INTERVIEW
インダストリー・ワン

「三菱商事」発のコンサルファームで挑戦を――28歳、専門商社の営業からコンサルに転向した彼の決断

「三菱商事の新規ビジネス構築の要素もある。ここは大きなやりがいですね」こう語ってくれたのが、秋好 颯太さん(28)。2021年に三菱商事による DX新会社として設立された「インダストリー・ワン」にてコンサルタントとして働く。前職は専門商社の営業。転職の背景にあったのは「汎用的なビジネススキルをつけたい」という想い、そして「レガシー産業にDXで産業変革をもたらしたい」という志だった。

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インダストリー・ワンについて
▶2021年6月に設立。ビジョンは「DXの社会実装をリードする」
▶三菱商事がもつグローバルかつ多業種にわたる産業知見、ICT技術を集約し、広くパートナー企業と連携できることが強み。
▶企業個社の課題解決だけでなく産業構造や業界特有の商慣習の変革に貢献し、社会課題の解決に挑む。
▶三菱商事が対面している様々な産業領域(エネルギー、リテイル、食品、ヘルスケア、都市開発、モビリティ、電力、化学品、金属資源、産業プラント、物流等)のDX案件だけでなく、今後更に幅広い顧客と産業領域のDX推進に取り組む予定

きっかけは、レガシ―産業に感じた“もどかしさ”だった

前職の仕事内容から伺ってもよろしいでしょうか?

新卒で専門商社に入社し、5年にわたり営業として働いていました。入社以来ずっとアパレル業界を担当し、業界のことには詳しくなりましたし、対面での営業スキルも磨けました。一方で、日々向き合う業界構造やビジネスモデル・商流は同じですし、大きな変化はない。安定はしていたものの、それ以上の飛躍的な成長は難しそうだったのも事実。より汎用的なビジネススキルを身につけたい思いもあり、思い切って環境を変えてみようと思うようになりました。

そして特に興味をもったのが、コンサル業界でした。というのも、私が営業として向き合っていたアパレル業界は、各社業績が厳しいなかコスト高に揺れ、業務効率化が喫緊の課題。ですが、なかなかDXがもたらされていない。ここに対して何かアクションを起こしたい気持ちがあったものの、イチ商社の営業という立場では難しかった。いっそコンサルなど第三者が介入すれば変革をもたらせるのではないか、と考えていました。そのため、コンサル業界に絞って転職活動を始め、大手コンサルファームを含めて数社受けていました。

インダストリー・ワン01

「対面でのコミュニケーション力などは前職で磨くことができたので、次は論点設計やドキュメンテーションスキルを磨きたかった。コンサル業界であれば、それらを体系的に身につけられると思いました」と秋好さん。

少人数の新会社「今ならコアメンバーになれる」と思った

コンサルのなかでも、インダストリー・ワンの決め手はなんだったのでしょう?

単純に「ここなら幅広い経験を積めて、早期から成長できそう」と思ったんです。親会社である三菱商事は幅広い産業を展開しているので、物流、食品、鉄鋼などインダストリーに関係なくあらゆる領域に携われるチャンスがある。海外で働けるチャンスもある。そのうえ、まだ少数の新しい会社なので、今入社すればコアメンバーとして参画できる。新人の自分でも何かしらの役割が与えられやすいのではないかな、と。

大手コンサルティングファームも受けており、そちらも惹かれる部分はあったのですが、大手コンサルファームに転職した知り合いからは、産業ごとの縦割りの組織となっているため最初にアサインされた業界に特化した形でキャリアを積んでいく人が多いこと、人数も多いためアサイン待ちもあることなども聞いていました。私としては、より早く打席に立って経験を積める環境を求めていたので、インダストリー・ワンがより魅力的に映ったんです。

また、選考のなかで、クライアントの幅が広い分、多様な業界の経験・スキルをもつ人材を集めていると知り、自分のもつアパレル業界の知見もどこかしらで活かせそうだと思いました。個人的には、前職も商社だったので、ビジネスの流れに関してはある程度イメージができていた安心感も大きかったように思います。知れば知るほど、自分のなかでしっくりと来る感覚があり、インダストリー・ワンに決めました。

インダストリーワン図

三菱商事のDX中核を担う、プロ集団

三菱商事のバックグラウンドをもつコンサルティングファームというのは、ユニークな立ち位置だと思いました。まず、インダストリー・ワンに求められる役割から伺ってもよろしいでしょうか?

端的に言えば、三菱商事のクライアントに対するDX支援を行っていく。さらに、それらの支援を通じて、三菱商事の新規ビジネスの創出、ひいては業界の変革につなげていく。これがインダストリー・ワンに求められていることであり、いわゆる一般的なコンサルティングファームと決定的に違う点だと思います。

私が現在関わっているのが、物流領域のDX推進プロジェクト。物流業界全体を変革していく上で、その鍵を握るプロジェクトです。いわば、壮大なビジョンの実現に向けたファーストステップとも言えます。

まず、物流企業様は人手不足と労働時間を減らしていかなければならない課題に直面されています。より一層、限られた人数で効率的に進めていくことが求められる。そこで、これまで人の頭だけで考えていたことをデータで可視化し、独自のツール・AIの導入により業務の最適化、コストダウン、売上アップのための施策に落とし込んでいきます。

そして、こうした個社の最適化を行っていくなかでは、三菱商事に物流企業の貴重な「データ」が集まってくる。三菱商事が取引する物流企業各社で、最適化を進めていくことができればそれこそ膨大なデータを取得でき、三菱商事としてもデータドリブンでの新規ビジネス創出が容易になる。たとえば物流企業全体を取りまとめるような巨大なプラットフォームを構築したり、さらにはそこで新たなサービスを展開していく。そういった、「物流業界全体の最適化」につなげていける道筋が拓けるかもしれない。実現すれば、業界全体にかなり大きなインパクトを与えるはずです。

個社の最適化だけではなく、業界全体の最適化にまで踏み込んでいく。インダストリー・ワンが担うのは、そういう仕事だと思います。

この仕事のやりがいを教えてください。

三菱商事が手掛けるプロジェクトゆえの、スケールの大きさですね。自分の仕事と「業界の変革」が地続きであるという意識をもって働ける。物流企業様から「秋好さんたちのおかげで、少しずつつ事態が好転しています」というお声をいただくと、率直に嬉しいという気持ちと、「物流業界の変革」という壮大なビジョンの実現の一端を担っている、という気持ちを感じられます。

また、自身の成長もやりがいにつながっています。特に入社してから変わったと感じるのが、「マクロの視点」をもてるようになったこと。前職時代は、商談相手となるのは現場スタッフの方々だったので現場のことが理解できていれば対応できましたが、現在向き合っているのは物流企業の経営層。どこに論点があり、どういった整理の仕方で伝えれば最も適切に伝わるか、非常に考えるようになりました。

とはいえ、まだまだ未熟。1人でできることは少ないです。各ステークホルダーを巻き込み定期的なすり合わせを行うなかで目線を揃えるほか、社内の先輩方のの考え方・モノの見方を盗みながら、より俯瞰した目線を養えるように取り組んでいるところです。

インダストリー・ワン02

コンサル出身者だけでなく、事業会社出身者など、多様なバックグラウンドやスキルをもつメンバーが集結していることも魅力の1つ。「多様な経験をもつメンバーがそれぞれの知見を持ち寄り、互いに補いあいながら進めています。何かしら自分が貢献できることはないか、常に探し、自ら仕事を獲りに行く。そういった姿勢は大事にしていますね。また、コンサルタントだけでなく、デザイナーやエンジニアなどあらゆる領域におけるプロの仕事術、価値観を間近に見ながら働けるのも、他のファームにはない良さかもしれません」と秋好さん。

「DXの社会実装」に貢献したい

最後に、今後の目標があれば教えてください。

インダストリー・ワンは「DXの社会実装をリードする」をビジョンに掲げています。私としても、デジタルの力と人の力を融合させることで、現状の様々な問題を解決していく。そして、新たなビジネス価値を創出し、ビジネスそのものの変革につなげていくことに貢献していきたいです。

そのうえで、まずは、現在担当している「物流」における専門性を高めていきたい。物流はどの事業を進めるうえでも切り離すことのできないインフラ。いつか別のインダストリーの案件を進める上でも必ず今の経験・知見が活かせると思うので、しっかりと基礎を固めていきたいと考えています。そして、いつかコンサル業界を志すきっかけの1つにもなった、「アパレル業界への変革」に関わるような仕事にも挑戦できれば嬉しいですね。

どの産業も、社会・環境変化の影響を受けるもの。今後も様々な問題が発生すると思います。その都度、現状・課題を正確に捉え、最善の解決策を導き出していく。1つでも多く成功体験を積み、価値を感じてもらえるコンサルタントになっていきたいと思います。

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