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2019年、化粧品メーカーがSDGs戦略を発表

化粧品メーカー×SDGs。資生堂、日本ロレアル、アルビオン…

掲載日:2020/02/17更新日:2021/02/18

化粧品メーカーがSDGsの取り組みを強化している。とくに2019年は各社が新たな戦略を発表。化粧品業界における「SDGs元年」とも言える年となった。今回は、とくに積極的な展開を見せる「資生堂」「日本ロレアル」「アルビオン」の3社に注目していこう。

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SDGsは企業経営に欠かせない存在に

まず、そもそも「SDGsとはなにか」簡単に紹介したい。

SDGsは、「持続可能な世界」実現のための国際社会の共通目標。2015年9月の国連サミットにて193の加盟国によって採択された。

具体的には、「貧困」「飢餓」などをはじめ、「ジェンダー平等の実現」「海・陸の豊かさを守る」といった17の目標によって構成。さらに成果を図るために232の指標が設定されている。

とくにSDGsの特徴と言えるのが、ビジネスを通じた社会課題の解決が前提となる点。企業経営に欠かせない要素として、世界各国の企業が戦略的な取り組みを進めている。

化粧品業界で進む、SDG

こうした社会背景の中、化粧品業界でも積極的な取り組みが進む。

とくに同業界では、以前よりCSR(企業の社会的責任)活動に積極的に取り組んできた企業も多い。近年では、各社が得意なSDGs項目に転換し、新たなビジネスや働き方につなげていると言えるだろう。

では具体的にどういった展開を手掛けているのか。資生堂、ロレアル、アルビオンの3社を例に見ていこう。

資生堂

資生堂は「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」を企業使命に定める。

2019年には、ビューティーカンパニーならではの社会価値創造の枠組みとして、マテリアリティ(重要課題)を設定。「森林の保全」「ダイバーシティ&インクルージョン」「廃棄物削減」など、18項目で構成した。

こうした中、日常生活や加齢で起こり得る肌悩みにとどまらず、「がん治療」にスポットを当てた動きも。がん治療の副作用や外見の変化に悩む方に向けたメイクテクニック動画や、がん経験者で肌悩みを持つ方のの“生の声”を動画とインタビュー記事で紹介している。

日本ロレアル

ロレアルグループでは、「森林伐採をゼロにする取り組み」や「2020年までにCO2排出量60%削減」といったSDGsを掲げている。

2019年には、同社の環境負荷の軽減における取り組みや社会的責任に取り組む姿勢が認められ、「国連グローバル・コンパクト・リード企業」に認定。サステナビリティへの継続的な改善や、より良い世界のために行動を起こせるリーダー的企業として世界的に認知されたといえるだろう。

アルビオン

素材にこだわった高級化粧品の開発を手掛ける、アルビオン。自社農場での有機栽培をはじめとしたトレーサビリティにこだわり、生産工場の品質チェックを徹底するなど、「安心」「安全」「信頼」に徹した製品づくりが特徴だ。

2019年には、植物原料の栽培や研究開発を担う子会社「アルビオン白神研究所」が秋田県誘致企業に認定された。SDGsとして地域活性へつながる化粧品づくりを目指す方針を示している。

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