INTERVIEW
日本アイ・ビー・エム|IBMコンサルティング事業本部 Hybrid Cloud Service

ハイブリッドクラウド時代に、高まる専門チームの介在価値。なぜ今、優秀なエンジニアがIBMに集まるのか。

掲載日:2021/11/30更新日:2021/12/07
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大企業をはじめとするIT戦略において、ハイブリッドなマルチクラウド環境はかつてないほど複雑化している。その課題を解決するのが、IBMが提供する「ハイブリッドクラウド・ソリューション」、そしてそれらを手掛けるのが、IBMコンサルティング事業本部のHybrid Cloud Service組織だ。コンサルタントのみならずアーキテクトやエンジニアも在籍し、提案から実装まで担う同組織にて、技術者として得られる経験・キャリアとは?中途入社者2名の声と共に見ていこう。

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IBMコンサルティング事業本部とは?
戦略コンサルティングから業務ITコンサルティング、システム開発・運用までを手掛ける組織。(2021年10月よりGBS(グローバル・ビジネス・サービス)から組織名を変更)。IBMコンサルティング事業本部の、Hybrid Cloud Service組織では、クライアントの事業戦略やIT課題をふまえたクラウドの活用戦略立案、導入に向けたロードマップ策定など、既存のIT資産を活かしたクラウド・ジャーニーを支援している。

高まる、「ハイブリッドクラウド」への市場ニーズ

大企業をはじめとするIT戦略において、今、大きな課題の一つとなっているのが、「クラウド環境の複雑化」だ。

企業は、現在提供されている各ベンダーのクラウドシステムサービスを、複数組み合わせて利用し、使い分けることで利便性を高めることができるようになった。その反面、複数ベンダーのシステムの利用による管理の複雑化やシステム開発の負担がかかり、 運用・管理すべきIT環境は高度化の一途を辿っているのだ。 

こういった市場動向を受け、ニーズが高まっているのが、IBMが推進するRed Hat社のコンテナプラットフォーム「OpenShift」を駆使したオープン・ハイブリッドクラウド・テクノロジーだ。

これにより、クラウド統合による標準化、効率化、そして拡張性を飛躍的に向上させていくことが可能だ。

さらに、同テクノロジーを用いることにより、様々な場所に格納されたデータを自在に操り、膨大なデータ管理・分析を「AI」で行っていくことが可能となる。そこで、IBMは世界的に有名なAIプロダクト『IBM Watson』などの技術を融合させていくことで、クライアントの「最短距離でイノベーション実現」をサポートする。

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とある米国のグローバルなデジタル広告代理店の事例では“正確な市場セグメンテーション・モデルを作成するためにAIを使用したい”というニーズに対応している。企業全体で大規模にAIを展開する上で、IBMと協力し、オープンな情報アーキテクチャーを備えたプラットフォームを構築。数百もの一次資料から30 年以上にわたって蓄積収集された膨大なデータ資産を効率的に統合・分析。IBM Cloud Pak for Dataによる、スケーラブルな機械学習アプローチをサポートし、大量の予測を推進。 わずか8 週間で開発されたモデルが、予想を遥かに上回る性能を発揮。さらにIBMと協力し、世界中の顧客に向けた、高性能AIモデルを構築するために、Red Hat OpenShift を使用し、AI モデルをデプロイするためのハイブリッドクラウド・アーキテクチャーを展開するに至ったという。データのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンスの確保を支援し、どこでも全く同じように実行できる環境へ。新規市場への即時参入、現地規制への対応など含め、競合他社よりも優れたビジネス展開を実現できた事例だという。

「プロフェッショナル」を育成するIBMの仕組み

なぜ、IBMでは優秀なプロフェッショナルが集まり、育つのか?ポイントは「世界最高水準の学習環境」だ。「教育に飽和点はない」といった創始者の考えのもと、全IBM社員が年間最低でも40時間を自らスキル開発に充てる「THINK40」を提唱。加えて、学びの習慣化を実現していくために、学習プラットフォーム『Your Learning』も提供している。

同プラットフォームでは、社員が時間や場所にとらわれず自分に「最適なパーソナライズされた学びを実践」することが可能。内容も日々最新にアップデートされていくため、市場に即した最適なスキルを無理なく身につけていくことができる。

さらに入社後、6ヶ月の間、配属される研修機関「IbD」では、新入社員がIBM社員として早期に活躍するための支援が行われている。IBMの中での立ち振る舞い方を身に付けることはもちろん、同時期に入社した「社員同士のネットワークづくりの場」としての役割も果たす。

様々な職種や組織の垣根を超えた横のつながりをもち、フランクに情報交換ができる関係構築をしやすい環境であるため、プロジェクト配属後にも、入社メンバーとの協業によるクライアントへの新しい価値創出につなげていくことができる。

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上図は、2019年にM&AでIBMグループ入りしたRed Hat社のコンテナプラットフォーム『OpenShift』。アプリケーションを「コンテナ」と呼ばれる環境にパッケージ化することにより、場所を選ばずにアプリを稼働することができるようになる。その他、IBMでは、IBMクラウドをはじめ、AWS、Azure、GCPなどを提供。昨今ではSAPやオラクル、Salesforceといった大手ソフトウエアベンダーと協働でカスタム開発も進めており、幅広い先進的なクラウド・ソリューションで顧客の本質的な課題にアプローチしている。そのため、クライアントのシステムのモダナイゼーションを推進していく。

ここからは実際に、中途で入社した社員による声を届けていこう。

中途入社者の声1|羅 英雄さんの場合

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羅 英雄(ナヨンウン)氏|ITスペシャリスト
IBMコンサルティング事業本部 Hybrid Cloud Service
日系SIでエンジニアとしてオラクルデータベースに関わるシステム開発に従事。今後はオンプレミスからクラウドの時代が来ると考え、IBMの開発手法「IBM Garage」「クラウド導入戦略」に惹かれ、2020年4月にIBMへ入社。ITスペシャリストとして、IBM Cloud、AWS、Azureなどのクラウド上でのコグニティブ/AIなどのAPIを活用したアプリケーション開発、オンプレミスで稼働するアプリケーションのクラウド移行などに携わる。

■やりがいは、「IBMだからこそ実現できる高いクオリティー」

エンジニアとしてクライアントにサービスを導入して、満足いただいた時にやりがいを感じます。入社してからいくつかのプロジェクトに参加し、その度にリリース、納品を行いましたが、非常に品質が高く、自分も満足できるものを納品することができ嬉しかったです。クライアントから、システムを使った感想やお礼などもいただけたときは、「認めていただけた」と感じられる瞬間でした。チームと共に、私個人としても成長している実感があります。

■入社して驚いたのは、「ビジネススピードが圧倒的に速い」こと

入社後、驚いたことが2点あり、1点はスピード感が求められる組織だと感じています。

業務面では、私が参加したプロジェクトは1件あたり2~3ヵ月ほどで、開発手法はアジャイルが多いです。前職で担当していたデータベースに関わるシステム開発は、1案件あたり1年以上かかる案件がほとんどで、領域も異なるため最初は壁を感じることもありましたが、優れた環境や優秀な同僚からのサポートもあって、成長を実感しながら壁を乗り越えていくことが出来ました。社内には技術分野ごとのコミュニティや勉強会があるため、スキルアップの意欲がある方は逃さず参加することをお勧めします。

もう1点は、キャリアアップに必要な資格や知識が明確に定められており、道筋がわかりやすいと感じています。昇進のタイミングが年に4回あるのですが、その都度、必要となる社内外のトレーニング受講や資格取得をしていきます。このスピード感は、前職時代とは比べ物になりません。その分、成長のスピードも加速していると感じます。

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■「Diversity & Incursion」の徹底と「柔軟なキャリア形成」

年齢、性別、出身に関係なく、自由にやりたいことができるカルチャーです。自分の思考やタイミングに合わせてスキル・キャリアチェンジをしていきやすい環境があり、随時自分の意志を上長に伝え相談しながら、キャリアを考えていくことができます。

私はITスペシャリストとして入社しましたが、アーキテクトにスキルチェンジしたいと考えており、次のプロジェクトからはアーキテクトとして参画予定です。企業によっては、入社時のポジション以外の部署・ポジションへの異動は叶わないケースもあると聞くので、自分の意思で自由にキャリアを都度考えていける環境はありがたいです。

IBMは優秀な仲間が多く、毎日が刺激的です。私にとって成長できる環境に身を置くことは非常に重要なことなので、またとない環境だと思っています。

中途入社者の声2|小野さんの場合

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小野昌子氏|ITアーキテクト
IBMコンサルティング事業本部 Hybrid Cloud Service
1社目ではシステムエンジニアとしてエアラインのシステム開発事業に従事。2社目はコンシューマー向けサービス主体の企業にて、ISP事業及びクラウド事業における経営戦略、IT戦略に携わる。よりクライアントに向き合う仕事をしたいと考え、IBMへ参画。アーキテクトとして、IT戦略(クラウド化、モダナイゼーション)立案支援に関わる。

■「小野さんのおかげ」と言ってもらえる醍醐味

クライアントから「小野さんのおかげで実現できそうな気がしてきました」といった言葉をいただいたときは嬉しかったです。

私が担当しているITアーキテクトというのは、クライアントと会話を重ねながら、会社全体のIT戦略を検討していくポジションです。具体的には、クライアントのあらゆる部門の方と横断的にインタビューをしながら各部門の役割の整理をし、「あるべき姿」をつくりあげていくサポートをしています。

大切なのは、表面的な課題解決ではなくて、根本原因をつきつめ、どういった打ち手で変革できるか考えること。クライアント自身も気付いていない根本の課題が見つかるまで、分析しては会話をし、一緒に整理をしていきます。簡単ではないですが、根本原因を発見して問題解消のためにクライアントと同じ方向を向けていると思えた瞬間は、この仕事の醍醐味かもしれません。

小野さん差し替え

「クライアントの企業全体のIT戦略をみていくアーキテクトですので、クライアントからは、「自分たち以上にうちの会社を理解してくれている」といった言葉をいただくこともございます。また、クライアントは自部門のことは理解していても、他部門に関して把握されていない場合がありますので、そういったとき、私たちのような全体を見ていくアーキテクトの介在価値を感じます」と語る小野さん。

■IBMにはプロフェッショナルと協業して、自身の知見が飛躍的に向上する環境がある

毎回のプロジェクトごとにメンバーが編成されるIBMでは、経験したプロジェクトの数だけ、自分とは違う専門性を持つメンバーと出会い、自分の知見を広めていくことができます。例えば、プロジェクトにはRed Hat OpenShiftやコンテナ開発のエキスパート、各種クラウドサービスのエキスパート、クライアントのクラウド導入におけるロードマップを描くコンサルタントなどが在籍しておりますので、非常に刺激的であり、良い意味で驚いた点です。

前職時代は、流動的にチームメンバーが変わるという経験はなかったため、入社当初は正直不安もありましたが、むしろ進めやすいと感じています。メンバーそれぞれが「プロフェッショナルである」という自覚を持ち責任を持ってミッションを全うしているため、お互いを尊重し、感謝をするということが当たり前に行われている。IBMならではといえるかもしれません。

また、ジェンダーの壁はないですし、ライフステージの変化に合わせて柔軟に働ける環境があるため、長期的なキャリアを描きやすいと思います。例えば、夕方に会議があってお子さんのお迎えの時間と重なってしまったときは、携帯からつないで会議に参加される方もいます。そうした状況を周りも当たり前のこととして受け入れているので、安心して働けるのではないでしょうか。

■グローバルの最新事例、研修、社員同士の知見にアクセスできる

教育制度は、本当に手厚いです。会社として最低でも年40時間の学習が義務付けられていますが、私はプログラムをフル活用しており、すでに10か月で120時間に達しています。

いつでもアクセスできる学習プラットフォーム『Your Learning』は、様々なスキルやその時々の潮流に合わせたコンテンツが非常に充実しています。古いものが積み重なっているわけではなく、その時々よって内容がアップデートされるので最新技術を身に着けられます。e-Learning以外にもWebツールを使用した研修やワークショップ、事例紹介も、社員がそれぞれに知見を共有するサイトもあります。学ぶ意欲さえあれば、自分次第でどんどん知見を広めていける環境です。デフォルトで会社がここまで用意しているケースは、なかなか無いと思います。

今後も、仕事を通して大手企業をはじめとしたクライアントの成功をサポートしていきたいですし、より良い社会の実現に貢献していければと思っています。

私は仕事とは「社会に貢献すること」と捉えているのですが、自分一人で社会に対して直接できることって限られます。そのため、IBMで色々なクライアントのために、IBMのメンバーと一緒に、社会にインパクトを与えるような仕事をしていきたいです。今一番世の中を変えうる原動力は「IT」であると信じているので、そういう仕事に携われて幸せだと感じています。

 

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