今回は、「スポーツ×コンサル」求人に注目。一体、どういったミッションを担っていくのか。実際の求人とともに見て行こう。
2025年、スポーツの市場規模を15兆円へーーこれは2016年、「日本再興戦略」で政府が掲げた目標だ。2012年比でおよそ3倍の規模(2012年:5.5兆円 *)。スポーツをこれからの成長産業と捉え、官民一体でプロジェクトを推進していく方針だ。
その一つが「スタジアム・アリーナ改革」。これはプロスポーツ観戦などのビジネス基盤となる、スタジアム・アリーナの管理体制や構想計画手法を見直そうという動き。飲食・宿泊・観光などを巻き込んで、より「稼げる」施設をつくっていく計画だ。
このように、国家としてスポーツをビジネスとして捉え、成長させていく上で、コンサルティングファームは重要な役割を担っていると言っていい。
一例として紹介したいのが、NTTデータ経営研究所やIoT事業展開のウフル、追手門学院大学が連携して行った「スポーツ観戦における楽しさ・エンゲージメントの見える化」実証実験。2018年10月には、プロバスケットボールチーム「アルバルク東京」のホームゲームで顧客の「声」を計測・データ化する実験を実施した。リアルタイムに観戦者の体験を可視化し、盛り上がりの再現などに活用。顧客の体験価値を高めるスタジアム設計などに活かしていくという。
こうした中、スポーツに携わるコンサルティング募集も多く見受けられるようになってきた。その一例を見ていこう。
・新規事業を中心としたコンサルティングファーム
スポーツ領域における新規事業企画コンサルタントが募集されていた。AI・IoT・ビッグデータなどを活用し、スポーツ分野の新規事業立ち上げを推進していくという。
・ファイナンシャルアドバイザリーファーム
「スポーツリーグ・クラブの事業計画策定、それに伴うマーケットリサーチ」などを手がけるコンサルタントを募集。事業会社での経理、財務、経営企画、知財での1年以上の業務経験があれば、挑戦できる可能性があるようだ。
その他にも様々な求人が見受けられた。ぜひ実際の求人をチェックしてみてほしい。
(*)スタジアム・アリーナ改革ガイドブックースポーツ庁
https://www.meti.go.jp/policy/servicepolicy/guide201812.pdf