掲載日:2021/09/22更新日:2022/08/03
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「気候変動」への危機感が世界で高まっている。たとえば2030年には、産業革命前と比較して気温が1.5度上昇するといった予測も(*)。同時に豪雨や洪水、干ばつなど災害のリスクも高まるとされている。こうした異常事態に、世界各国はどう立ち向かっていくのか。関連求人とともに、その動向を見ていこう。
環境リスクは、2021年も喫緊の課題に
世界経済フォーラム(WEF)は「リスク報告書2021年版」において、2021年のリスクの大部分を占めるのは気候関連の問題であるとした。影響の大きいグローバルリスクとして具体的に挙げられたのは、生物多様性の損失、人為的な環境破壊、異常気象など。
新型コロナウイルスによる影響は不可避であるが、5年、10年のスパンで見たときには極めて脆弱なものになる、というのが同フォーラムの見解だ。
すでに、世界各地では気候変動が原因と疑われる災害が続出。2019年にオーストラリアやアマゾンで起こった森林の大規模火災が発生。2021年夏には、米国の西海岸、ロシアのシベリア、ギリシャ、トルコ、イタリア等などで大規模な山火事は発生しているのも、記憶に新しいところだ。
こうした異常事態に、世界全体として解決に向けたさまざまな枠組みも定められる。たとえば2016年には、2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組み「パリ協定」を発効。約180カ国が批准し、温室効果ガス排出削減などの取り組みを進めている。
Amazon、トヨタ…民間企業で進む、環境対策
こうした中、民間企業による環境問題への取り組みも活発となっている。
たとえば2019年9月、ナイキは新たな環境ビジョン「Move to Zero」を発表。「2025年までにナイキのすべての施設を100%再生可能エネルギーによる電力で稼働する」「シューズ製造で出る廃材の99%を再利用する」など、具体的な5つの目標を掲げた。
またAmazonで言えば、2019年9月、パリ協定の目標を10年前倒しで達成する「気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)」に、世界で初めて署名。「2030年までに再生可能エネルギーの電力比率100%」「世界中の森林再生プロジェクトに1億ドルの投資」などの取り組みを発表した。
国内企業で見ても、トヨタが2050年までに新車のCO2排出量90%削減(2010年比)目標を掲げるなど、取り組みが進む。環境問題への対策は、企業戦略においても欠かせない要素になりつつあると言えそうだ。
コンサルとして、企業の環境対策支援を
こういった時代背景を受け、環境分野への取り組み支援をコンサルティングファーム・シンクタンクなどが行なっている。
たとえば、野村総合研究所では、データセンターにおける最新の省エネルギー技術の導入、自然エネルギーによるエネルギー使用の効率化などを推進している。
もう一つ、三菱総合研究所では、1991年に国内総合シンクタンクで初めて環境問題の専門組織「地球環境研究センター」を設立。社内の環境・エネルギー分野のスペシャリストを結集し、官公庁や民間企業に対する支援サービスを提供している。
同時に関連求人も多く見受けられるようになってきた。たとえば、「気候ファイナンスアドバイザリー【デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社】」、「気候変動(地球温暖化)分野の調査・コンサルティング【三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社】」といった募集も(2021年9月時点)。ぜひ実際の求人をチェックしてみてほしい。
(*)世界経済フォーラムのグローバルリスク報告書2021年版、依然として環境リスクが上位に
https://cehub.jp/news/global/wef-global-risk-report-2021/
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