2025年3月、商社、IT、エンタメ・スポーツ、外資グローバル企業など、さまざまな営業・セールス職の求人募集を見受けることができた。活況にある営業・セールス職募集において「提示年収600万円以上」に限定し、注目の企業・求人等について見ていこう。
【目次】
商社・日系グローバル企業
エンタメ・スポーツ関連
IT・情報通信
外資グローバル企業
その他、急拡大ベンチャー・注目企業
▼編集部ピックアップ|今月の見どころ
・エンタメ、スポーツ関連では、プロスポーツクラブの「ビジネスプロデューサー職」、躍進する日系映像配信プラットフォーム企業のアライアンス営業職等が掲載されていた。高年収求人では営業経験・スキルを活かしつつ、新たな事業創出が期待されている。
・商社、日系グローバル企業に関連した求人では、専門商社・商社グループの求人が引き続き多く掲載されていた。国際業務の経験を積んでいきたい、といった方にとっても魅力的な求人募集となるだろう。
・IT・情報通信関連でいえば、外資大手、日本を代表する大手グループの求人掲載も。引き続き、重要テーマとなるDX推進・AIソリューションなどの領域で経験を積むチャンスがあるはずだ。
※こちらは「2025年3月時点」の求人情報となります。求人が終了してしまう前に、気になった求人があれば、ぜひすぐに「興味あり」もしくは「エントリー」を!
市場変化、テクノロジーの進化などにより、大きく変わりつつある営業・セールス職の役割。企業は既存顧客との関係強化、新規開拓の両面を重視するなど、さまざまな動向について、求人からも見受けられた。営業スタイルにおいても、引き続き、リモート勤務求人が多いのも特徴だ。オンライン商談の定着により、対面営業とのハイブリッド型営業が標準化されており、効率的且つ効果的な営業活動が求められていると言えそうだ。その他、生成AIの普及も見逃せないテーマとなっている。例えば、提案資料の作成、顧客データ分析の自動化など、担当者個人においてもより戦略的・効率的な営業活動が求められていく時代へ。CRM・営業支援ツールの活用、データ活用などエビデンスに基づく提案が期待されていると言えそうだ。その他、今回もエンターテインメント業界における求人が多く見受けられた。ストリーミング市場の成長により、ライセンス営業の重要性が高まり、配信プラットフォームとの契約交渉が営業が求められている。
営業職には、従来の「売る力」だけでなく、顧客の課題解決を支援するコンサルティング能力が求められる時代へ。サブスクリプションビジネスの普及により、カスタマーサクセスとの連携が不可欠となり、営業活動は契約獲得後も続く。さらに、新たな市場やビジネスモデルに適応する柔軟性も必要であり、異業種への対応力が求められる。グローバル展開を進める企業も増えており、語学力や異文化理解も強みとなるだろう。AIやDXの進展により営業の手法は進化しているが、顧客との信頼関係を築く「人間ならではの強み」は変わらない。デジタル技術を活用しながら共感力を生かし、顧客の課題解決に貢献する、そういった営業職が今後も企業の成長を支える重要な役割を担っていくはずだ。