INTERVIEW
サステナブル・ラボ|代表取締役 CEO 平瀬錬司

サステナビリティの可視化で、未来を拓く。SDGs×データサイエンスの先駆者「サステナブル・ラボ」の挑戦

掲載日:2022/06/17更新日:2023/04/07
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多くの企業でESG / SDGsへの取り組みが活発化し、経営戦略に組み込まれていく中、新たな課題が出てきている。それは、ESG / SDGsといった社会・環境貢献の取り組みが定性的であり、客観的に判断しづらいことだ。そんな中、この課題に取り組む「サステナブル・ラボ」が躍進している。彼らが挑むのは、これまでブラックボックス化されてきたESG / SDGsなど「非財務情報」の可視化・インフラ構築だ。その先に見据える未来とは? 代表である平瀬錬司さんにお話を伺った――。

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ESG / SDGsなど「非財務情報」インフラ構築へ

先が読めないVUCA時代ーー企業におけるESG投資への対策、サステナビリティ経営の重要性が日増しに高まっている。一方で、そこへの課題も少なくない。

「ESG / SDGsなど非財務情報はわかりやすい一元的なルールがまだ定まりきっていないため、専門家でも複雑な情報収集・分析が必要になり、気軽に使えるデータインフラも限られています。また、そもそも何からESG/SDGsへの取り組みを始めたらいいのかわからないという事業会社も多い状況です」

こう解説してくれたのが、SDGs × データサイエンスで最先端の事業を行う「サステナブル・ラボ」代表の平瀬錬司さんだ。ESG / SDGsなど「非財務データ」の見える化に特化し、ジャパンメイドの非財務データバンク「TERRAST β」を開発・提供。国内だけではなくグローバル規模で展開も進めるなど、非財務データプラットフォーマーとして注目を集める。

「これまでの資本主義社会では、経済力(=強さ)だけで企業価値が判断されてきましたが、これからは、社会・環境貢献(=優しさ)の視点も含めた新しい企業価値が主流となります。そして、今後はあらゆる経営者、全てのステークホルダー、更には個人までもがESGを意識し、意思決定・行動していくことが当たり前になります。そこに対し、ビッグデータ・AIで可視化することによって、一人一人にとっての“良い企業”の納得解をつくっていく。それが、我々の使命です」

彼らが目指すのは、ビジネスにおける収益性などの「強さ」、そして社会・環境貢献といった「優しさ」、この両方を併せ持った「強く優しい」企業を世の中に増やしていくこと。

「良い企業をきちんと照らし、世の中のあらゆる企業が「強く優しい」企業を目指していく。そのための地図やモノサシを提供していきたい」

こう力強く語ってくれた平瀬さん。サステナブル・ラボが提供するソリューションの概要、そしてその先に見据える未来、志を追ったーー。

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平瀬錬司(ひらせ れんじ)
サステナブル・ラボ株式会社 代表取締役。大阪大学理学部卒業。在学中から環境、農業、福祉などサステナビリティ領域のベンチャービジネスに環境エンジニアとして携わる。これらの領域において2社のバイアウト(事業売却)を経験。2019年に同社を立ち上げ、サステナビリティ×データサイエンスを軸に、自治体や企業の環境・社会貢献度をAIで数値化した非財務データバンク「TERRAST β」等を開発。真に"良い企業"が照らされる社会の創成を目指す。京都大学ESG研究会講師。

最先端のESG/SDGsデータバンクを提供

全ての投融資判断・経営判断がESG化していく。そういった流れの中、ESG/SDGsなど「非財務データの可視化」が求められることは想像がしやすい。一方で、そのための課題は山積みだ。

「自社のサステナビリティへの取り組みを、どう活用すればいいのか。どうお金にしていくのか。理解や実態が追いついていないケースがほとんどかと思います。そこで必要となるのが、まずは現状を把握すること。つまり、定量的に見える化することです。そうすれば、次の打ち手がわかります」

この見える化がサステナブル・ラボの強みだが、それらをどう実現しているのだろう。

「非財務データサイエンスは、サステナビリティ × 金融工学 × データサイエンス、この3領域における高い専門性が求められます。そこでアジアトップクラスの専門家の方々とネットワークを構築し、連携を可能にしました。その先駆者として、自社プロダクトである非財務データバンク「TERRAST β」を展開しています。ここが大きな強み。先行優位な状況を作れていると思います」

同社が展開している「TERRAST β」はどういったものなのだろう。

「SaaS型のESG/SDGsデータバンクです。解析項目は、事業におけるCO2排出量、水の消費量、再生可能エネルギー使用量、女性管理職の割合、残業時間、取締役会の出席率など、いわゆる非財務データで大半を構成しています。財務データからだけでは分からない、企業の環境・社会貢献度を可視化できるため、活用のシーンが広がっています」

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最先端のSaaS型の非財務データバンク「TERRAST β」。1社あたり700-800項目もの非財務データを集め、AIによって解析・可視化。誰もが簡単に企業の非財務データにアクセスできるシステム。2022年6月より事業会社向けのESG/SDGs経営の可視化支援プラットフォーム「TERRAST for Enterprise β」をリリース。グローバル展開も始めている。

今がまさに急拡大フェーズ。CxO候補などを募集へ

そういった時代の追い風を受ける中、組織強化が急務となっていると平瀬さんは語る。CxO候補をはじめ、重要ポジションでの募集も行なっていく。

「2019年に事業を興し、今まさに事業、そして組織が急拡大フェーズへと入りました。いかに「チーム経営」への転換を図り、底上げができるか。これまではいわば「全員野球」だったので、目が行き届く規模感、全員のピュアな熱量、フラットな組織文化を強みとしてきました。いかにこの良さを残しつつ、規模感、スピード感を求めていけるか。組織として数十名、数百名規模に拡大し、事業が2倍、5倍、10倍へと成長していく。その上で想定されるあらゆる業務を、チーム内外を巻き込みながら戦略的に推進し、組織体制づくりを牽引していただける方を求めています。また、事業として「強く優しい」社会の創生を目指しているので、組織としても「強く優しい」チームを目指しています」

その役割や担うやりがいについて、こう補足をしてくれた。

「まさに急成長・急拡大のフェーズ。組織拡大を目指していく上で想定されるあらゆる業務に携わることができ、この経験は必ずキャリアにとってもプラスとなるはずです。さらにサステナブル・ラボの特徴は、多国籍なメンバーが揃っていること。社会を良くしながら意義のある仕事がしたい、そういった想いを共有しています。ミッションである「あらゆるサステナビリティを認め合える世界に」に共感した優秀なメンバーが、国境を越えて結束しています。こういった稀有なフィールドで、グローバル規模でのビジネス構築、ゼロイチを経験できる点は大きな価値だと思います。壁にぶつかりながらも、楽しみながら、より大きな成果を生み出していく。ぜひここを楽しめる方と一緒に働いていきたいですね」

現在7カ国・20名ほどのメンバーが在籍しているサステナブル・ラボ。メンバーの前職もコンサルファーム、金融機関、アカデミア、省庁、出版、教育、ITベンチャーなど多様だ。

「サステナビリティ分野で事業を推進していくため、それぞれの分野でプロフェッショナルを発揮できる、多種多様なメンバー構成になっています。それぞれの価値観が異なることを前提に、プロフェッショナルとして自分の意見をしっかり伝えるオープンコミュニケーションを心がけているチームです。スタートアップでしなやかに動ける柔軟性、ダイバーシティの高い組織でそれぞれの個性や価値観を尊重できる力を持っている方は、よりフィットするはずです」

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資本主義をアップデートし、「強く優しい」社会の創生を

そして伺えたのが平瀬さんご自身の仕事観、志=アンビションについて。

「私たちは、従来の資本主義社会の中で、気候変動やパンデミック、貧富の偏り、ジェンダー不平等…さまざまな歪みを生み出してきました。今後求められるのは、経済性だけではなく、環境性や社会性をも高次元に併せ持つ「義利合一」というあり方だと考えています。また、「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」という言葉があります。資本主義社会に当てはめると、経済効率は「強さ」かもしれない。儲からなければ事業は継続・成長できず、何も成すことができない、と思われてきました。ですが、私は、そういった「当たり前」にドロップキックしたい。気候変動、貧富の格差、ジェンダー不平等など複雑な問題が数多くある以上、「強さ」だけを追い求めていたら、地球環境が壊れ、人々が疲弊してしまいます。私たちはそのことを十分に理解しているはずです。だからこそ資本主義をアップデートし、「強く優しい」社会の創生を目指したい。世界を1ミリでも救った、人々を1ミリでも笑顔にできた、そう確信して生涯を終えたい。多くの事業家や投資家、ビジネスパーソンが一度は抱きながらも諦めて捨てていくであろう、そんな素朴で愚直な想いから逃げずにいたいです。その結果として「強く優しい社会」を1ミリでも引き寄せる事業をつくっていく。これが私の志=アンビションです」

サステナブル・ラボのカルチャー・働き方について

資本主義をアップデートし、「強く優しい」社会の創生を目指すサステナブル・ラボ。「強く優しい」組織を掲げ、さまざまな制度、カルチャーがある。その一部を平瀬さんに紹介いただいた。

・人事評価「強さ優しさ」レビュー
これまでの資本主義で評価されてきたのは、市場価値が高いとされるような、いわゆる「強さ」を持つ人間でした。これから求められるのは、新しい未来を創る「強く優しい」人間だと考え、独自に「優しさ」も軸にした人事評価を設計し、日々アップデートしています。

・「照らしんぐ」
非財務データバンク「TERRAST β」は“良い”企業を「照らす」ことを軸にしています。組織としてもメンバーを「照らす」ための取り組みも実践中。毎週月曜の全体ミーティングでメンバー一人ひとりの良いところを評価し、感謝を伝える取り組みです。本人が前向きになれることに加え、チーム全員が月曜日からポジティブな気持ちで業務に臨めるようにしています。また、チーム外のメンバーの働きぶりを知れる等、良い機会になっていると思います。フルリモートで対面コミュニケーションが少なくなりがち。だからこそ、こういったコミュニケーションを工夫し、どんどんアップデートし、組織を強くしたいと考えています。 

・世界中からリモートワーク可能
リモートワークを基本とし、ご自宅での仕事が可能です。もちろん、出社も選択可能です。海外在住のメンバーも在籍しており、世界中から業務に参加いただけます。

・フルフレックス
フルフレックス制を採用しています。メンバーの4分の1は、子育てをしているため、保育園の送り迎え、子どもが急に熱を出して病院に行かなければならないなど、業務を抜ける事態が生じることもあります。責務を果たした上での個々の事情に応じた働き方が可能です。

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