INTERVIEW
トレンダーズ株式会社 | デジタルアドマーケティングディビジョン エグゼクティブマネージャー

事業をつくれる人になる。29歳の彼が貫く、失敗を恐れないスタンス。

マーケティング、とくにWebテクノロジーを活用したPR・ブランディング領域に強いトレンダーズ。近年では新規事業にも積極的だ。そんな同社でエグゼクティブマネージャーを務める岡藤将也さん(29)は、入社後まもなく新規事業に携わるチャンスを手にした逸材。ただ、歩んできた道のりは決して順風満帆ではなかった。失敗体験を経て、さらに成長した彼がトレンダーズで見据える未来、そして抱く大志とは―。

進化し続ける、トレンダーズ

インターネット黎明期、2000年に設立されたトレンダーズ。大きな事業の柱となっているのが「マーケティングPR」と「メディア運営」だ。

これまで食・美容・ファッションなど多岐にわたる業界、累計1200社以上に対してリサーチからプロモーションまでマーケティング活動を支援。特に強みとしているのが「活きたマーケティング」、その時代にあったコミュニケーションツールを活用する。

たとえば、動画PRのニーズやアドテクノロジーの進化などマーケティングの潮流をキャッチアップし、新たな事業を仕掛けている。

そのひとつが、2016年8月にリリースされた広告配信サービス『mitayo.』。アドテクノロジー企業『ジーニー』と共同開発し、3行ニュースとアドテクを組みあわせ、スマホに最適化。さらに2017年には動画配信機能を搭載し、ブランディング戦略にデジタルを組み込みたい企業のニーズに応える。

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動画広告(30秒以内)におけるリーチも実現していく。併せてインバナー型でのスマホ動画広告PMP(プライベート・マーケットプレイス)の提供も。


今回お話を伺うことができたのが、この『mitayo.』立ち上げを牽引した岡藤将也さん(29)。デジタルアドマーケティングディビジョンでエグゼクティブマネージャーを担う。 29歳にして経営幹部、新規事業を軌道に乗せた逸材…といえば聞こえはいいが、現在に至るまで決して順風満帆だったわけではない。

彼が歩んできた道のり、その物語から見てきたのは、失敗をおそれないスタンス。そして挑戦こそが評価されるトレンダーズのカルチャーだった。

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好奇心のおもむくままに。

岡藤将也さんは、一風変わったキャリアを選択してきたといってもいいかもしれない。高専を卒業後、筑波大学(情報学群 情報科学類)に編入。バリバリ理系の道に…と思いきや、まわりの学生たちの技術力・研究志向に圧倒され、べつの路線を模索。

学生時代より結婚式カメラマン、ソーシャルゲームのデータマイニング、障がい者が働く農場施設NPO法人立ち上げ…と、好奇心の赴くままに経験を広げていった。

就活をするか、起業をするか迷った時期もあったそうだ。そんな時に出会ったのがトレンダーズだった。

「一緒に働いていて楽しい人がいるか。わくわくできるか。ここは一番大切にしていたことでした」

衝撃的だったのが、同社取締役である郭翔愛さんとの出会い。三井物産を経てトレンダーズに入社し、現在も取締役を務める人物だ。

「自己紹介がてら大学時代やってきたことや就活しながら続けていたインターンシップの話をしていたら、5分くらいで「会った瞬間採用って決めたから、こちらから質問していい?」と言われたのが、ものすごくおもしろいと思ったんですよね。ここなら自分で“やってみたい”と思ったことができるんじゃないか、と。だから正直、入社するまで何をやっている会社なのか、あまりわかってなかったです(笑)」

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求めていたのは「やりたい」を高速で実現できるフィールド

ベンチャーマインドを重視するトレンダーズ。その風土・考え方は岡藤さんの志向性ともマッチしていた。

「入社当初、どんな職種で働くかは決まっていませんでした。ぼくにとって職種ってあまり重要ではなくて。だから入社すぐは社内SEのようなことをやっていました(笑)社員のPCを用意したり、OSのアップデートに対応したり」

そんな時に持ち上がったのが、アプリ関連の新規事業立ち上げの話。

「代表である岡本が指揮をとり、アプリ事業を立ち上げることになりました。すぐに“やりたいです”って手をあげて。もちろん兼務のようなカタチではあったのですが、仕事は自分でつくるものだと思っていたし、願ってもないチャンスでしたね」

こうしてキャリアの軸足を「事業開発」へと移していった岡藤さん。トレンダーズのカルチャーについてこう語る。

「“やってみたい”がストレートに通る環境。根回しもいらないし、予算もすぐに降ります。たとえば、“1週間、調査をしたい”という時には業務を調整し、集中してもいい。自らサービスをつくり、営業してみて、手応えがあれば展開もできます」

ただ、口で“やりたい”というだけでは活躍できない。

「“やりたい”といったからには、自分でやりきる。責任を負う。やりきる意思をまわりに知ってもらう。その自由と責任を委ねてもらえる環境はすごく自分に合っていると思いますね。社長の岡本自身も同じメッセージを発信しているので、ブレもありません」

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失敗を経て。また次なる勝負へ。

こうして「事業をつくれる人材」としてのキャリアを歩み始めた岡藤さん。ただ、ひとつ前のプロジェクトでは大きな壁を経験することになった。それは彼が発案した動画プラットフォーム事業。予算も決して小さな規模ではなかった。

「はじめて自分主導で新規事業を任せてもらうことができました。当初は“成功しないわけがない”とさえ思っていた。ただ、その事業は約1年半でクローズすることになりました」

なかなか収益を生み出せず、事業計画を何度も練り直すも、積み上がっていく赤字。そのときのストレス、負荷は想像以上のものだった。

「営業のみなさんが必死につくってくれている既存事業での収益を、いつ黒字化するかわからない新規事業につかわせてもらっている。そして会社やビジョン、そしてぼくの“絶対に成功させる”といった言葉に共感してついてきてくれたメンバーたちもいる。本当にみんなに申し訳がないと感じていました。まわりを鼓舞しつつ、ミーティングの前にはトイレに籠るという日々が続きました」

当時のことをこう振り返る。

「事業計画とにらめっこして、どう売上をつくるか。赤字を減らすか。ここにしか目を向けられなくなっていました。そんな時に岡本から言われたんです。“何がしたいんだ?” “誰に喜ばれる事業をつくりたいんだ?”と。ハッとしたんですよね。売上をあげることが目的になっていて、自分の意志を見失っていたんです」

そして、この失敗は彼をひとまわり大きく成長させていくことに。

「正直、今も立ち直れているかといったら全くそんなことはなくて。ただ、ちゃんと恩返しする、取り返していくためには挑戦しつづけるしかない。もう一度、挑戦したいと思ったんです」

そこには、同社代表である岡本さんからの言葉もあった。

“ 失敗しても会社としてリカバリーする。失敗したらまた新しい事業でちゃんと収益をつくろう ”

「この言葉には本当に救われましたし、少しずつですが、前を向くことができるようになってきました。またこの経験で本当に多くのことを学ばせてもらえた。事業計画の立て方、アライアンス、そして自身に足りないスキルや考え方。事業としても初期投資を少なく、継続的に売上が上がるモデルでつくる。これは2016年にリリースした『mitayo.』にも活きたとところだと思います」

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レベルアップし、難関を突破する仕事に燃える。

もしかすると長い目で見たとき、彼が経験した失敗は「失敗」ではなく、「大きな成功」のためのステップと捉えることもできるのかもしれない。彼は「やる」という約束に対して、責任を負いたいと語ってくれた。

「中途半端でおわるのは、すごくかっこ悪い。やりきったといえる自分でありたいんです。そしてどれだけ打席に立てるか。リスクを負えるか。ここが成長の幅を決めるはず。であれば、挑戦しつづけたい」

失敗に屈しない、挑戦をしつづける。言葉にすることは簡単だが、貫くことは難しい。彼を駆り立てているものは一体何なのだろう。

「単純に楽しいから…やっているんだと思います。仲間を募って、みんなでレベルアップしていって、ゴールを目指す。ゲームといったら語弊があるかもしれませんが、プレッシャーのなかで真剣勝負ができるビジネスがすごくおもしろい」

目を輝かせ、こう語ってくれた岡藤さん。彼はさらに活躍のフィールドを広げるべく、グループ会社への出向、個人での営業コンサルティング業務(トレンダーズは本業に支障がなければ副業を認めている)などにも挑戦。事業責任者として、他社の事例から貪欲に学ぶ。

取材の最後には「トレンダーズで、もっと大きな事業をつくりたい」と語ってくれた。あくなき成長意欲、失敗をおそれない彼の挑戦は、これからも続いていくだろう。

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