今回取り上げるのが、スポーツ領域における募集について。中には、プロスポーツ運営企業での採用も見受けられた。実際の求人とともに、動向を見ていこう。
2025年、スポーツ産業の市場規模を15兆円に拡大するーーこれは2016年の「日本再興戦略」で政府が掲げた成長目標だ。2012年から3倍近くの規模となり、スポーツを成長産業へ転換させるための支援に本格的に乗り出した(*1)。
こうしたなか、新たなプロリーグが立ち上がるなど新たな動きが見られる。たとえば、2016年9月には、バスケットボールのプロリーグ「Bリーグ」が開幕。ナショナルリーグ(NFL)、bjリーグという国内2つのトップリーグが統合された。
入場者数や事業規模は右肩上がりの成長を遂げ、2018ー2019シーズンは259万人の来場者数を記録。事業収益は300億円を突破した(前年比118% *2)。
同リーグの成長の背景にあるのが、デジタルを駆使した新たなビジネスモデルでの展開だ。
たとえば、「チケット販売」「中継放送」「スポンサー」「グッズ販売」の収入源の柱を、スマホ1台で完結できる仕組みを構築。さらにCRM(顧客管理システム)の活用で、チケットを入手しやすくしたり、新規ビジネス創出につなげたりといった取り組みが行なわれている。
その他、NPBやJリーグ、さらに2018年に立ち上がった卓球のプロリーグ「Tリーグ」でも、新たなビジネスモデルの創造、展開が進む。同時に既存のビジネスにとらわれない新しい発想を持った人材も求められているといえるだろう。
異業界で経験を積んできた人材を求める求人も少なくない。ぜひ、実際の求人をチェックしてみてほしい。
(*1)文部科学省発表資料
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/018_index/shiryo/attach/__icsFiles/afieldfile/2017/10/30/1397212_001.pdf
(*2)Bリーグ発表資料
https://www.bleague.jp/files/user/news/pdf/20200212_Monthly%20Marketing%20Report_Feb.pdf