約4万人の従業員数を誇るKDDIグループ。発足以降、17期連続で増益を達成し『企業別CM好感度ランキング』では4年連続で首位を獲得した(*1)。そういったKDDIのサービスを根幹から支えているのが情報システム本部のエンジニアたちだ。「大勢の人に利用されるサービスを提供できる、そのことにやりがいを感じています」と語ってくれたのが新田和也さん(28)。KDDIブランドを担うやりがいについて迫った。
非・通信分野での事業拡大を進めるKDDI。「ライフデザイン企業への変革」というメッセージを掲げ、様々な取り組みを行っている。
たとえばその一貫として進められているのが、スタートアップ・ベンチャーとの連携だ。2016年にはM&Aのため5000億円規模の資金を確保し(*2)、IoT分野を中心にスタートアップ、ベンチャー企業へ次々と投資・買収を仕掛ける。
さらには、新会社設立にも積極的だ。2018年に入ってからだけでも野村総合研究所、大和証券グループとともに、新会社を設立。2月には、大手通信事業会社の中で初となる資産運用事業への参入を発表し、話題を集めた。
次々と事業領域が広がる中で、サービスの根幹を担うシステム群の運用管理を手がけるのが、情報システム本部だ。現行サービスを安定稼働させながら、並行して新サービスリリースに向けた対応・整備を行う――担う役割は重要性を増している。
同部署では、どういった人材が活躍しているのか。今回話を伺ったのが、主任として顧客データシステムの運用・管理やシステム連携などを幅広く担う新田和也さん(28)。
「多くの人にとって身近なサービスを提供したい、そう思った時KDDIが選択肢に浮かびました」
KDDIを選んだ決め手をこう語る。彼のストーリーを通じて、同社で得られるキャリアやスキルを見ていこう。
※今回は非通信分野も通信分野も、両方携わる可能性があるポジションでの募集です。予めご了承ください
KDDIが提供するサービスの領域
auを利用する顧客は3900万、auスマートパス会員は1500万超。決済プラットフォームなどを基盤に、サービスの成長・拡大を進める。
・通信(携帯電話・スマホ、光インターネット、ケーブルテレビ、ルーター)
・ICTインフラ(ネットワーク、モバイル、クラウド、音声)
・コマース(「Wowma!」)
・エネルギー(「auでんき」「関電ガス for au」)
・金融(「au WALLET」「auのほけん・ローン」)
・IoT(「au HOME」「KDDI IoTクラウドStandard」、「KDDI IoTクラウド Creator」等)
・ビジネス支援(電話、光インターネット、PC、複合機、レイアウト変更)
学生時代は数理情報科学を専攻、プログラミングにものめり込んでいた彼。就職先を決める上で、システム開発会社やITコンサルティング会社という選択肢もあったはずだ。なぜKDDIでエンジニアとして働くことを決めたのか。
「日々新しいWebサービスが生まれている。そのすべての基盤には、通信インフラがある。より多くの人のためになる仕事は何か?そう考えた時に浮かんだのが通信会社でした」
auという通信インフラをベースに、エンタメ・ECといったさらに上の階層のサービスを提供していることもポイントだったという。
「今まではこういったWebサービスを享受する側でしたが、仕事を選ぶ中で “次は自分がサービスを提供する側になりたい” と考えるようになりました。さらに、一貫してWebサービスに関われるのがKDDIだと思ったんです」
こう語ってくれた新田さん、実際どのような業務を担当しているのだろうか。
「社内システムをはじめ、顧客・契約情報を管理するシステムなどの運用保守をしています。万が一障害が起きれば、数千万人という人に影響が出てしまう。何かあってからでは遅いからこそ、緊張感があるのは事実です。しかし、自分の仕事の先にたくさんのお客さまがいることが、大きなやりがいになっています」
通信インフラという視点で見れば、他にも選択肢はあったはず。その中でKDDIを選んだ理由とはなんだろうか?
新田さんが惹かれたのは「お客さま第一に考える」というKDDIのカルチャーだ。就職先を探す中、実際に同社で働く先輩社員と話をする機会があったという。
「そこで出会ったのは “良いものを提供したい” という想いで仕事に取り組む社員達の姿でした。特にエンジニアの方達からは“技術が好き” “いいサービスを提供するために技術を極めたい”という気持ちが伝わってきて」
幼いころからインターネットに興味を持ち、色々なサービスを利用してきた新田さん。続けてこう語ってくれた。
「言ってみれば、自分も利用者の一人。利用者として感じた視点を活かしながら仕事に取り組めると感じました」
『ワクワクを提案し続ける会社を目指す』と発表したKDDI。今後は「au WALLET」を中心にしたキャッシュレス生活やAR/VRといったサービスの提供も目指している。
「ここなら自分も楽しみながらサービスの提供者になれると思いました」
「若いうちから大きなミッションを任せてもらえる、そんな所も魅力と言えるかもしれません」
社内では、新入社員から役職者まで、肩書は関係なく担当サービスやミッションを持っている。28歳の新田さんは今までに大規模システムの連携・切り替えといった複数プロジェクトに参画してきた。
「基幹のシステムに手を入れれば、サービス面にも多かれ少なかれ影響は出てしまうもの。そんな中、どう影響を最小限に押さえ、お客さまに不便を感じさせないか。常にそれを第一に考えています」
特に、大規模プロジェクトの場合は部署を越えた仕事が求められる。
「営業やCS部門など、各部門の関係者を集める所からはじまります。プロジェクトを進める中で起こりうる事態やケースをすべて洗い出し、一つひとつ課題をつぶしていく。若いうちから大規模なプロジェクトに関われるのはKDDIならではと言えるかもしれません」
また、KDDIでは個人の挑戦を歓迎する社風もある。現在ミャンマー、インドネシアといった国でプロジェクトを進める同社。社員の多くは自ら手を挙げて海を渡っており、その中には20代半ばの社員も多い。いまやKDDIにおける挑戦のステージは世界に広がっていると言えるだろう。
さらに、新田さんに伺えたのはKDDIで活躍している人材について。
「運用エンジニアというとどこか “守り” のイメージがあるかもしれません。しかしKDDIはちょっと違う。プロジェクトを進める際は、チームや部署を越えて多くの人に働きかけながら、協力を得ています」
顧客にサービスを提供するためには、技術部門をはじめ、顧客の窓口となる営業やCS部門といった大勢の人が関わる。そんな中重要になるのが、周囲を巻き込みながらプロジェクトを推進する力だという。
「ロジックだけではなく、話し合いを重ねて、各部署の声を取り入れながらリレーションシップを築いていく。その結果として、新サービスのリリースや大きなシステム作業が無事に完了した時には、喜びも達成感も大きくなります」
そして取材は終盤へ。新田さんの仕事における原動力はどこにあるのだろうか。
「数千万人のお客さまの日常を支えている。その確信が、やりがいにつながっているのだと思います」
特に今は、新サービスに積極的に手を広げているフェーズ。新たな知識を習得する機会も多いそうだ。
「自分たちがサービスそのものを把握していなければ、現場で求められるシステムを提供できない。だからこそ、知識の更新は欠かせません。たとえば『auでんき』がサービスインとなる際は、ご家庭での検針の仕組みから契約の流れ、送配電の仕組みまで、イチから勉強しました。まだまだ知らないことばかりだな、と毎回実感しています(笑)」
顧客のため、日々努力を続ける新田さん。次に目指す所はどこか伺うことができた。
「今度は自分発信のシステムやサービス提供をできるようになりたいです。企画や開発にも積極的に挑戦していきたい。自分の作ったもので、皆さんがワクワクできたり、生活が便利になったり……KDDIのエンジニアならそういった体験をも届けられると思っているんです」
同時に「そのためには、まだまだ学び続けなければ」と語ってくれた新田さん。彼の挑戦はこれからも続いていく。
(*1)17年度企業別CM好感度 KDDIが4連覇、TOP3は携帯キャリアが初独占(オリコン)
https://www.oricon.co.jp/news/2109291/full/
(*2)KDDI「非通信」攻め 3カ年目標 食品・保険など取引2兆円に、M&Aに5000億円(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO02243980S6A510C1TI1000/