、今後の目標について伺った。

巨大な組織をいかに動かしていくか、その本質を考え続けていきたいです。

世界40以上の国と地域に子会社をもつような巨大な組織において、方針を打ち出したからといってすぐに変えられるわけではありません。右へ進むよう指示しても、すぐに全員が右を向けるわけではありませんし、「止まれ」と指示をしても、すぐに停止できるものでもありません。まして、一時停止していたものを動かすには、常に力をかけ続けていかなければ動き出しません。巨大組織には、まさに“慣性=モーメント”が働くんです。

そうした中で、統括会社からどのような指示をどのようなタイミングで発信すれば、私たちが描く未来に最も効率的に到達できるのか。これを深く考え続けなければなりません。

あるいは、そもそも「自分たちが思い描く未来を実現させる」なんて考え自体が傲慢すぎるのかもしれません。だとすれば、各国の子会社ビジネスが、少なくとも危険水域に陥らないような線引きをどう行うべきか、検討する必要があるでしょう。この問いには、尽きることがありません。

そして、これは何も、企業だけの話ではないとも思っています。視野を広げると、地球に住む何十億という人間が、この先、正しく意思決定をして生きていく上で、何かヒントになるようなものがあると考えています。人間社会について思索を深めるということは、私の人生におけるテーマでもあるため、答えが出るとは思わないですが、真摯に考え続けていきたいです。

最後に、光安さんにとって、仕事とはーー。

仕事とは、生きるために必要なお金を稼ぐための手段であると同時に、人生や人間社会についての思索を深めるためのものであるとも思っています。

人間社会や、人生、人間の尊厳、そういった物事を考える上では、社会についてのインプットは必要不可欠です。そのための「窓」は常に持っておきたい。会社という組織に身を置くことは、窓を得ることだと捉えています。

そういった意味で、TFSはまさにこれ以上ないような環境であり、「良い窓」だと実感しています。これからも、事業に貢献することを通じて、自分自身の知的好奇心も満たして働いていけたら幸せですね。

TFS_03
この記事を読んだ人におすすめの記事
最近ご覧になった求人に基づいたおすすめの求人
若手ハイキャリアのスカウト転職