コロナ禍によって、あらゆるビジネスにおける「常識」は覆り、業界の構図は劇的な変化を遂げた。勝負の前提条件が更新されるなかで、独自の技術やプロダクトを持ったスタートアップが破壊的イノベーションを起こし、一挙に業界の「勝者」へと駆け上るーーこうした未来も容易に想像できる時代となった。今回はいわゆる「成長期」にあり、将来性があると期待されているスタートアップの求人をお届けする。とくに「2016年~2021年の間に設立」かつ「資金調達額が10億円超え」の基準を満たした企業に絞って見ていこう。
スタートアップでのキャリアを考える上で、設立間もなく多額の資金調達に成功する企業は注目すべき選択肢だといえるだろう。
なぜなら、こうしたスタートアップは、技術・プロダクトにおいて既に一定の評価を得ており、まさにこれから本格的に組織づくりを行ない、事業をグロースさせていく。あるいは核となるプロダクトを軸に、新たなプロダクト開発に乗り出していくタイミングに差し掛かっている企業も多い。
一定の下地があるなかで、「イチから」ルールや仕組みをつくり、組織や企業、マーケットを自身の手で牽引していく。市場価値の高い経験ができるチャンスも多くあるからだ。
たとえば、創業間もない企業では社内制度や業務フロー、さらには営業をはじめとした組織整備など、様々な点でまだまだ手つかずになっているケースも少なくない。こうした会社の礎となる組織やルール、仕組みづくりを担ってほしい、新たに採用するメンバーにはこうした役割が期待されることもある。マーケットの拡大や企業の成長とともに、様々な役割・ミッションを担える環境もあるといえるだろう。
では、実際にどんなスタートアップで募集が行なわれているのか。求人と共に見ていこう。
アカデミア発技術による社会課題解決に取り組むのが、ピクシーダストテクノロジーズだ。人間とテクノロジーとの間に介在し、空間を把握し、空間内での制御する領域を手がける。2020年5月には、コロナ対策ソリューション『magickiri™(マジキリ)』、空間開発ソリューション『KOTOWARI™(コトワリ)』をリリース。今後、さらに新しい事業を立ち上げていく。
こうした中、ゼロイチでビジネスのモデリングからデリバリーまで一気通貫で携わっていく「ビジネスディベロップメント」を募集していた。
設立 :2017年5月
従業員数:60名(2020年9月時点)
調達額 :2019年5月、約38.5億円を調達。商工組合中央金庫上野支店から総額10億円の期限一括償還型の融資契約を合わせると約48億4600万円。(*)
(*)第三者割当増資により総額約38億4600万円の資金調達を実施|PDT NEWS
https://pixiedusttech.com/news_20190523/
スマホ1台ででできるゲーム配信アプリ「Mirrativ」は、その便利さから、配信数・配信者数は国内最大級を誇る。今後、「エモモ」を中心としたアバターに関する機能の研究開発、新規事業の推進、グローバル展開などに取り組んでいく。こうした中、「Mirrativ」の改善、新機能の開発及び運用を担当していくiOSエンジニアなどの募集が行なわれていた。
設立 :2018年2月9日
従業員数:56名(2021年2月時点/正社員、契約社員のみ)
調達額 :2019年2月、総額35億円を調達(*)
(*)ミラティブ、総額35億円の資金調達を実施。TV-CMなどのマーケティング強化・グローバル展開・新規事業に積極投資 | PRTIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000033025.html
スマホなどの機器を用いて、開閉・管理を行なうスマートロック市場において、2018年に創業してすぐ頭角を表し、2019年にはスマートロック国内累計販売台数でNo.1に(*1)。今後は、スマートロックデバイス『bitlock』シリーズを初回として、スマートシティ・モビリティなどの領域で、新規プロダクト・サービスを開発していく。
こうした中、新規プロダクトを開発する「プロジェクトマネージャー」などのポジションで募集が行なわれていた。
設立 :2018年5月16日
従業員数:177名(2020/8/14現在)
調達額 :2020年1月に39億円を調達。累計約50億円(*2)
(*1)スマートロック国内累計販売台数調査で、株式会社ビットキーのbitlock LITEがNo.1に | PRIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000267.000033417.html
(*2)スマートロックをサブスクで提供するビットキーが39億円超の資金調達、ID連携・認証などの基盤も整備 | テッククランチ
https://jp.techcrunch.com/2020/01/23/bitkey-fundraising-3-9-bn-yen/
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」を掲げるUbie。同社が提供する「AI問診Ubie」は、AIによる事前問診により問診内容の充実化や診察業務の効率化を実現。医師の、電子カルテに記載を行う事務作業が大幅に削減するなど、医療機関の働き方改革を支援している。コロナ禍、2020年4月末に生活者向けサービス「AI受診相談ユビー」をリリース。生活者は自宅等で症状等を入力することで、適切な受診先・タイミングを調べることができるようになった。
こうしたなか、これまで蓄積してきたプラットフォームやデータを活かし、製薬会社や保険会社など関連する領域のステークホルダーと共に新しい事業を作っていく「事業開発」などを募集していた。
設立 :2017年5月
従業員数:71名 (Dev組織のみ。2021年2月現在)
調達額 :2020年6月に20億円を調達(*)
(*)Ubie、生活者と医療をつなげる事業を推進するため20億円の資金調達を実施 | PRIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000048083.html
「空飛ぶバイク」「ドローン」などの事業を手掛ける、エアーモビリティスタートアップがA.L.I.Technologiesだ。このほか、クラウド上で演算力を提供するSaas系サービス「BULLET RENDER FARM」を運営も手がける。こうした中、AI・創薬・ゲームの領域に対して演算力を提供するプロダクトの立ち上げメンバーを募集していた。
設立 :2016年9月
従業員数:80名
調達額:2019年11月に23.1億円を調達(*)
(*)ホバーバイク開発のA.L.I. Technologiesが23.1億円を調達 | テッククランチ
https://jp.techcrunch.com/2019/11/28/a-l-i-technologies-2-3billion/
>>>A.L.I. Technologiesの求人一覧はこちら
建設業界の下請け構造、ICT化の遅れ、高齢化…こうした課題に対して、テクノロジーで変革に挑むのが助太刀だ。建設現場と職人のマッチングサービスをはじめ、人材や金融、ECなどの多様なサービスを提供している。
こうした中、営業組織を立ち上げるフェーズに入るにあたり、「法人営業」などを募集していた。営業手法の開発、営業計画の立案から関わっていくという。
設立 :2017年3月30日
従業員数:28名
調達額 :累計約13億円(*)
(*)助太刀、新経営体制のお知らせ | PRIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000027771.html
「あらゆる機械を自動化し、世界の生産現場を革新するーーこれを掲げ、各業界ごとに適したソリューションを開発・提供するのが、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップDeepXだ。土木建設、食品加工、製造、港湾、農業等などの産業で課題となっている、労働力不足、熟練作業者不足、過酷作業などの課題。これらを、ここに分析し、AIをはじめ様々な技術を駆使して産業用ロボットから重機までの自動化に取り組む。こうした中、「ロボティクスエンジニア」を募集していた。
設立 :2016年4月
従業員数:19名
調達額 :2020年7月に16億円を調達(*)
(*)総額16億円の資金調達を実施いたしました。| DeepX infomation
https://www.deepx.co.jp/info/news20200731/
ユニ・チャームとボストン・コンサルティング・グループのジョイントベンチャーとして設立されたOnedot。中国最大級の育児動画メディア『Babily(ベイビリー)』を運営している。さらに、そこで培った中国マーケットにおけるデジタル戦略構築、ソーシャルメディアマーケティング、EC運営などのノウハウを日本企業向けに提供する、デジタルマーケティング支援事業を開始した。コロナ禍、越境ECのニーズは活発化。こうした中、日本企業へのデジタル戦略を支援していく「事業開発マネージャー」を募集していた。
設立 :2016年12月
従業員数:50名
調達額 :2020年5月に10.5億円を調達(*)
(*)中国育児メディア「Babily」運営、Onedotが10.5億円を調達 | BRIDGE
https://thebridge.jp/2020/06/chinese-media-babily-onedot-fundraised
ギフト特化型プラットフォーム『TANP』を運営するGracia。ギフトに品揃え、オプションにこだわることはもちろん、受注か発送までの作業全てを社内で完結できる体制を構築。ロジスティクスまで対応できることを武器に、10兆円ともいわれるギフト市場でNo.1プラットフォーマーの座を狙う。こうした中、「カスタマーサクセス責任者候補」「商品企画」などのポジションを募集していた。
設立 :2017年6月
従業員数:100人(アルバイト・パート含む)
調達額 :2020年7月に11億円調達(*)。(累計17億円)
(*)ギフトEC「TANP」運営のGracia、約11億円の資金調達を実施 | PRIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000033774.html
製造業向けカタログサイトやマーケットプレイスの運営のほか、2019年4月には新規事業として製造業向け営業支援ツール『アぺルザクラウド』をリリースした同社。こうした中、立ち上げ初期の『アぺルザクラウド』の新機能企画をはじめ、新規事業の企画に携わっていく「プロダクトマネージャー」を募集していた。
設立 :2016年7月
従業員数:50名
調達額 :2019年7月、総額約12億円を調達(*)
(*)シリーズBラウンド総額約12億円の資金調達を実施 | アぺルザニュースリリース
https://www.aperza.com/corp/20190731