INTERVIEW
経済産業省 経験者採用(中途採用)|飯田祐二事務次官 特別インタビュー

垣根を越え、“未来に誇れる日本”をつくっていく――経済産業省 事務次官 特別インタビュー

掲載日:2025/02/17更新日:2025/02/17

「未来に誇れる日本をつくる。」をミッションに掲げる経済産業省(以下、経産省)が、さらなる経験者採用(中途採用)強化を実施する。「産業・イノベーション」「通商・貿易」「資源・エネルギー」3つの政策を柱に、日本、そして世界の課題を解決する産業創出・振興へ。今回の募集にあたり経産省 飯田祐二事務次官の特別インタビューをお届けする。

より大胆な産業政策を打ち出し、実行していく

はじめに、近年、経済産業省が「経験者採用」を強化している背景について、飯田事務次官から話を聞くことができた。

社会が複雑化する中で、産業や官民などの「垣根」を越えて取り組むべき課題が増加してきています。社会変革の推進におけるハブ・仕掛け役となって、それらの課題を解決していくことが、まさに経産省における重要な役割の一つです。その実現のためには、多様な経験や知見を有する霞ヶ関の外で活躍してきた人材を必要としており、経済産業省では経験者採用の強化を図ってきています。

諸外国でも、国内産業の育成、国際競争力向上、環境問題などの社会課題解決に向け、政府が大規模な産業政策を打ち出しています。我が国がいかに世界と競い合い、今まで以上に大胆な産業政策を実行していけるか、重要な局面を迎えているところです。

日本経済に目を向ければ、ここ2年ほど賃上げの動きが見られ、国内投資においても1991年度以来、100兆円を超える規模となり、経済の好転が期待されています。日本経済が大きな潮目の変化を迎えている今こそ、「未来に誇れる日本をつくる。」という経産省のミッションを、強力に推進していく仲間を求めています。

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「日本経済が大きな潮目の変化を迎えている今こそ、「未来に誇れる日本をつくる。」という経産省のミッションを、強力に推進していく仲間を求めています。」と話をしてくれた飯田事務次官。

日本、そして世界の経済に良い影響を与えていく

中央省庁内でも先駆けて経験者採用に取り組み、その実績を築いてきた経産省。その理由についても聞くことができた。

経産省は中央官庁の中でいち早く経験者採用を導入し、採用された人材への支援も積極的に進めており、こうした取組が政府全体のワークスタイル変革取組アワードを受賞するなど、実績を積み上げてきています。経産省では幅広い分野を所管しており、扱う領域・範囲が広いため、外部の経験・知見を非常に重視してきた経緯があります。意外かもしれませんが、経産省は、出向者が3割近くを占める組織で、霞ヶ関外の経験を活かして人材が活躍するフィールドは元より多く存在しています。

具体的には、近年、日本のアニメや音楽、映画などは世界的にも注目されており、文化・コンテンツ産業にも力を入れています。もちろん、それだけではなく、半導体、通商、物流、エネルギーなど…そのフィールドは多岐にわたります。さらにいえば、AIやデジタルを使って世の中を変革していく分野もあります。プロジェクトを進めていく上でも国内外の民間企業、アカデミア、政府機関などと、さまざまな接点があり、横串的な政策課題に対応していく特徴もあります。例えば、GXや資源循環、保安・安全規制、科学技術、そして最近では経済安全保障、国際交渉の切り口でも政策課題に取り組んでいます。このように幅広い分野の政策課題に取り組む必要があることから、経産省にはあらゆる事業活動の経験、知見等を活かすことができる環境があります。何よりも「権力行使的な行政」だけではなく、企業活動と密接に関係し、働きかけていく行政分野が無数にある。だからこそ、様々なバックグラウンドを持つ方が多様な持ち味を生かして活躍できる組織だと言えます。

もう一つ、私自身これまでのキャリアにおいて人事に関わるポストを何度も経験しており、経験者採用の重要性を省内に伝えてきた立場でもあります。新たな評価制度の導入や、人材採用・育成のための特別なチームの立ち上げなどに取り組んできました。人事面でいえば、ある意味、経済や産業の最前線にいる民間企業が先行し、非常に努力し、変化・対応をしてきた領域。それらを近い距離で学び、取り入れてきましたし、これからも民間から学び、変化を取り入れていこうと考えています。

続いて、経験者採用において求める経験・能力、そして寄せる期待とは――。

それぞれの分野での経験と知見を持ち、経産省のミッション、ビジョン、バリューズを実現していただけることに大きく期待しています。また、経産省には規模やスケールが大きく、行政対象分野といった面でも非常に幅広く、大胆な政策を実行できるフィールドがあります。日本、そして世界の経済にまで大きな影響を与えるような政策を実現できる可能性もあるでしょう。大胆な政策を実行し、事業活動にインパクトを与えていく活躍をされることを期待しています。実際、半導体の分野において大胆な政策が進んでいますが、その中心で活動しているのは民間出身で経験者採用で入省した職員でもあります。経産省は非常に自由で、上下の隔たりなく意見が言える談論風発な組織でもあります。ぜひ民間から「変化」を持ち込んでほしいです。

また、得られる経験、キャリアでいえば、幅広い分野において他の省庁や国際機関、民間企業、アカデミアなど、さまざまなステークホルダーと仕事をしていくことになります。「世の中をどう変えていくか」という全体を俯瞰する視野、複雑な利害を調整していく調整力を身につけられる環境があります。同時に、さまざまな人と知り合う機会があり、そこで得られるネットワークもご自身のキャリアの糧となるはずです。省内の職員はもちろん、それぞれの分野の先端をいく優秀な方々と働くことで、自身を高めていく。ぜひ経産省を成長の舞台としていただきたいですし、そのための幅広く豊富な機会を提供していければと思います。もちろん長く経産省で活躍し続けていただけることに越したことはありませんが、もし経産省での経験を経て、活躍の場を広げ、外部に羽ばたいていく方がいたとしても、そこで得た知見をさらに経産省に持ち帰ってもらう。そういった循環の核となる、「社会のリーダーシップ養成機関」としての役割を果たしていくことを理想としています。

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経産省には「経産省を離れてもみんなで日本をよくしようという思いは続く」という「Greater METI」と呼ばれる考え方が根底にある。元官僚の「アルムナイネットワーク」を構築し、官民間の人材流動化を促進する取り組みも活発。退職者と現役職員の交流を通じ、外部で得た知見を国に還元する。民間企業では一般的なアルムナイネットワークを省内でも行なう先進的な試みとして注目される。※METI(メティ)は経済産業省(Ministry of Economy, Trade and Industry)の略称

進む、組織経営改革。政策プライオリティの明確化&生成AIの活用推進へ

経産省では「働きがい」と「働きやすさ」を高い次元で両立するため、組織を挙げて2023年6月より「組織経営改革」に取り組む。その概要とは。

さまざまな取組があるのですが、最も重要な点は、経産省としてのミッション、ビジョン、バリューズを策定し、その実現に向け、政策プライオリティの明確化、生成AI活用、キャリア形成支援の強化など重点テーマへの具体的な取組を強力に進めている点です。

「未来に誇れる日本をつくる。」というミッションも単なる飾りではなく、幹部から各政策担当者まで日々意識し、政策に携わっています。1年半経ち、確かな手応えを感じており、さらに力強く継続していく考えです。

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経済産業省のミッション、ビジョン、バリューズ(https://www.meti.go.jp/intro/mvv/index.html)

ミッション、ビジョン、バリューズを明確化し、政策実行や組織変革、そして経験者採用やその活躍するための環境整備へと落とし込んでいく。その取組自体、中央省庁内で先行していると言えそうだ。

非常に早くから経験者採用に取り組んできた省庁として、改めて人的資本の価値の高まりを実感しています。いかに優秀な方、多様な人材と共に働くことができるか。いかに魅力的な職場として見ていただけるか。常に模索をしてきました。多様な人材と共に働く上で、民間企業に倣い、組織としての共通言語を持つ。「働きやすさ」と「働きがい」、そして「成長機会」を高次で提供できる環境について真摯に考え、提供していく、そういった組織としてのアップデートに今後もより力を入れていく考えです。

最後に、ご自身が仕事において重視してきたこと、そして「応募者へのメッセージ」をいただくことができた。

まず私自身がこれまでの仕事において一貫して重視し続けてきたのが「人」です。常に「尊敬できる人」と仕事をしていきたい、といった思いを抱いてきました。幸運なことに、経産省ではさまざまな部署を経験しましたが、それが叶う環境がありました。もちろん、どのような仕事に取り組むかも重要ですが、「誰と働くか」も重要です。もう一点、私が大切にしてきたのは、ビジョンだけではなく「結果」を出すということです。私自身、日本における最大の課題は「経済」にあると考えています。公務員として、世の中を良い方向に変えることを目指し、客観的な分析や指摘に留まるのではなく、政策にし、実行していく。民間の方々がそれらを活用し、行動を変える。「結果」を出し続けていく。それが私自身の人生にとっても非常に価値があることです。まさに経産省は、様々な政策リソースとネットワークを使って日本経済社会に大きなインパクトを与え、貢献していくことができる場です。私自身、そういった仕事に共に取り組んでいく「次世代の社会リーダー」を迎えられることをとても楽しみにしています。「未来に誇れる日本を共に作っていきたい」そういった強い思いを持つ方のご応募を心からお待ちしています。

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