2022年4月、2030年までにEVやソフトウェアに5兆円を投資すると発表したHonda。EV領域を軸として攻勢をかける同社は、現在更なる成長に向けて積極的に採用を行なっているーー。同社の概況や募集内容について見ていこう。
自動車・バイクをはじめ、「宇宙」「コネクテッド」「農業機械」「小型ジェット」など多角的なものづくりにおいて技術を発揮しているHonda。
全事業合わせて世界中の約2500万人に商品・サービスを届ける世界最大のエンジンメーカーだ(*1)。
そんな同社が特に今後の使命として掲げるのが、2050年までのカーボンニュートラルの実現だ。モビリティの電動化を加速させ、再生可能エネルギーの活用、資源循環の実現などのものづくりの取組み全体を通じ、環境負荷ゼロを目指す。
そのための取組みは、既に始まっている。
2021年には40年までの脱ガソリンを宣言。新車販売を全て電気自動車(EV)か燃料電池車(FCV)にするとした。
さらに、2022年4月には、30年までにEV/ソフトウェアに5兆円を投資していくと発表(*2)。同時に、世界でEVを30車種を揃えていくことを打ち出した。
数年後には100万円台の軽EV、SUVのリリースを予定しているほか、さらに新たな価値創出を目指し他社との協業も積極的に展開。GMとの連携に加え、2022年3月にはソニーグループとEVの共同出資会社を設立している。まさに、Hondaの本気が見て取れると言えるだろう。
事業としては、二輪事業や四輪事業はもちろん、パワープロダクツ、航空機及び航空機エンジンなども展開。2021年度の連結業績によれば、二輪・四輪以外での事業収益が20%以上を占めており、事業の多角性が見て取れる。2022年4月には、EV以外も含めた研究開発費全体では約8兆円を投じる(12年3月期~21年3月期までの10年間の研究開発費は約7兆円)としており、EVだけでなく全領域に投資していく姿勢を示している。
もう1つ、注目したいのが、変革に向けた社内体制の見直しも推し進めている点だ。
その一例と言えるのが、2022年4月に発足した事業開発本部だ(*3)。
同部署の目的は
・電動事業開発、新事業開発、ならびに複合型ソリューション事業の機能強化
・ソフトウェア開発の機能強化
・電動コア技術開発の機能強化
など。
ハードとソフト、サービスを融合し、新たな価値を創造していく。電動化、デジタル時代に対応した、事業本部と地域本部のオペレーションを進化させるとともに、既存領域の事業運営体制の統合による体質強化をはかっていく。
こうしたなか、2022年11月現在、同社では新規事業領域を担う新たなメンバーを複数ポジション募集している。
・【新規事業企画】自動車×IoT|サブスクリプションサービスの立ち上げメンバー
・【水素・燃料電池事業の戦略設計】新規事業の企画・推進
・【自動車業界のDX】新規事業開発:デジタルサービス事業設計
・データサイエンティスト(コネクテッド領域/東京)
・iOS/Androidアプリエンジニア(コネクテッドサービス/東京)
ほか
いずれも、新規事業領域での募集が多く見受けられた。0→1フェーズの事業立ち上げを経験のあるメンバーも求められており、チャレンジングな経験を積んでいくことができそうだ。
興味を持った方は、ぜひ求人と合わせてチェックしてみてほしい。
参考:
(*1)社長メッセージ|Honda
https://www.honda.co.jp/guide/message/
(*2)ホンダ、EVに10年で5兆円投資 30年までに世界で30車種|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1215I0S2A410C2000000/
(*3)組織運営体制の変更について(2022年4月1日付)
https://www.honda.co.jp/news/2022/c220218b.html